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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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冥界合宿のヘルキャット
  襲撃後の風景×北欧の主神オーディン

「あら、一誠じゃない。どうしたの?そんなに落ち込んでいて」

「リアスお前もかよ。サーゼクス、ここは厳重じゃなかったのかよ!ええコラ!」

「ちょっと一誠君、落ち着きたまえ。先程タンニーンが戻って来たばかりで、対応中なのだが」

サーゼクスの両肩掴み壁ドンをした。頭の中には怒りのボルテージマックスだったので、一瞬破壊神になりかけたがそこまでならないようにした。俺とサーゼクスだけの話し合いとなっていたが、遠くから見ると明らかに説教というよりただの怒りの鉄拳を喰らわす場面だった。

なので兵達も先程の騒ぎを察したのか、大勢の兵達が俺とサーゼクスとの間に入る。すぐに騒ぎを聞きつけたグレイフィアによって、俺を落ち着かせようと懸命にしていた様子だった。だがパーティー客から見れば、ただの余興か?という事の勘違いにより止めに入らなかった。

「お止め下さいませ一誠様!」

「離せ!俺は今すぐコイツに殴り付けないと気が済まん!何故悪魔側は、騒ぎを嗅ぎ付けずにちんたらとパーティーしているんだ!」

「それに関しては正論でございますが、今ここでサーゼクス様を殴り倒すのであればこの私がお相手を致します!」

俺を抑える兵士達もだったが、怒気が無くなっていたと思えば黒歌が仙術で落ち着かせようとしていた様子だった。サーゼクスも一瞬何の事かと思っていたようだったが、現地にいたタンニーンがチビドラゴンと化して先程の顛末を伝えていた。

「・・・・ふう。やっぱり黒歌の仙術は落ち着くぜ、ありがとな黒歌」

「まあ怒りに任せた一誠は、暴れるだけの神様のようなもんだしにゃ。仙術で落ち着かせた方がいいと思ったし、落ち着いた所でここから離れるにゃ」

怒りが消えた為、水を一杯飲んだ。グレイフィアや兵士達のお蔭で、犠牲が出なかったのが一番だったのかもしれないな。だが事件前の風景だけはダメだなと思い、ヴァーリ達を引き連れてVIPルームへ向かう。

やっと察したサーゼクスは、グレイフィアと共に俺らと一緒に行く事となった。グレモリー眷属とシトリー眷属までは来てもよかったが、何故かシーグヴァイラまで来ていたがまあいいかと思い部屋に行ったらアザゼルとシェムハザとバラキエルがいた。

「よう一ちゃん。散々だったらしいが、タンニーンからちょっとだけ聞いたら襲撃があったようだな」

『!!!!!!!!!!!!』

黒神眷属とその場にいたシーグヴァイラと堕天使以外は驚いたが、何せこんなに厳重にしてあるのにも関わらず襲撃があった。

「一誠君、襲撃があったって言うのは本当かい?道理で私に怒りをぶつけて来た訳か、あれは一瞬破壊神かと思ったぐらいの怒気であった。首謀者は誰だったのかね?」

「首謀者は禍の団の英雄派トップである曹操、周辺に結界を張られていたみたいだ。俺が破壊後にタンニーンが来た訳。問題は別だ、何しろ曹操達英雄派は神器を持っている。それも神滅具をな」

「曹操、確か黄昏の聖槍を持っている奴だったか。それと絶霧だな、他にはいたのか?」

「いや、曹操一人だったけど、最後ら辺にゲオルグって言った後霧が濃くなっていなくなってた。その時はシーグヴァイラもいた」

「申し訳なかった、一誠君にシーグヴァイラ。君達にもしもの事があったら、魔王を辞めるかもしれなかった。本当にすまない」

サーゼクスが俺達に土下座をしてきたが、他の魔王も状況を見たのか四人揃って土下座した。リアス達は、俺に土下座をする四大魔王達を見て唖然する者もいれば、黒神眷属であるヴァーリ達は鼻で笑っていたしティアも俺が怒っていて当然だとね。アザゼル達も頷きながら肯定していた。

