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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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進級試験とウロボロス
  生徒会室での雑談

「おいおいマジかよ!赤龍帝と白龍皇が合体したってどこのアニメの合体ロボだよ!」

「合体ロボではないけどな、俺らは」

「合体ロボと言うより、正確に言うと心が一つになったと言う事だ。それよりどうだ?龍王変化と相棒であるヴリトラの様子は」

俺とヴァーリは生徒会室にお邪魔していた。偶然会った匙に誘われてな、そんで天龍が増々力を付けた事だったがそちらも力は付いている様子だ。湯呑みを飲みながらの俺らだったが、ヴリトラに関して聞いてみたら原作のような暴走状態は無さそうだ。

「相変わらずだが暴走はしなくなった。これも兵藤のお陰だな、神器を通して暴走しないようにしてくれた」

『我もそう思う、一誠のお陰で我が暴走するという事は無くなったが、問題は我が分身のスペックに問題がある』

「ああそれは納得出来る所があるぞ。グレモリー眷属は多種多様な神器や魔力を持っているが、シトリー眷属は神器所持者二人で後はそれぞれの武器のみと言う所かな。お前自身もそうだが、シトリー眷属は?」

「悪かったなヴリトラ。俺と副会長以外は神器を持っていないからさ、会長はアザゼル先生に相談してるようだったぜ。人工神器について」

『まあ一誠みたいになれとは言わんが、せめて神器を自在にコントロールして欲しい程だ。我の力も貸すが、まずは体力作りからだと我は思うぞ?』

「人工神器ねえ、確かにそれを使えれば強くなるかもしれん。だがヴリトラの言う通り、まずは体力作りからしないと人工神器で頼っても意味がない。俺達みたいになれとは言わんが、人工神器を頼るのではなく己を磨かないと意味がない」

「兵藤の言う通りでなー、問題は体力作り何だよ。いくら悪魔になって普通の人よりかは力を持っているが、いざ実戦やゲームの時に実力発揮しなきゃ意味がない事ぐらい分かっている事だ。それと会長から聞いたが、グレモリー眷属から二人昇格試験を受けるんだってな」

確かにアザゼルが使ってるのも人工神器だ、本物の神器より出力は不安定らしいが。それと問題を言ったら図星のように言ってきたからか、俺らを頼るように言ってたけどヴリトラにはまだ禁句については匙は知らない。さっきヴァーリに話だけだが、相当のショックだったらしいからな。グレモリーから昇格試験の事で話題に乗るが、俺らもグレモリーもかなりの死線を潜っている。

「まあ確かに死線と言うのを潜ってきたが、ロキ戦や京都での戦は軽い運動をしたからな」

「俺は余り活躍しなかったが、匙も結構活躍したと思うがな」

『我が分身も結構活躍しているが、悪魔業界には程々遠いようだな。普通死ぬような強敵との戦を楽しむ程な奴は、指で数える程でしかない』

「俺らは地道にやればいつか結果に恵まれるからいいんだよヴリトラ。神話や歴史に残る連中ばかりと戦うよりまずは夢を掴み取る事が優先だからな、それより木場と姫島先輩は飛び級で上級なのか?」

「いんや、昇格試験は中級だ。ホントは俺も飛び級かな?と思ったが、悪魔社会では順序と言うのが存在するんでね」

「なるほどな。確かに創造神黒鐵様である事で、上と話し合い出来る程だと聞いたが流石に飛び級は無理か。兵藤とヴァーリは強いが、木場も前よりかは凄く強くなったと思うぜ」

そっからは祐斗と模擬戦したらしいが、攻撃がほぼ当たらなかったが一太刀入れられたそうだ。テクニックタイプなので、いくら龍王変化を使おうが今の祐斗では簡単に勝つ程の実力持ちだしな。神速には神速でやればいいが、匙はまだそこまでのレベルを達していない。昇格もいいがまずは強くならないといけないが、人工神器を使った実験を手伝っているシトリー眷属。

