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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 【灰村 諸葉が進む道】

作者:Bloo-D
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転生
SCENE1
  第5話

 
前書き
再びメンバーと顔合わせ、の前に夢の中の話。 

 
-こっ…ここは…一体……-
 ̄俺が目覚めた所は、何もない真っ白な空間だった。 ̄

-あれっ…なんか…前にも…こんな…空間に…居た…気が……-
 ̄その時俺は、そんな空間を前にも見た気がしたが、それがいつなのか全くわからなかった。 ̄

ーーーー

 ̄すると…、 ̄

-‼︎-
 ̄俺の目の前に、荒れ果てた大地に佇む俺が映った。しかも、辺り一帯はおびただしい数の人々が倒れている。 ̄

-これは…もしや…俺…自身?でも…なん…で……?-
 ̄何の事かわからない俺は首を傾げるしかない。
すると今度は…、 ̄

『___フラ_ガ__』
-えっ?-
『兄_様‼︎』
-あの娘は…なんで…俺と…あんなに…親しく…接して…る…の?-
 ̄次に映ったのは、そんな俺と親しそうに接する女の子だった。大体俺と同い年くらいで、髪はカノンノと同じピンク色だが、髪を片方でしか止めず(サイドテール)、しかもドレスに近い姿の鎧は、何処か物語りに登場する姫に見える。
だが、そんな少女は俺は知らない。 ̄

ーーーー

 ̄すると今度は、また違う俺が映った。
今度は辺り一帯を氷結させる俺だった。草木も…鳥も…蝶も…川も…人間も…何もかもが凍りついていた。 ̄
-これが…俺…でも…どうして……?-
 ̄それが本当に俺なのかと思うも、それが事実なのか全くわからない。 ̄

『___寒い_わ_』
-えっ…あれは……?-
『シュウ_サウラ__愛しの_あなた__』
 ̄次に映ったのはまたも女の子。
けどさっきの娘とは全く違う。さっきの娘と同じくらいの歳の娘だが、今度は黒髪の長い髪で、かなりの薄着が発育の良い胸を曝け出していた。 ̄
『また_あなたが_禁呪を_使ったせい_で__国が_1つ_消えた_わ__』
-国が…消えた…俺の…せい…で……?-
 ̄俺自身のせいで国が消えた事を知った俺は驚くも、何故俺がそんな事をしているのかよくわからない。 ̄

『余が_恐ろしい_か__冥府_の_魔女_よ__』
-冥府の…魔女……-
『_ふふ_っ__』
 ̄すると俺がその女の子を冥府の魔女と呼び、俺自身が怖いかとか聞いている。するとその娘は、ただ笑みを浮かべて黙っていた。 ̄

ーーーー

-あの2人は…俺と…どう……-
 ̄俺はそう思ったが、何故なのかは全く思い出せない。 ̄

すると…、
『___モロハ_さん__モロハさん‼︎』
-えっ?-

___________________

アニー「……。」
 ̄気がついてみると、そこは医務室のベッドの上で、目の前には不安げな顔のアニーさんがいた。 ̄
-じゃあ、今のは…夢?でも…どうして……?-
 ̄俺はそんな事を思ったが、考えても仕方ないから夢として捉える事にする。 ̄

アニー「モロハさん、気がついたのですね。良かった……。」
モロハ「アニー…さん……。」
アニー「もう、心配かけないでくださいよ!モロハさんが倒れたせいで、ギルドのみなさんをどれだけ不安にさせたか……‼︎」
モロハ「すみません。
ところで俺、どのくらい眠ってたんですか?」
アニー「一週間くらいです。」
モロハ「そんなに……。」
アニー「とにかく、気がついて良かったですね。
さっ、気がついたのなら、みんなに謝って来て下さい。今頃ホールに集まっている頃でしょうから。わかりましたね?」
モロハ「はい、わかりました。」
 ̄ベッドから起き上がると、アニーさんが涙ながらに怒鳴りつけて来て、俺はどれだけ心配させたかすぐに察した。
しかも俺は一週間もの間眠っていたらしい。
それからアニーさんは、心配させたみんなに謝るように言い、そう言われた俺はベッドから出るとすぐさまホールに向かった。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ホールにて…、

