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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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ビスマルクは素直じゃない

 
前書き
重要な積荷として鎮守府に来たモノは駆逐棲姫だった。提督は駆逐棲姫を積荷としてではなく、客として鎮守府に迎える事を伝える為に艦娘達を食堂へ集める。 

 
ー鎮守府、食堂ー


提督「うーんと、あ川内、遠征お疲れ様」

川内「あたしまだまだ暴れ足りないかな~」

神通「姉さんっ」

川内「ご、ごめん」

提督「ん?何かあったの?」

那珂「な、何もなかったよーね、ねぇ夕張さんっ」

夕張「えっ⁉ええ…」

提督「本当ぉ?」

夕張「て、提督っ顔近いって…!(川内ちゃんが資材集めそっちのけで、遭遇した深海棲艦を相手に忍者無双してたなんて言えない…)」

提督「ま、いいわ…御夕飯、いただきましょ~」

夕張「ふ、ふぅ~(んも~、提督はどうして顔を近づけて来るの?可愛いらしくて良いけど、何かドキドキしちゃうなぁ)」

摩耶「お、おい提督、隣に居るのって…し、深海せ…」

提督「ええ、深海棲艦よ?」

摩耶「深海棲艦よ、って鎮守府に入れて大丈夫なのかよ~」

提督「大丈夫も何も、この子がここへ届けられた重要な物っ…お客さんだもの。他の皆も呼んで来てくれるかしら?この子を紹介したいからね」

摩耶「納得は出来ないけど…客なら仕方ないな…あたしは摩耶ってんだ、よろしくなっ」

駆逐棲姫「ヨロシク…マヤチャン…?」

摩耶「おうっ…(可愛いな~って、こいつは深海棲艦なんだぞ?あたしは何を…)」


~~~


摩耶「呼んで来たぜ」

提督「ありがとう摩耶」

摩耶:「お安い御用だぜ」

提督「皆、集まってくれてありがとうね、此処へ物資を届けてくれた輸送船に乗っていたお客さんを紹介するわ、まず本日を持ってこの鎮守府に配属になった武蔵とビスマルク」

武蔵「久しぶりだな、皆」

ビスマルク「あの時以来…いえ、貴方達とは初めまして、ね。ビスマルクよ、宜しく」

利根「おお、ビスマルク、あの時は世話っ…むぐぐっ」

筑摩「ね、姉さんっ」

利根「な、何するんじゃっ筑摩っ!今更隠してもしょうがないであろう?」

筑摩「提督達は知らないんですよ?」

提督「?何の事かしら?」

利根「随分前になるかのぉ、他の鎮守府から支援要請が来て、吾輩達を向かわせたであろう?」

提督「随分って、ほんの二、三ヶ月くらい前の事じゃなかったかしら?」

長門「確か支援を終えて、お前達がこの鎮守府へ帰投する途中で深海棲艦に襲撃されて、連絡が取れなくなった時だな、その時は利根と筑摩が中破、愛宕と高雄が大破、時雨と春雨が小破して帰ってきたんだろう?」

利根「うむ、ヲ級の艦載機にカタパルトをやられてしまった上に、吾輩と筑摩は艦載機の殆どを潰されてしまったのじゃ」

愛宕「私達なんてハ級の集中砲火を浴びて大変だったんですよぉ?ねぇ高雄ちゃん」

高雄「ええ時雨ちゃんと春雨ちゃんが居なかったら私達沈んでいたかもしれないわ」

時雨「僕がもっとしっかりしてたら、二人は中破で済んでたハズだよ。ごめん…」

春雨「わ、私もあの時は動揺してて周りを見てなかったから、時雨ちゃんだけのせいじゃないよ」

筑摩「皆さんのお役に立てなかったどころか…姉さんを助けられずに…」

利根「何じゃっそのまるで吾輩が沈んだみたいな言い草はっ」

提督「そろそろ話を戻してくれるかな?」

利根「おおっとそうじゃ、過ぎた事はもう良いのだ。帰る途中を襲撃され、鎮守府と連絡が取れなくなった吾輩達の前に現れたのが、このビスマルクじゃっビスマルクはあっという間に深海棲艦を薙ぎ払い、吾輩達を助けてくれたのじゃ」

提督「何だぁ、じゃあ利根達をここまで連れてきてくれたのもビスマルクだったのねぇ。貴方だって少しは傷を負ってたでしょう?言ってくれれば入渠させたのに…」

ビスマルク「わざわざ言う程の事じゃないわ、それにその時は、大本営から招集命令がかかって急いでいたから時間が無かったのよ。本土へ戻る途中に利根達が深海棲艦に襲われていたのを見つけてね」

提督「そう…颯爽と仲間を助けて休まずに去ってくなんて、格好良いんだか素直じゃないんだか…」

ビスマルク「な、何よ?」

武蔵「その辺で勘弁してやれ」

提督「おっと、そうだった、ああ駆逐棲姫ちゃんごめんしてね?」

駆逐棲姫「ムゥ…」

提督「最後はお客さんとして来た駆逐棲姫ちゃんよ、仲良くしてあげて」

天龍「仲良くったって、深海棲艦なんだろ?オレ達制海権を取り戻す為に深海棲艦と戦って、知らないうちにそいつの仲間かもしれないヤツに酷い事してんだぞ?仲良く出来るか?」

提督「…そうね、でも私は此処に来た子は例え深海棲艦であろうと、貴方達艦娘と同じ様に接するわよ?皆に私の考えを押し付けたりはしないわ。だから、この子にどう接するかは自分達で考えてね。ただ、この子に危害を加える事は許さないから、そこんとこ宜しく。さぁ、御夕飯食べましょ!」 
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