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オズのポリクローム

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第十幕その四

「僕も」
「そうするのね」
「はい、じゃあ今は」
「お茶を飲むのね」
「そうさせてもらいます」
 実際にこう答えてです、ジョージはお茶を飲むのでした。そしてお茶を飲みながらでした。
 ジョージは皆と楽しくお話しました、その後でなのでした。
 またお風呂に入ってその後でお昼御飯を食べます。臆病ライオンはそこで出ている海鮮麺を食べるジョージを見て言いました。臆病ライオンはお皿の上の炒飯を食べています。
「その麺も美味しそうだね」
「うん、美味しいよ」
 実際にとです、ジョージはお箸でその海鮮麺を食べつつ答えました。
「とてもね」
「そうだよね、じゃあ僕も後で食べるよ」
「そうするんだね、けれど君は」
「僕は?」
「お箸使えないけれど」
「だからお口で食べるんだよ」
 それを使ってというのです。
「いつも通りね」
「そうするんだ」
「今だってそうしてるよね」
「そうだね、そういえば」
「パスタを食べる時だってそうだよね」
「おうどんやお蕎麦もね」
 日本の麺もなのです。
「そうして食べてるよね」
「そうだね、それだとコシとかは」
「わかるよ」
「あっ、わかるんだ」
「うん、僕達の食べ方でもね」
「噛むし喉越しも味わえるよ」
 腹ペコタイガーも言います。
「ちゃんとね」
「そうなんだね」
「そうだよ、だから僕も後でね」
 腹ペコタイガーはどんどん海老焼売を食べています、そのうえでの言葉です。
「麺を食べるよ」
「海鮮麺かな」
「塩拉麺だよ」
 そちらの麺をというのです。
「食べるよ」
「広東のそれをなんだ」
「そのつもりだよ」
「うん、広東は塩なんだよね」
 神宝も言います、神宝は韮の焼き餅を食べています。
「麺は」
「そうだよね、四川が辛くて」
「北京はお醤油で味が濃いんだ」
「中国は地域によって麺の味が違うね」
「広いからね。だから中華街でもだよね」
「広東の料理が多いけれど」
 それでもとです、ジョージはアメリカの中華街即ちチャイナタウンについて神宝に答えました。
「それでもね」
「色々なお料理があるよね」
「麺もね」
「そうだよね」
「うん、僕のいた天津はね」 
 その街ではといいますと。
「北京に近いから」
「お醤油なんだ」
「そちらの麺が多いよ。あと羊料理とか」
 神宝はジョージにお話します、焼いた中国のお餅、麦をこねて焼いたものを食べながら。中国ではこうしたものもお餅なのです。
「お饅頭とかが多いんだ」
「餃子も水餃子だよね」
「そちらの餃子が多いよ、ただね」
「ただ?」
「飲茶のお店もあるから」
 今食べている様な、です。 
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