「ちょっと、その話嘘でしょ?」
カノンノ「本当だって、ちゃんと見たんだから。」
「新入りが〔トレント〕を単独撃破って、尾ひれがつくにも程があり過ぎよ。」
「でも…本当だったら凄いよ、それ。」
「まっ、確かに凄いけどさぁ。」

「〔トレント〕を単独撃破した新入りか。そりゃすげぇな、俺手合わせしてもらおうかな?」
クレス「モロハの事だから、喜んで相手になると思うよ。
けど、それはモロハが起きるまでお預けだけど。」
ミント「困っている人を助けるためとはいえ……」
ロディ「無茶のし過ぎにもほどがあるっての。まっ、助けられた私が言う事じゃないけど。」
「イマイチ信じ難いけど…それは見ものねぇ。」

「うむ。1度顔を合わせて見たいものだ。」

「へぇー、僕も会って見たいな。」
「私は別に興味はないけど…エミルが会いたいなら、私も会って良いかな。」

「アンジュさん、その方は?」
アンジュ「今は医務室で眠っている筈よ。」
「一週間も目を覚まさないなんて、心配ですね。」
アンジュ「全くよ。心配で夜もまともに眠れないし。」
ロックス「僕も、毎日が心配で仕方ありません。」

「あたしも見て来たけど…ここ一週間、目を覚まさないなんてね……。」
「まっ、仕方ないでしょ。
とはいえ、そんな強い奴がいるとはねぇ。私の研究材料に欲しいわね。」
ウィル「おい、人を実験材料にするな。モロハが気の毒だ。」
「何言ってるのよ。冗談よ、冗談。」
ウィル「なら言いがな。」

「ふんっ、俺も興味があるな。」
クレア「あら、ヴェイグも興味が湧いた?
それじゃあ、後で医務室に差し入れに行こうと思ったんだけど、一緒に行く?」
ヴェイグ「ああっ。クレアが行くなら、俺も同行する。」

「新入りがですか。なら、この船の船長としても、是非挨拶しておかなければ!」
「チャットは相変わらずだな。まっ、俺も興味があるけどな。」
「うん、私も!」

「〔トレント〕を撃破した新入りの方…ですか。わたしも見てみたいです。」
「俺も見てみたいがな。てかそれ、本当の話だろうな?」
グリューネ「勿論よ。」
「イマイチ…信用出来ねぇんだが……。」

「〔トレント〕を単独撃破か、確かに驚くな。まっ、オレ程じゃないけどな。」
「あら、カイウスなんて大した事は無いでしょ?いつもアンジュさんの足引っ張ってばかりで。」
カイウス「なんだと⁉︎」

「新しいメンバーがかぁ。俺、見てみたいなぁ。」
「なら、私も見てみたいわ。」
「うむ。自分も、その姿を拝見してみたい。」
「あのクンツァイトが興味を示すとはねぇ。まっ、私も興味があるけどね♪」

 ̄カノンノやアンジュさんはまだしも、それ以外の人達がたくさん集まっていた。
しかも、みんな俺の事を話している。おまけに恐い事を言ってる人もいるが……。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

カノンノ「あっ、モロハ!目が覚めたのね‼︎」
モロハ「あっ、ああっ……。」
 ̄すると、カノンノが扉の前に立つ俺に気付いた。 ̄
カノンノ「良かった。モロハが一生起きないと思ったら、私……。≪グスッ≫」
モロハ「大丈夫だよ。俺は平気だ、だから泣くなよ。」
カノンノ「うん……。」
 ̄俺に近付いたカノンノが泣きながら話す為、俺はどれだけ心配させたか改めてわかった。
俺はそんなカノンノを元気づけようとして声をかけると、ようやくカノンノは落ち着いてくれた。 ̄

