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ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
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60開戦

 
前書き
今回はラグナロクの部隊説明がメインです 

 
キリト達が緊急収集されてから約四時間。現在ALOをプレイするプレイヤー約56万人のうち10万近くがここアルンに集まっていた。目的は緊急イベントラグナロクへの参加だ。防衛側であるプレイヤーは侵略側であるモンスター達から総大将、モーティマーを守りつつ敵側の総大将、クロノスを倒すと言うものだ。すべての種族が団結し1つの連合ーー妖精連合を組み戦うと言う内容のメッセージが届いたのは約五時間前。そこからプレイヤー達が知り合いを呼び参加プレイヤーを10万人まで増やしていた。
「キリト君いくつかの部隊に分けるって聞いたけど私達も別の部隊になるのかな?」
「その可能性は高いアスナ君とキリト君の戦闘能力は高い、個々の力量を見て平均化するつもりなら別の部隊になるだろう」
アスナの問いに答えたのはヒースクリフだ。VR世界を見て回ろうとした彼だが謎の障壁に阻まれこのALOから出れていない。
「皆のもの静まれ!!」
世界樹の真ん中辺りにあるテラスからサクヤが現れラグナロクについて説明を始める。今回分けた部隊は9つ。1つの部隊を除きそれぞれ各種族の長が統括をとることとなっている。まず武器などの耐久力回復をメインに行う後方支援部隊、この部隊はレプラコーンのケンザキが統括する。この部隊にはリズが配属されてる。次に遠距離タイプの戦力補給を行う遠距離戦力予備部隊、ここはプーカのセブンが統括する。中距離戦力予備部隊にはシリカが配備され統括者はスプリガンのフィオン。近距離戦力予備部隊にはクライン、エギルが配備されノームのヨリヤが統括する。本部を防衛する防衛部隊はインプのダントが統括する。そしてメインの戦闘を行う部隊は4つある。第一戦闘部隊はアルンの西側を担当している。アスナ、シノンはここに配属されており統括者はウェンディーネのソラ。第二戦闘部隊は北を担当し統括者はサクヤ。キリトはここに配属されてる。東を担当するのは第三戦闘部隊で統括者はアリシャ。南を担当するのは第四戦闘部隊でリーファはここに配属されてる。統括者は戦闘部隊総指揮も勤めるリュウヤだ。ALOでもトップクラスの実力者であるリュウヤを指示するプレイヤーも多く彼が戦闘部隊総指揮官に選ばれたことに異論を唱えるプレイヤーはまずいないだろう
「戦闘部隊総指揮官を任せられたリュウヤだ。よろしく頼む。これから始まるラグナロクは恐らく今まで以上の激戦になる。ここにいるプレイヤーの八割近くははデスペナを食らうだろう。だからどうした?俺達が育ててきたこのアカウントはこの日のためにあるようなもんだ。俺達はただイベントをこなせばいい‼ただ全力を尽くし戦えばいい‼そうすれば必ず勝てる‼相手どんなに多くとも俺達が今までしてきたことは必ず実を結ぶ‼戦闘部隊総指揮官として最初の命令をお前達に与える………諦めるな‼」
リュウヤがそう叫ぶと皆一斉に歓声を上げる。ここにいるプレイヤー全員の士気は最高潮まで上がった瞬間だった。

とある城の中、玉座の上に一人の男が座っている。その男が何かの画面を操作するとアルヴヘイムの地図が表れる。男はその地図の南側にで点滅する赤い点を見てニヤリと笑った。

アルヴヘイムの南をリュウヤ率いる第四戦闘部隊が飛んでいた。しばらく進むと先頭を飛ぶリュウヤが地面に着地、それを合図に他のみんなも着地する。
「リュウヤどうしたの?まだ十分くらいしか飛んでないよ」
第四部隊はアルンから一時間程飛んだ地点をベースに戦う手はずになっているがリーファの言うとおりまだ十分程しか飛んでいない。
「なんか妙だな・・・」
「妙って?何が?」
「風の流れだこの感じ・・来る!!全員戦闘準備!!作戦通り行くぞ!!」
リュウヤが号令をかけた瞬間だった。突然鳴き声が聞こえ巨大な影が数キロ先に落下する。それを合図に影の後ろからモンスターのPOPが始まる。落下した影の片方は人間の背骨をかたどった姿をしており頭の下には4つのカマが手のように存在している。もう片方は大きな体をしており剣と盾を装備、どこかイノシシのように見える。
「スカルリーパにイルファング・ザ・コバルトロードか・・・懐かしいな・・戦闘開始だ!!第一分隊から第八分隊は俺に続け!!残りはあの狸を頼む!!」
リュウヤが指示を出すとそれにあわせプレイヤーが移動を開始する。それを見てモンスターも一斉に向かってくる。先頭を走るリュウヤが合図を出すと何人が羽を広げ飛ぶ。スカルリーパのカマとリュウヤの剣がぶつかり合い甲高い音をたてる。それがラグナロク開戦の合図だった。

 
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