| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

逃げる駆逐棲姫

 
前書き
金剛達第二艦隊が深海棲艦との戦闘を終えると、輸送船が停止していた。妙な静けさに違和感を感じる吹雪。 

 
吹雪「金剛さん、凄い…あ、あれ、輸送船かな?」

金剛「oh~輸送船が目と鼻の先ネ!以外と大きいネー」

大井「やっと一息つけそうね」

北上「なーんか不安だな~」


ー輸送船、重要貨物室ー


武蔵「なっ、ビスマルク、しっかりしろ‼あの子は何処に行った‼」

ビスマルク「…やられたわ…あの子ったら、目を覚ました途端に暴れだして…逃げた…」

武蔵」さっきの警報はこれか…駆逐とはいえ姫だけあって世話の焼ける…」

ビスマルク」多分、船外へ出るつもりよっ…とめなきゃ…!」

武蔵「動いて平気なのか?」

ビスマルク「当たり前よ、私を誰だと思ってるの?」

~~~


駆逐棲姫「ココカラナラデラレルハズ…」

船員「お、お前っ‼やっぱり脱走したのかっ!」

駆逐棲姫「ドイテ、コンナトコロニイタクナイノ…」

船員「お前は大事な積荷だっ逃す訳ないだろっ!」

駆逐棲姫「ナンデジュウヲムケルノ?」

船員「なっ⁉」

駆逐棲姫「ワタシハアナタヲコロサナイ…」

船員「動くなっ!」

駆逐棲姫「…ソコヲドイテ」

船員:それは…あっ‼待てっ‼」


~~~


吹雪「…なんだか輸送船の様子が変じゃないですか?」

金剛「無線が繋がるかやってみるネ…」

船長[こちら、輸送船の船長、応答願う]

金剛「繋がりましタ、こちら移動要塞型鎮守府所属、第二艦隊旗艦の金剛デース、何かトラブルでもありましたカ?」

船長[手短に言う、積荷が脱走した、恐らく船外へ出て来るハズ、止めて頂きたい。宜しいか?]

金剛「whatっ⁉荷物は生き物デスカっ⁉」

ビスマルク[金剛、絶対に傷をつけちゃダメよ!]

金剛「ビスマルク?何だか良く分らないケド、了解ネ!」


ー輸送船、物資搬入口ー


船員「これで、良かったのか?」

武蔵「あの子は!」

船員「外へ逃げましたよ…」

武蔵「そ、そうか…(なりふり構わず逃げているなら、彼を負傷させて、ここも何処かしら損壊しているハズだが…)私はあの子を止めに行く」

船員「…」


~~~


駆逐棲姫「!カンムス…」

吹雪「え?し、深海棲艦?」

金剛「中々cuteネ、上半身は…この子が逃げ出した積荷デスカー」

大井「傷付けずにどうやって止めるんですかっ」

金剛「hey!キュートなお嬢さん!ワタシは何もしないカラ、大人しくしてくれマスカ?」

駆逐棲姫「?」

金剛「みんな優しいネ、アナタのトモダチネ、みんなハッピーデース」

吹雪「こんな時に何カタコトを拗らせてるんですかっ‼」

金剛「え、き、緊張を解す為につい、それに傷をつけちゃnoなんでショー?」

駆逐棲姫「フザケナイデ…‼」

金剛「アウチっ‼」

北上「あー、怒らせちゃった?」

大井「旗艦なんだからしっかりして下さいよ!」

金剛「えへへ…」

駆逐棲姫「ドイテ!」

武蔵「待てっ‼もう撃つな!その艦娘達は私の仲間だ!お前に危害を加えない!」

駆逐棲姫「ムサシ…ホント?」

武蔵「ああ、だから逃げなくていい、一緒においで」

駆逐棲姫「モウイヤナコトシナイ?」

ビスマルク「大丈夫よ、貴方にまた誰かが薬を盛る様な事をしたら、そいつを私達がしばくわ」

駆逐棲姫「…カッテニデテイッテゴメンナサイ…」

武蔵「やな思いをさせたのはこっちだ、お前が謝ることないさ」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