「人工神器は神器システムを真似して独自に編み出したと言うアレか?」

「最近になって一つの成果が出たんでな、今度シトリー眷属の非神器所有者に人工神器を取り付けてみようって話になったんだ」

「ヴァーリらは知らなくて当然だが、俺も少し関わっている。人工神器は本物の神器よりも出力も安定しないし、回数制限もあるから改良の余地がある。強くなれるのは確かだし、やっておいて損は無いから人工神器の研究が進めば近い将来は悪魔の戦力になるかもしれない。『反転(リバース)』もやってないが、それに関しては負担やら手出しさせないようにしてある」

「兵藤の言う通りだが、人工神器にも色々と種類があってさ。俺が貰う訳じゃないけど、知ると楽しいからな。パワーやサポートなどのタイプ別に始まり、系統も属性系やカウンター系や結界系などなどバリエーションに富んでやがるからな。俺達の神器みたいにモンスターとの契約または封印した人工神器もあるそうだ」

アザゼルの人工神器も五大龍王の一角『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)ファーブニル』と契約しているが、たまにドライグから神器を通して会話をしてくるそうだ。昔と変わらずであるが、俺も昔と全然変わっていないので安心している。俺らはお茶を飲みながら、昼休みを活用していると生徒会室に他のシトリー眷属メンバーが入ってきた。

「あー!兵藤君とヴァーリ君だ」

俺らを見るなり他のメンツも入ってきた。匙は他の女子から何やら指令が飛んできたようだったので、影から意識体として出てきたヴリトラも匙の中に戻ってから行ってしまった。仁村さんと花戒さんとのブッキングをしたそうだが、以前ソーナから聞いた話だと二年の花戒さんと一年の仁村さんは匙を巡って水面下で激闘を繰り広げているそうだったか。すると『戦車』の由良はサイン色紙を持って言った。

「兵藤、サインをくれないか?」

「それは黒神眷属『王』に対してか?」

「それもあるけど宝にしたいのよ。黒神眷属『王』である兵藤のサインは、冥界では幻と言われているんだから」

俺は持っていたマジックペンでサインしたら、凄く喜んでいたな。話の続きとしては、花戒さんは元々祐斗のファンだったが現実と夢はキッチリと分けるタイプのようなのか。祐斗が高嶺の花だと気付くと、懸命に頑張る匙に心を持って行かれたかのように惹かれたんだと。

仁村さんは匙のサポートとして、生徒会や悪魔稼業でも傍らにいたそうだし、側近みたいな感じにいたので何事にも真面目な匙の事が好きになった。

「一誠のサインは宝になるほどなのか?」

「さあな?だが冥界の親子連れは、俺のサインを貰うと家宝にしますと一点張りして売らんと言うらしいぞ」

『相棒は黒鐵改の方が人気だからな』

『確かにな・・・・それに私達二天龍が揃っているとサインを貰おうと来る者らも多い』

アイツも大変だが、友の恋模様を頷いているとヴァーリは先に教室に行くと言って戻ったが俺はもう少しここにいる事にした。教室に戻ってもいいが、テストの事で教えてと頼まれるからなー。駒王学園は女子人気が高いのが由良だが、由良本人も美少女だもんな。『騎士』の巡さんは『ギャスパー派』で、年下が好み何だと。

「私はやっぱり木場きゅんかな」

「草加さん、今度祐斗に紹介してやってもいいぞ」

俺の提案に草加さんは喜んだが、草加さんと真羅先輩も祐斗ファンでファン度だと真羅先輩の方が濃い。冥界とのゲームで共闘する時に恋をしてしまったそうで、一緒に戦う事で恋する乙女と言う感じだろうか。

