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ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
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61戦場アルヴヘイム

「メイジ隊放て!!」
リュウヤの号令でメイジ隊が一斉に魔法でスカルリーパを攻撃する。しかしスカルリーパのHPはほとんど減っていない。
ラグナロク開戦から約一時間敵の出現に合わせリュウヤ達は少しずつ南下していた。イルファングの方はリーファ達に任せ自分はスカルリーパを攻撃するが魔法はほとんど効果がなく牽制程度にしか使えない。
(さっきから敵の出現が妙だまるで俺達を南に誘い出すみたいだ)
瞬間リュウヤは何かに気づきかけるがスカルリーパに攻撃され思考を中断する。
「仕方ねぇやるしかねぇか!!」
リュウヤは何処かにメッセージを打つとその場を他のみんなに任せ急上昇した。

妖精連合本部のある世界樹。その中ではいろんなプレイヤーがあわただしく動き回っていた。
「皆さんリュウヤ君からメッセージが届きました」
モーティマーの一言で回りが一気に静まる。前線の指揮を任されているリュウヤからのメッセージーー作戦命令だ。
「全戦闘部隊の八割を第四部隊の増援に向かわせます。現時点では敵将は第四部隊の辺りに出現しています。増援を新たに第五部隊として発足させ前線を斬り込んでもらいます」
リュウヤのメッセージを自分の言葉でまとめ皆に作戦を伝えるモーティマー。
この無茶苦茶な作戦が功をそうする事になるとはこの時は誰一人として気づいていなかった。


第四部隊のメイジ部隊の指揮を巻かせれていたカゲムケの目の前を火球が通過しスカルリーパーに命中する。リュウヤが急上昇してから約五分、カゲムケに火球が落ちた場所にスカルリーパーを誘導し止めておくように作戦命令がきた。リュウヤのいない中皆に指示を飛ばしその位置からスカルリーパーを動かないようにする。作戦命令が来てから約二分後空で何かが光った。その光はどんどん地上に向かって降下していく。リュウヤだ。飛行限界まで飛んだリュウヤは羽をしまい急降下、それにあわせヴァーパル・ストライクを発動していた。その着弾地点にはスカルリーパーがいる。落下スピードとヴァーパルの力が合わさり半分ほど残っていたスカルリーパーのHPを全て吹き飛ばしあまりの衝撃に大地にヒビが入る。
「隊長!!あんまり無茶しないで下さいよ!!」
「勝てたからいいじゃねぇか。すぐに他の奴等の援護に回れ!!」
落下の衝撃に体が動かないリュウヤはすぐに皆に指示を飛ばす。
ーーその瞬間だった。リュウヤが作ったヒビが音をたてて広がりやがて大地に巨大な穴を開けた。まだ体が動かないリュウヤはその穴に吸い込まれていった。
 
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