アンジュ「モロハ……。」
モロハ「アンジュさん、迷惑をかけてすみません。」
アンジュ「良いのよ、仕方ない事だし。
それと、残りの<アドリビトム>のメンバーと、新しく入ったメンバーを紹介するね。ほら、みんな前に出て。」
 ̄今度はアンジュさんが出て来た。俺は心配させた事を謝ったが、アンジュさんは仕方ない事として許してくれた。
そして、以前紹介された以外のメンバーの紹介で、他のメンバーが前に出て来た。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄最初は赤い髪の女の子と銀色の髪で背中に大剣を背負う男の子の2人。 ̄
「あたしはイリア、イリア・アニーミよ。宜しく。」
「僕はルカ、ルカ・ミルダだよ。」
モロハ「モロハだ、宜しく。」
ルカ「僕達はアンジュさんと同じ故郷で、ギルド創設時からのメンバーなんだ。」
イリア「あたしは故郷に学校を建てる為にここで働いてるの。何せウチらの故郷は貧しい上に教育の無いとこだし、綿の栽培を強要されていてね。ほんで、ここで稼がせて貰ってるのよ。」
ルカ「僕の家は商家なんだけど、家を継がされたくないから、家出する形でこのギルドに入ったんだ。それで今は、医者になる為の勉強を頑張ってるんだ。」
モロハ「そうなんだ。」
イリア「と言う訳で、仕事で組みたい時があったら、いつでも呼んでね。ほんじゃあ、宜しく♪」
モロハ「こちらこそ。」
-家の都合って、難しいもんだな。-
 ̄事情があってここに居るらしく、俺はルカに同情する。 ̄

ーーーー

 ̄次も男女の2人、でもどこか妙に違和感がある。 ̄
「オレはカイウス、カイウス・クオールズだ。」
「あたしはルビナ・ナトウィック、ルビナって呼んでね。」
モロハ「ああっ。」
カイウス「お前が〔トレント〕を単独撃破したって奴だろ?すげェな本当。」
モロハ「〔トレント〕、俺が倒したあの木みたいな奴?」
カイウス「ああそうだ、本当すげェよなぁ。とはいえ、オレ程じゃ……」
ルビナ「モロハ、カイウスの言う事を信用しちゃだめよ。カイウスったら、たまにデタラメを言うから。」
モロハ「えっ、わっ…わかった。」
カイウス「おいルビナ!オレがいつ……」
ルビナ「ともかく、これから宜しくね。」
カイウス「聞けよ‼︎」
モロハ「ははっ……。」
 ̄1部喧嘩になりそうな場面もあったが、俺はとにかく聞き流しつつ、苦笑いするほかなかった。 ̄

ーーーー

 ̄次に出て来たのは、貫禄のある男性だった。 ̄
「クラトス・アウリオンだ。リーダーのアンジュより、傭兵として雇われている。宜しくな。」
モロハ「こちらこそ、宜しくお願いします。」
 ̄一見怖そうな人だったけど、優しく接してくれたので安心出来た。 ̄

ーーーー

 ̄続いては男女の2人。女の子の方はまだしも、男の子の方はどこか気弱そうな感じだった。 ̄
「私はマルタ・ルアルディ、マルタでいいよ。」
「…えっと、エミル・キャスタニエです……。」
モロハ「よっ、宜しく。」
マルタ「もう、エミルったらしっかりしなさいよ!モロハが困ってるじゃない‼︎」
エミル「ご……ごめん。」
マルタ「心配しないで、エミルは初対面の人が前だとすぐこうなるから。気軽に接してね。」
モロハ「そっ…そうします。」
 ̄なんか、どこか夫婦漫才になってる気がしたけど、あえてそれは口に出さない事にする。 ̄

ーーーー

 ̄続いては女性1人。緑色の長い髪で眼鏡をかけていて、アンジュさんに近い格好だった。 ̄
「私はフィリア・フィリスと申します。アンジュさんとは同じ教会の出身で、アンジュさんからギルド発足の便りを受けて合流しました。これから宜しくお願いしますね。」
モロハ「こちらこそ…宜しくお願いします。」
 ̄かなり長々とした挨拶だったものの、それでもわかりやすい内容だった。 ̄

