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ドリトル先生北海道に行く

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第二幕その一

                 第二幕  貨物列車での旅
 先生達はいよいよ出発となりました、それで旅支度を整えてです。
 お家はです、ちゃんとお掃除をして戸締りもしてから出ました。そのお家にです。 
 先生は手を振ってです、こう言いました。
「では暫くね」
「このお家とはね」
「さよならだね」
「私達が旅行に行っている間はね」
「離れ離れね」
「旅行に行くことは楽しいけれど」
 それでもというのです。
「お家と別れることは寂しいね」
「けれどそのこともね」
「旅行だよね」
「そう、だから笑顔でね」
 お別れは寂しくてもと言う先生でした。
「行こうね」
「よし、それじゃあ」
「今からね」
「まずは八条駅に行って」
「電車に乗るんだね」
「そうだよ、貨物列車に乗るんだ」
 乗る列車はそれだというのです。
「皆でね」
「あれっ、じゃあ先生とトミーも?」
「貨物列車に乗るの?」
「僕達と一緒に」
「同じ貨物列車に」
「そうだよ、同じ便というだけでなくてね」
 こう皆に言うのでした。
「僕とトミーもなんだ」
「同じ車両に乗るんだ」
「僕達と一緒に」
「そうするんだね」
「だって一緒に旅行に行くんだよ」 
 だからこそというのです。
「それで同じ車両に乗らないとね」
「駄目だっていうんだ」
「そうしないと」
「同じ車両にいないと」
「じゃあ聞くけれどね」
 それこそというのです。
「僕は皆と別々の車両やお部屋にいたことはあるかな」
「あっ、ないね」
「そうしたことはね」
「一度もないよ」
「それこそね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「一緒の車両なんだ」
「そこに乗って行くんだ」
「北海道まで」
「そうするんだ」
「そうするよ、是非ね」
 こう言ってでした、普通にでした。
 先生達は八条駅の貨物列車の動物を運搬する為の車両に乗り込みました、ここで車掌さんに言われました。
「いいんですね」
「はい、この車両で」
 是非にと返す先生でした。
「北海道まで行かせてもらいます」
「左様ですか」
「ですから安心して下さい」
「北海道まではすぐですね」
「新幹線程ではないですが」
 その速さはというのです。
「速いですよ」
「そしてそれでいてですね」
「はい、鉄道の旅も楽しめます」
 そこは実際にというのです。
「北海道までの」
「そうですね、では」
「乗られますか」
「そうします」
 是非にと言うのでした。 
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