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ドリトル先生北海道に行く

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第二幕その四

「お茶の時間になったら」
「そしてお昼も食べて」
 トートーが続きます。
「景色を楽しみながら」
「神戸からはるばる函館までだね」
 ホワイティも楽しそうです。
「行くんだ」
「皆ここにいるし」
 チーチーは貨物列車の中を見回しつつ言います。
「何の心配もないね」
「先生がいてくれたら」
 ダブダブは先生を見ています。
「それだけで僕達は文句がないけれどね」
「そうだね、先生がいてくれたらね」
 ジップも言うのでした。
「もう何の心配もないよ」
「先生はいつも僕達に知恵を出してくれるから」
「そして暖かく守ってくれるから」
 チープサイドの夫婦が先生はどうして皆に愛されて信頼されているのかをお話しましあt。
「傍にいてくれたらね」
「最高に有り難いのよ」
「その先生と一緒にいられるなら」
 ポリネシアが言うことはといいますと。
「私達は何処でも最高の場所にいることになるわ」
「その通りだよ」
「先生、じゃあ今回の旅でもね」
 オシツオサレツは今も二つの頭で言います。
「いつも一緒にいて」
「そして楽しもうね」
「僕達は先生から離れないから」
 老馬はこのことを約束しました。
「何かあったら任せてね」
「うん、僕に出来ることなら」
 先生もみんなに微笑んで答えます。
「やらせてもらうよ」
「うん、それじゃあね」
「楽しく食べて景色を見て」
「そして函館まで行こう」
「この列車でね」
「そうしようね、けれどここにね」
 ふとです、先生はこうも言いました。
「王子がいないことはね」
「そのことは仕方ないです」
 トミーが少し残念そうに言った先生に答えました。
「王子も里帰りしないといけないです」
「お国にね」
「それに王子も日本のあちこちに行って」
「旅行もしてだね」
「それで日本のことを学んでいますし」
 そうした理由があってというのです。
「今回の旅に来られないことも」
「あるんだね」
「そうです」
「そうだね、いつも王子がいるとはね」
「限らないです」
 そうしたものだというのです。
「今回の旅は僕達で楽しみましょう」
「それじゃあね」
「はい、王子にはお土産を買ってあげましょう」
「北海道のお土産というと」
 そこで先生が思うことはといいますと。
「アイヌの人達の服かな」
「北海道にいる人達ですね」
「昔からね、実は日本は多民族国家でね」
 先生のお国であるイギリスと同じくです、イギリスはイングランド人の他にスコットランド人、アイルランド人、ウェールズ人がいます。
「アイヌの人達もいるんだ」
「先生はその人達の服をですか」
「王子へのお土産に買って行くよ」
 そうするというのです。
「ここはね」
「そうするんですね」
「王子にはね」
 こう言うのでした、そして。
 先生達はお茶に駅弁、それぞれのお食事を楽しみながら車窓から景色を見ました。貨物車両ですがそれでもです。
 車窓の面積は大きくてそこから景色が見えます、神戸を発ってです。
 大阪から京都、滋賀から岐阜に入り名古屋に向かいます。時間は朝から昼、夕方そして夜になっていきます。 
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