ーーーー

 ̄次は見た所、俺より歳上に見える男女の2人。女性の方はなんだかロディと言う人に近い格好だった。 ̄
「じゃあ自己紹介だ。俺はスタン・エルロン、宜しくな。」
「あたしはルーティ・カトレット、トレジャーハンターよ。」
モロハ「モロハです。宜しくお願いします。」
スタン「そんな畏まらなくてもイイって、それと、後で俺と手合わせしてくれよ。」
モロハ「それは勿論いいですよ。」
スタン「本当か?やったー、燃えて来たぜ!」
ルーティ「暑苦しい奴は嫌われるよ。あたしは故郷に孤児院を建てる為にここで稼いでいるの。っで、スタンにはその手伝いをして貰ってる訳。」
モロハ「そう…なんですか。」
 ̄正直…ルーティさんの言う通り暑苦しいとは思ったが、とりあえずそれは口に出さないでおく。 ̄

ーーーー

 ̄次はカイウス達とウィルさん辺りの年代の男女4人だが、女の子の方は“恥ずかしくないのか”と言いたい程に脚が露出する格好で、女の人は妖艶と言っても差し支えない程かなりの美人。そして男の子が活発そうな子で、男の人は長身で、“本当の大人”と言ったような人だった。 ̄
「初めまして。オレはシング・メテオライト、シングって呼んでくれ。」
「わたしはコハク、コハク・ハーツよ。宜しくね。」
「私はイネス・ローレンツ。運び屋の社長よ、宜しくね♪」
「自分はクンツァイト、主をお守りする機械人で守護騎士だ。」
モロハ「どっ、どうも……。」
-主って、一体誰を守ってるのこの人?
てか機械人ってなんだよ、この人機械で出来てるの?にしては人間っぽいけど⁉︎-
 ̄コハクとシングとイネス辺りはまだしもクンツァイトの自己紹介で困惑する俺。“誰か説明して!”と言いたいくらいに驚いた。 ̄
イネス「クンツァイトはコハクを守る守護騎士で、コハクの産まれた時から本人を守ってるの。後、機械で出来てる事は本当だから、あまり気にしないで。」
モロハ「そうします。」
 ̄するとイネスさんが助け舟を出し、それで俺は安心出来た。 ̄

イネス「因みに、私は運び屋だから、シング達がここに来る以前から<アドリビトム>に居るの。もし社員になる時はいつでも言ってね。」
モロハ「はあ……。」
 ̄とはいえ、そんなイネスさんの素性を知った俺はただ聞き流すしかなかった。 ̄

シング「オレ達の故郷はいつも<アドリビトム>に助けられているから、そのお礼でこのギルドに入ったんだ。」
コハク「故郷を出たのは今回が初めてだから毎日が驚きの連続なの。」
モロハ「そう…なんだ。」
コハク「うん。それじゃあモロハ、これから宜しく。」
シング「宜しくな。」
イネス「宜しく♪」
クンツァイト「宜しくお願いする。」
モロハ「こちらこそ。」
 ̄困惑する箇所はあったものの、それでも仲良く出来そうで安心出来た。 ̄

ーーーー

 ̄次は髪の長い男性1人。しかもクレアさんと一緒に前に出て来た。 ̄
クレア「紹介するね。こちらはヴェイグよ、私の兄よ。」
ヴェイグ「オレはヴェイグ・リュングベル、アニーやヒルダやクレアと同じヘーゼル村の出身だ。ここに来たのはつい最近だが、宜しく頼む。」
モロハ「宜しく。」
-クレアさんにお兄さんがいたとはな。というか、顔が似てないけど……。-
 ̄俺はクレアさんのお兄さんのヴェイグの顔を見てこんな事を思ったが、空気を読んであえて口に出さない事にした。 ̄

