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ピグリン=ブランドのお話

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第一章

                ピグリン=ブランドのお話
 ピグリン=ブランドは今も沢山の弟や妹達をどうやってお腹一杯にしようかと考えています。
「また畑を増やそうかな」
「今度はどうした畑にするの?」
「何を作るの?」 
 お家の中出、です。ピグリンが考えているとその沢山の弟や妹が彼に尋ねてきました。
「前は人参でね」
「その前はブロッコリーだったね」
「それで今度は何を作るの?」
「蕪とか?」
「それをどうしようか考えてるんだ」
 ピグリンはこう弟妹達に返しました。
「本当にね」
「ううん、今度はね」
「何かお腹にたまるのがいいわ」
「正直僕達数が多くてね」
「しかも皆一杯食べるから」
「足りないから」
「お腹一杯になるのがいいわ」
 こうお兄さんにお願いするのでした。
「そうしたのをお願いするよ」
「お腹一杯になるものね」
「何でもいいからね」
「お願いするわ」
「お腹が一杯になるものって言っても」
 そう言われてもでした、ピグリンとしましては。
「ちょっとね」
「考えつかない?」
「これといって」
「そうなの」
「うん、ちょっとね」
 これがピグリンの返事でした、実際に首を傾げさせています。
「思いつかないよ」
「そうなの」
「じゃあそれはなのね」
「これから考える」
「そうするのね」
「そうするよ、それにね」
 さらに言うピグリンでした。
「工夫も必要かな」
「工夫?」
「工夫っていうと」
「皆さ、好き嫌い言わないでね」
 ここでこうも言ったピグリンでした。
「何でも食べないと」
「えっ、じゃあピーマンも食べないといけないの?」
「茄子も?」 
 弟妹達はお兄さんの言葉に急に嫌なお顔になりました。
「僕ピーマン嫌いだけれど」
「私茄子はちょっと」
「人参はね」
「ううん、ほうれん草は」
 沢山の弟妹達がです、それぞれの嫌いなものを挙げていきます。けれどピグリンは皆にこう言うのでした。
「お腹一杯になりたいならだよ」
「嫌いなものもなんだ」
「食べないといけないのね」
「それこそそういうものでも食べて」
「そうして」
「そうだよ、とにかく新しい畑を作って」
 そしてというのでした。
「後は工夫だね」
「嫌いなものでも食べて」
「その他にもなのね」
「工夫して」
「そうして」
「そうしないとね、じゃあちょっと新しい畑を作る場所に行くから」
 ピグリンは弟妹達に言ってでした、そのうえで。
 お家を出てです、鍬を持ってお外に出ました。そして今度畑にするその場所にまで行くとでした。そこには。
 ピーター=ラビットがいました。ピグリンはピーターを見て彼に尋ねました。 
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