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揺るがぬ生き様

作者:刀の道
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NARUTO
  N.5

 タズナ家side

「フ――ワシも、今日は橋作りでドロドロのバテバテじゃ
 なんせもう少しで橋も完成じゃからな」
 そう、修行でサスケ達は汚れまくっていた。

「ナルト君達も父さんもあまり無茶しないでね!」
 無茶しないとこの世界では生きていけないんだけどな…
 そしてイナリは俺達の様子を見て

「なんで、そんなになるまで必死に頑張るんだよ!!
 修行なんかしたってガトーの手下には敵いっこないんだよ!
 いくらカッコイイこと言って努力したって
 本当に強い奴の前じゃ弱い奴はやられちゃうんだ!」

「うるせーなァ、俺らの勝手だろ」

「お前みてるとムカツクんだ!
 この国のこと何もしらないくせに
 出しゃばりやがって!」

「お前のボクの何が分かるんだ!
 つらいことなんか何も知らないで
 いつも楽しそうにヘラヘラやってるお前とは違うんだよォ!」
 その言葉に反応する、サスケと多由也。

「はん…負け犬だな」 「うぜぇな、チビスケ」

「負け犬のままでいたいなら何時までもピーピー泣いてろ。
 それにお前は何もやってないだろ。そんなお前の事なんか知るか」
 前に進もうとしない奴に誰も手を差し伸べたりはしない。
 その事を嘆いても仕方がないのだ。


「ちょっといいかな…」
 カカシがあの後、海を見ているイナリに話かける。

「ま!ナルトの奴も悪気があって言ったんじゃないんだ…」

「お父さんの話はタズナさんから聞いたよ」

「ナルトの奴も子供の頃から父親がいない
 …それに、ホント言うと君よりツラい過去を持ってる…」
 それに驚くイナリ

「けど!あいつが泣いてる所は一度も見たことが無い。
 アイツはもう泣きあきてるんだろうなぁ」

「それに…強いっていう事の本当の意味を知ってる…君の父さんと同じ様にね」

 その日の夜、風影がある程度回復したので、木の葉に送っておいた。


 建設途中の橋上side


 再不斬の水分身が円状にカカシ達を囲んだがサスケにすぐ消される。

「ホ―――水分身を見切ったか
 あのガキかなり成長したな…」

「強敵出現ってとこだな…白」

「そうみたいですね」

 発言と同時にサスケに攻撃をしかける白
 下から千本を振り上げるがサスケに難なく止められる。


「すごいですね、しかし次あなたはボクのスピードにはついてこれない
 それにボクはすでに2つ先手を打っている」
 サスケは訝しみながら白に問う。

「2つの先手?」

「一つ目は、辺りにまかれた水…そして二つ目にボクは君の片手をふさいだ…」
「したがって、君はボクの攻撃をただ、防ぐだけ…」
 白は片手で印を結び術を発動する。

「秘術 千殺水翔!!」
 周りの水がサスケを囲む様に浮かび上がり、サスケに飛んで向かう。
 しかしサスケはチャクラで身体強化をかけ、白から少し離れる。
 白が気が付く前に後ろから攻撃をしかけ顔面に蹴りをする。
 白は着地と同時に術を発動させ…

「秘術 魔鏡氷晶!!」
 白の術を見たカカシは、サスケの元に向かおうとするが再不斬に邪魔をされる。
 千本を投げられながらも、サスケは術を行使。

「火遁 豪火球の術!!」
 その術単体では、そこから脱出できないがサクラがクナイに起爆札をつけた物をチャクラ糸で操り飛ばす。
 サスケの術と起爆札の威力で水晶が壊される。

「ふ~イナリの方に向かった、なんちゃって侍は倒しといたぜ」
 そこで劔が橋に着く。

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 劔side


「ふーもう演技はいいぞ、再不斬と白、ガトーたちは始末しといたからな」

「まったく、おせぇんだよ」

「再不斬さん、そんな事を言わないでください。人数が無駄に多かったから、始末が大変だったんですよ」
 白の言うとおり、死体の処理とアフターケアで現場を綺麗にしていたのだ。
 そこから2週間後…タズナのおっさん達とわかれ、木の葉に戻る。
 戻ったときに喜ぶ人とまた地獄が…と嘆く人といたが…嘆いた奴には褒美に修行を厳しくしてやろう。

 そろそろ木の葉丸にも術を教えるか…

「木の葉丸、お前に術を今日は教える。だが術を覚えたからといって、強い奴に正面から挑もうと思うな
 それにまだお前は幼い、自分を鍛えろよ」

「へへへェ、やっと兄ちゃんに術を教えてもらえるんだなコレ!」

「木の葉丸、今までチャクラのコントロールと瞬時な練り上げを鍛えたが
 今日教えるのは影分身の術だ、端的に言えばお前が二人になり、分身が消えた時は情報がオリジナルに還元される」

「わかったんだな、コレ!」
 そこから木の葉丸には火遁も少し教えておいた。

 そこから場面は変わり行き、中忍試験の連絡鷹が木の葉を飛んだ日。

「お!ナルトじゃん」 「ナルトか…言わなくていいの?」 「心配をかけたくない…」

「お!我愛羅達か、ちょっと教えたい事があるんだよ」

 我愛羅達には既に事を知っていて、風影を保護していることを教え、そして担当上忍に伝えてもらうことにした。


 火影室side


「招集をかけたのは他でもない。
 この面子の顔ぶれでもう分かると思うが…」

「もう、そんな時期ですかね……
 既に他国には報告済みなんですよね。里でちらほら見ましたから―――で、いつです」

「一週間後だ………」

「そりゃ、また急ですね」

「実は今、砂隠れの里は大蛇丸に乗っ取られとる。具体的には風影殿が襲われた。
 まぁ実は風影殿は保護しており、警戒しながら今より7日後、7の月~1日をもって
 中忍選抜試験を始める!」

「さて……
 まず新人の下忍を担当している者から前に出ろ」

「カカシに紅にアスマか…どうだ…
 お前たちの手の物に今回の中忍試験に押したい下忍はいるかな?まぁ愚問だと思うが…」

「じゃあ、カカシから…」

「カカシ率いる第7班、うちはサスケ・多由也・春野サクラ…以上3名
 はたけカカシの名をもって中忍試験受験に推薦します」

「紅 率いる第8班、日向ヒナタ・犬塚キバ・油女シノ以上3名
 夕日紅の名をもって左に同じ」

「アスマ第10班、山中いの・奈良シカマル・秋道チョウジ以上3名
 猿飛アスマの名をもって左に同じ」

「ふむ…全員とは…」

「では、気おつける様に以上!」









  
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