ーーーー

 ̄今度はウィルさんと一緒に前に出たのは、シングとコハクのような雰囲気の男女2人とコンフェイト大森林で出会ったグリューネという女性。だが男性の方は顔に白い模様が描かれており、しかも腕には大きなボルトのようなものが付けられていた。 ̄
ウィル「モロハ、紹介するよ。こちらはシャーリィとセネルだ。」
「初めまして。わたしはシャーリィ、シャーリィ・フェンネスです。」
「俺はセネル、セネル・クーリッジ。シャーリィの兄だ。」
モロハ「モロハだ、宜しく。」
セネル「本当は故郷のギルドに居たんだが、故郷は戦争のせいでどうにもならなくなっちまったから、故郷のギルドを解体してここに所属する事にしたんだ。」
シャーリィ「そしてこちらは……」
グリューネ「私はグリューネよ。宜しくねモ・ロ・ハ・君♪」
モロハ「こちらこそ…宜しくお願いします。」
セネル「グリューネ姉さんは親しみ易い性格だが、場合によっては襲い掛かる事もあるから気を付けろよ。」
モロハ「そうします。」
グリューネ「ちょっとセネル、そんな事する筈ないでしょ!」
ウィル「まぁモロハ、グリューネはお前を気に入っているのだ。気楽に接してやってくれ。」
モロハ「はあ……。」
 ̄なんか私欲丸出しみたいな言い方もあったけど、優しそうなのでとりあえず安心する。 ̄

ーーーー

 ̄今度はクレスさんとミントさんと共に前に出たのは、コンフェイト大森林で助けたロディっていう人だった。 ̄
クレス「モロハ、こちらは僕達の知り合いのロンドリーネ、僕達はロディって呼んでるよ。」
ロディ「ロディよ。宜しくね、モロハ。」
モロハ「こちらこそ。」
ロディ「これからお世話になるけど、グリューネに何かされたら私に相談してね。彼女、強くて可愛い子には目がないから。」
モロハ「わかりました。」
-強くて可愛い子?強いはまだしも、俺可愛いか?-
 ̄グリューネの好みを聞いて心の中でそう思ったが、それはとりあえず棚上げにする事にした。 ̄

ーーーー

 ̄次はセネル達くらいの男女2人とカイウスくらいの帽子を被った子だった。 ̄
「わたしはファラ、ファラ・エルステッドよ。」
「オレはリッド、リッド・ハーシェルだ。」
「ボクはチャット、この船“バンエルティア号”の船長です。」
-こんな小さい子が船長かぁ…驚きだな……。-
モロハ「モロハ…です……、宜しく…お願いします……。」
リッド「そんなに畏まんなよ、これから仲間になるんだしさ。」
ファラ「そうよモロハ、もっと気軽で良いわよ。」
モロハ「あっ、うん…ありがとう。」
チャット「ボクとも気軽に接しても構いませんが、僕はこの船の船長ですから、それを考慮した上でお願いしますよ。」
モロハ「そうします……。」
-俺、この先大丈夫かな?-
 ̄なんか不安はあるものの、俺はどうにか気を落ち着ける。 ̄

ーーーー

 ̄最後は女性2人。一方はお腹丸見えで“恥ずかしくないのか?”っと言いたいくらいの格好で、もう一方はコートを改造したような格好でなんだか格好良かった。 ̄
「あたしはナナリー、ナナリー・フレッチよ。ペカン村出身で、このギルドに助けて貰ったお礼に、ここで働く事にしたの。」
「私はハロルド、ハロルド・ベルセリオス。ナナリーと同じベカン村出身よ。」
モロハ「これから宜しくお願いします。」
ナナリー「話はとっくに聞いてるよ。これから宜しく。」
ハロルド「よ〜ろしく!」
モロハ「こちらこそ。」
 ̄ナナリーさんは言いとして、ハロルドさんは俺を実験材料にしたいとか言ってたから個人的に注意したい人物ではある。 ̄

