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ハイスクールD×D~妹様な転生者~

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第3話 非日常と命の危機?

 
前書き

大変遅くなりました………

今の時期を過ぎれば私にも余裕が出てくると思うのでどうかご容赦を………

今回はオリキャラがちょびっと出てきますよ。

 

 
 


あの廃墟での出来事の後すぐに私は携帯で屋敷へと連絡を取ってリムジンを呼び、傷を負ったイッセーを屋敷へと運んだのだけど………
屋敷にいた医療関係に携わるメイドに彼を見せたら

「フランお嬢様………彼は本当に人間なのですか?」

と真剣な表情で聞かれたのは正直驚いた。
どうやら腹部の傷は普通の人間であれば致命傷になるほどの重傷だっようなのだ。
念入りに彼の事を調べてみるとどうやら彼の中には強力な存在………通称"神器(セイクリッド・ギア)"と呼ばれる人が持つには強力過ぎる規格外の力を有している事が分かり、その事に私達は驚きを隠せなかったよ………

「フランちゃん………君はいったい………」

その言葉はとりあえず常備していた魔法薬(お値段は言えないよ♪)で治療したイッセーを屋敷の50人は入れそうな広過ぎる食堂のテーブルに着かせ、食事をさせる為に料理を運ばせた時の事だった。
上座に座る私の対面側に座っていたイッセーは目の前のフルコース料理には目もくれず

「………あの化け物に君の力………いったい何が起きているのか俺に教えてくれ!!何も知らずに………何も知らずに死にそうになるなんて理不尽だ!!」

立ち上がりながらそう言ってくる。
彼は元々芯の強い性格なのか真剣な表情で私を見つめて答えが返ってくるのを待っていた。
その表情は前に私の下着を見た時くらいの真剣さをみせている。

だから私は彼にゆっくりと説明していく………日常から非日常へと繋がる深く暗い闇への話を………

「どこから話そうか………まずはイッセーを襲った化け物がどういう存在なのか説明するね?」

私はイッセーに説明する。
実はこの世界以外にも他に世界があり、冥界、天界が存在する事。

そして天界には天使がいて、冥界は堕ちた天使………堕天使と悪魔が覇権を巡って争っている事。

過去に三つ巴の戦争があったけど現在はどの勢力も戦争のせいで疲弊しているので小競り合いすら起こらない停戦状態だという事。

その中で悪魔は戦争で軍団を失ってしまった為に"悪魔の駒(イーヴィル・ピース)"と呼ばれるチェスの駒に例えた人間を下僕悪魔へと転生させて眷属にする制度を使っている事。

しかし、その中でもたまに悪魔となった者が主を裏切ったり、殺したりすることで主なしとなる"はぐれ悪魔"という存在がいて様々な害を与える存在になる場合がある事。

「………つまりイッセーは運悪くあのはぐれ悪魔に食糧として幻惑みたいな術であの廃墟まで誘き寄せられてしまったわけなの」

私はイッセーが理解できるようにかみ砕いて説明する。
一方のイッセーはというとだいぶショックを受けたのか俯きながら私の話を聞いて一言も話さない。
しかし、表の世界でただの一般人として生きた裏の世界を知らない人間の正しい反応だと私は思う。

「まぁ中には妖怪とか魔物とか呼ばれる存在もいてね?私はその分類に位置する存在なんだよ」

そんなイッセーに私は聞いているか確認することなく話を続けた。
正直この話を聞いてイッセーがこのまま今自分が住んでいる表の世界に戻ってくれる事が望ましいと考えている私は別にこれ以上無理して話を理解させようとは思わない。
力を持たない普通の人間なんてそんなものだろうなぁ………なんて考えながら次の話に移ろうと口を開いた瞬間………



「………それってフランみたいな可愛い美少女もいるんだよな?」



一言も喋らなかったイッセーが不意に顔をあげ、ハッキリとした声で私に聞いてくる。

「ふぇ!?び、美少女!?」

それってイッセーから見て私は可愛い美少女だって言っているようなもので………
ただでさえ男の人に接触する機会が無かったのにそんな事をいきなり言われたらどうしたらいいのか分からないよ!?

「私がかわっ可愛い!?はうぅぅ………」

私は両手を熱くなってきた頬に当てて冷まそうとするけどまったく収まる気配はない………
私っていったいどうしちゃったんだろう?
そんな疑問と何故か沸き起こる気恥ずかしさに混乱していると

「どうしたんだフラン?大丈夫か?」

いつの間にか私の対面側に座っていたはずのイッセーが私の真横から心配そうな表情を浮かべて私の顔を覗き込もうとして………って!?

「あわわわわわわわ!!きゃぁ!?」

「おわっ!?」

イッセーがいる事に気が付いた私は軽いパニック状態に陥り、気が付いた時にはバランスを崩して座っていた椅子から落ちてしまった………横にいたイッセーの腕を掴んで。
すると当然イッセーも私に手を掴まれたまま引きずられるにして倒れ込み………



「「ッ!?」」



一緒に重なり合うようにして私を下にした状態で床に倒れ込んだ瞬間、私とイッセーの唇が軽く、本当に軽く一瞬の事だったけど重なり合った。
その出来事に私は何も考えられなくなり呆然としながら無意識に唇に手を当てると

「ご、ごめん!!」

顔を真っ赤に染めたイッセーが慌てた様子で身体を起こそうとして………

「ふにゃ!?」

「え?」

両手で私の胸を握ってきた。
しかも無意識なのか指がワキワキと動いている。

「や…ん………イッセぇ………」

今まで感じたことの無い身体が熱くなるような感覚を感じた私は自分でも今まで聞いた事が無いような甘ったるい声でイッセーの名前を呼ぶ。
そんな私にイッセーは視線を逸らせず顔をゆっくりとそのまま下ろそうと………



「フランお嬢様!?」



それはちょうど私とイッセーの唇があと数cmで触れ合うというまさにその瞬間、私のいる食堂の扉が開いて後ろは肩ぐらいで切り揃え、右目を隠すようにして伸びた白髪に黒耀石のように綺麗な目をしたミニスカートのメイドが信じられないものを見たような表情をしていた。

「………あ」

そこで私は気が付いてしまう。
このメイドが今のイッセーに対してどれほど危険な存在なのかを………

「フランお嬢様の為に新たな料理をお持ちしたら………まさか襲われている最中だなんて………」

メイドから小さくそんな声が聞こえた瞬間………いきなりメイドの左手に一振りの日本刀が現れた。
メイド自身もなにやら赤黒いオーラを放ち始める。

「えっと〜………これってかなりマズイ状況?」

イッセーは汗をダラダラ流して私に聞いてきたので私は顔を引き攣らせながら笑顔で頷く。
そして、もう一度メイドの方を見ると………



「フランお嬢様!私に………その塵芥を斬滅する許可を!!」



足を肩幅に開き腰を低くして刀を持った左手を腰の辺りまで引いた状態で刀の柄に右手を掛ける赤黒いオーラを纏ったメイドが今にもイッセーに斬り掛かりそうな雰囲気で私の許可を待っているのだった




 
 

 
後書き

果たしてイッセーの運命とメイドさんの正体やいかに!!


 
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