「本当!?でも副会長の方を先に紹介してあげて。椿姫さん、本気で木場きゅんに恋しちゃってるから」

「そう言う事なら俺も副会長の恋に関して、静かに応援でもしとくか」

生徒会と打ち解けたのは、随分前からだけど両眷属の女子同士で交流しているようだ。ま、ソーナが俺の婚約者となってからは本格的な交流を持ってから良い傾向と言う風が吹いた。駒王学園に数少ない悪魔同士で交流を持つ事は、悪い事ではないからな。するといつの間にかいたのかソーナがいた。

「よう、ソーナ。お邪魔してるぜ」

「ええ構いませんよ。それよりまた強くなりましたね、流石は私の婚約者ですがお客さんが来ています。皆に用事を頼みますが、椿姫が部活棟で苦戦しているそうです」

「「「はい!」」」

ソーナの命令を受けて、皆返事してから生徒会室を後にしていく。残ったのは俺とソーナだけとなったが、婚約者同士だから緊張とかもしない。

「お客が来ていたのは本当のようだが、俺らと二人っきりにさせる為か。まあいいとして、赤白龍神皇帝については前々から考えていた事。心を一つに出来たのは、俺が創造神でもあるから出来た業」

「それよりも二天龍のカウンセラーをしていると聞いてますが、主に何をしているのですか?」

「それなら先程終わらせたぜ。投薬のみだがとても勉強になったが、まさかカウンセラーとして出会えるとはとても光栄な事だった」

「最近だと専用塗り薬を置いてありますが、リアスが抱えていた件も一緒に解決するとは驚きでしたよ。婚約から始まり、小猫さんの件・木場祐斗君の件・ギャスパー君の件・・・・リアスが抱えていたモノを貴方が全部解決してくれたのでね。上級悪魔やら仕来りだからと概念に捕らわれましたが、幼い頃からの友人として改めて一誠にお礼を申し上げます」

「ま、俺的には良かった事だが一つだけ抜けているが朱乃に関しても俺が関わったからな。それにソーナも婚約者になる前は、一応いたらしいが勝ち負けにより破談か即退学&結婚だったらしいな。チェスの十番勝負をしたそうだが、ソーナより頭の回らない男と一緒になりたくないとか」

「それに関してはもう過去なので、出来れば忘れて欲しい所ですね。それに二学期が始まる前にお父様から告げたら喜んでいたから、でもまさかシーグヴァイラも婚約者になっているとは思いませんでしたよ。レイヴェルさんやイリナさんも婚約者になってますし、半分黒神眷属ですから」

その勝負で破談となってからフリーだったが、圧倒的な全勝で相手男性のプライドを粉々にしたそうだからな。シーグヴァイラに戦術で引き分けとなったからいいが、これからのゲームではとても楽しみである。並大抵の者では勝てない程の戦術家で、同じく戦術家のシーグヴァイラと一緒に住んでいるし婚約者だからな。リアスとチェス勝負したとしても、負ける者は何となく分かるから考えない。

「そう言えば情報によると新しい『騎士』と『戦車』のアテが出来たそうじゃねえか、シトリー眷属も戦力増強だな」

「今はまだ交渉していますが、いずれ一誠さんにご紹介させますよ。さて、そろそろ昼休みを終えますしこの後の話はまた今度にしませんか?」

「そう言う事ならば、戻るとしようか。生徒会の仕事、頑張れよ我が愛しいソーナよ」

「ええそうさせてもらいますよ」

もうすぐチャイムが鳴りそうだったんで、教室に戻った俺だったが放課後になるまでエロ二人組は生徒指導室にいるそうで。今回は相当お怒りに触れたようで、流石の風紀委員や生徒会もこの件に関しては頭を抱える始末だ。

なので、警察に補導させるかここで反省文書かせるかのどっちかにしたそうだ。警察のお世話になるくらいなら、生徒指導の部屋にて反省文書かせた方がいいとの事。放課後になると俺ら人間界本家組は、オカ研部に顔を出してしばらくいるが今は中間テストで一杯だから早めに帰宅した。 
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