ーーーー

 ̄今ので最後と思ったら、今度はロックスが別のメンバーを連れて来た。今度は人じゃなくて、動物に近い3人の小人(?)。
そのうち1人はなんかロックスと似ている。 ̄
ロックス「モロハ様、紹介します。こちらはショップを受け持つ……」
「武器屋担当のキュッポだキュ。」
「防具屋担当のピッポだキュ。」
「道具屋担当のコーダだな、しかし。」
モロハ「モロハ…だ……。」
-みんなも喋るんだ……。-
 ̄ロックスとの初対面と時と同じ事を思ったなと思いつつ、心の中でこう呟いた。 ̄
キュッポ「何はともあれ、これから宜しくキュ!」
ピッポ「キュ!」
コーダ「宜しくだな、しかし。」
モロハ「こちらこそ。」
 ̄なんか不安だが、とりあえず挨拶を交わした。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄みんなとの挨拶が終わった後、アンジュさんが前に出て来た。 ̄
アンジュ「さて、これでメンバーの紹介は終わった訳だけど。問題はこれからね。」
モロハ「今度の仕事はなんですか?」
アンジュ「次は採掘、というより納品だけど…〔トレント〕を撃破したとなったら、やる必要はないでしょうね。もし困ったとしても、みんなが教えてくれるし。」
モロハ「そう…ですか、わかりました。って事は俺は……」
アンジュ「ええっ。あなたはこれから、<アドリビトム>の正式メンバーとして働いて貰います。」
モロハ「ありがとうございます。」
 ̄俺は次の仕事について聞こうと思ったが、俺が〔トレント〕を撃破したからする必要は無いしみんなが教えてくれるとして、俺はギルドの正式メンバーになる事が決定された。 ̄

だが…、
アンジュ「けど…あなたは暫く、依頼に出る事は禁止よ。」
モロハ「えっ?」
 ̄アンジュさんは突然、俺にそう告げた。告げられた俺は驚く他無かった。 ̄
モロハ「どうして…ですか?」
アンジュ「理由は簡単よ。この前の一件は仕方なかったとはいえ、あの時みたいに何度も倒れてもらっては困るからよ。」
モロハ「あっ……。」
 ̄理由をアンジュさんに聞いたが、アンジュさんの言い分で思い出した。俺は確かに〔トレント〕を撃破した直後に倒れた。それを考えたら言い返す事は出来なかった。 ̄
アンジュ「という訳で、モロハは暫く依頼に出るのは禁止よ。良いわね?」
モロハ「はい……。」
 ̄本当のところはすぐに依頼に行きたかったが、アンジュさんの命令となったら従うしか俺にはなかった。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

スタン「じゃあ俺と勝負してくれよ。」
モロハ「でも、場所は?」
ルカ「ならば、甲板を使ったらどう?」
エミル「良いね。あそこなら広いし。」
スタン「チャットにアンジュさん、良いか?」
チャット「構いませんよ。」
アンジュ「断る理由もないし。」
シング「なら、早速甲板に行こう!」
『おお〜〜!』
 ̄するとスタンさんが勝負を持ち掛けて来た。とはいえ、俺達がいるのは船の中。そんな空間は無い筈。その時、ルカが甲板を使う事を提案して来た。エミルも賛成。しかも船長のチャットやリーダーのアンジュさんからの了解も下りた。俺達はスタンさんに先導されて甲板へと向かう。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄甲板はとても広く、勝負をするには充分過ぎる程の余裕があった。 ̄
スタン「よ〜し、勝負だ!」
モロハ「……。」
 ̄勝負の相手はスタンさん,クレスさん,リッド,カイウス,ルカ,エミル,シング,更にヴェイグで決まり、その他は外野での応援に決まり、甲板はもはやお祭り状態となった。 ̄
カノンノ「モロハ〜、頑張って〜〜!」
グリューネ「モロハくーん、負けちゃダメよ〜〜!」
ロディ「頑張ってね〜、モロハ〜〜!」
 ̄因みにカノンノとグリューネさんとロディさんは俺を応援している。 ̄

モロハ「誰だろうと、負ける気はありません!≪ギラリッ‼︎≫」
スタン「よ〜し、行くぞ〜〜!≪ギラリッ‼︎≫」
 ̄俺のヤル気は充分。剣を抜いた俺は迫り来るスタンさんの迎撃に掛かった。 ̄
 
 

 
後書き
今回はここまでにします。
次回はスタン達との手合わせ。

次回作は今月末までに公開する予定で行きます。 
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