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Blue Rose

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第二話 異変その五

「これから」
「そうしたらいいよ」
 実際にと返した優花だった。
「本当に健康にいいし美味しいしね」
「両方いいからか」
「お勧めだよ」
「そうするか、ただな」
 ここまで話してだ、そうして。
 龍馬はあらためて優花の顔を見てだ、こう彼に言った。
「最近前よりもな」
「どうしたの?」
「御前そういうこと言う様になったな」
「食べることとか」
「ああ、健康のことな」
「そういえばそうかな」
 言われてだ、優花も考える顔で応えた。
「姉さんにも言われるよ」
「ああ、何かそういうところがな」
 首を傾げさせつつだ、龍馬はこうも言った。
「奥さんみたいだな」
「奥さん?」
「小姑か?どっちにしても女の人みたいだな」
「女の人って」
「まだ十代だから女の子か」
 龍馬は自分の言葉を少し訂正した。
「そんな感じになってきたな」
「僕が女の子に」
「そんな気がしたけれどな」
「ううん、昔から女の子みたいな顔とは言われてるけれど」
「料理とか洗濯とか好きだろ」
「昔からね」
 そうしたものもとだ、優花は答えた。
「お掃除だって。特に刺繍が」
「美術部でも絵が特にだろ」
「好きだよ」
 描くことがというのだ。
「それだけで幸せな位に」
「それで声もだしな」
「全部が女の子みたいなんだ」
「最近特にな、いい意味でな」
「いい意味で?」
「女の子っていっても色々でな」 
 そしてというのだ。
「悪い女の子もいれば悪い面もあるだろ」
「それで僕は」
「女の子みたいでもな」
「いい面がなんだ」
「出ている感じでいい女の子だな」
 そちら側になるというのだ。
「いや、いい女の子でいい面が出ているか」
「女の子の」
「ああ、そうした感じだよ」
 こう優花に話した。
「御前はな」
「龍馬も僕が女の子みたいって言うんだ」
「気に入らないか?」
「そう言われたらそうだけれど」
 実際にだ、そうした感情にはなるとだ。優花も答えた。
 だがそれでもだ、彼はこう龍馬に返した。
「そうかもとも思うし」
「自分でもか」
「うん、女の子みたいかっていうと」
 自覚はあるというのだ。
「小柄だしこうした顔だから」
「それでか」
「実際にね、本当に」
 こう言うのだった。
「僕にしても」
「まあそれでもな」
 こうは言ったがだ、それでもと言った龍馬だった。
「御前は御前だな」
「僕は僕なんだ」
「俺、御前の友達だよな」
 龍馬は自分に顔を向けて来た優花のその顔をじっと見てだ、そのうえで彼に問うたのだ。
「そうだよな」
「そのつもりだけれど」
 優花もとだ、彼は龍馬に自分の言葉を返した。 
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