「全く当然の事ですよ。一誠様が黙って壁ドンする所は見たかったですが、怒りや説教やらは当然ではありますが、しかもパーティ会場はまだ襲撃前の状態。これは悪魔側は失態ですが、アザゼルはどう思いますか?」

「俺としては、一ちゃんが事前から気配を感じ取ってたらしいから、あんなに警戒してたと聞いているな。だがシェムハザが言う事は、実に正論としか聞こえんよ。何しろパーティー会場の雰囲気がアレだからな、流石の一ちゃんだって怒る気持ちはよく分かるさ」

「ああ本当だ。それに気配だけだが、禍の団だとは思っていたがまさか曹操が来るとは思わなかった。壁ドンしたサーゼクスを見たかったのなら、ヴァーリが録画とデジカメで撮影したから後でデータを貰えよ『何ホントか!』ヴァーリが持っているカメラだから、壊すなよ?それと悪いなサーゼクス、だが謝罪するつもりは毛頭ないからな」

「この事に関しては、一誠君が正論を言っているから当然だとは思ったよ。でも流石にそのデータを渡すのは止めてくれないかな?『却下だ。たまには魔王が土下座やら壁ドン後の説教風景を全て録画したからな』あはは、まあ今回は悪魔側が悪いと思っているからしょうがないとしようか」

セラフォルー達もさっきの土下座風景を堕天使側に流すのは、と言っていたが既に流した。魔王主催のパーティーの最中、悪魔側は警戒レベルをマックスにしていたが禍の団の襲撃を受けた事すら知らない現状となった。まあ俺が外に出たのは、奴の攻撃を使ってから結界を壊したがパーティー客らは普通にパーティーをしていた事に襲撃された側にとっては非常に嫌な風景だった。

見ての通り、俺とシェムハザと天使側の熾天使(セラフ)達は怒りで一杯だったが気付いたのは俺だけという事だったのでとりあえず収集がついた。まあ天使側も堕天使側もカジノやら酒を飲みほしていたのは事実だからだ。

「私らも失態でしたが、英雄派がもう動いているとは想定外でした」

「俺らの情報提供してやるが、相手は禍の団の派閥の1つである英雄派だ。主なメンバーは、伝説の英雄や勇者の子孫、神器を有する人間から構成されている。今分かっているメンバーはさっき報告した通りで、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』を持つ曹操と『絶霧(ディメンション・ロスト)』を持つゲオルグとなる」

「なるほど、神器所有者での集団との事か。こりゃ厄介かもしれんが、奴らは人間でも悪魔や天使にも引けを取らない程な身体能力を持っている事だな。これに対抗出来るのが、一ちゃんら黒神眷属だけかもしれんな」

「一人一人が絶大な力を持っている者が二人来ているとは、悪魔の管理能力はなっていませんね。もっと強力なセンサーを取り付けた方がいいかと思います。今回は一誠様が、事前に気配だけで察知していたくらいですからね。今回の反省を踏まえて、一誠様並みに警戒を厳にする事が一番かと思います」

そう言ったシェムハザだったが、現状では悪魔側の技術は堕天使より進歩していない。なので和平もしている事だし、ここで技術提供をする事となった。話は終わったので、今度は俺らのゲームに関してを話していたチビドラゴンとなったタンニーンと四大魔王に上層部関連の悪魔が集まっていた。

「俺は黒神眷属を応援させてもらうぜ、他勢力より迅速に解決したのは一誠ら黒神眷属だからな」

「確かにそうだな。それに気配を敏感にするにはどうすればいいかは、そちらの技術にて索敵やら探査能力がある悪魔を育てないといけないね。アザゼルと一誠君がもたらした知識は、レーティングゲームに革命を起こしそうだ。まあ一誠君ら黒神眷属が公式にデビューすれば、半年以内には最強の座になるのかもしれないね」

「まあ、俺も一ちゃんを応援させてもらう。俺もカジノやっていたから、気付いていなかったから何とも言えないようだぜ。そりゃ良かったと思うが、黒神眷属が一番になるのは時間の問題だ。ここ十数年はトップの十名に変化が無かったが、公式ともなれば若手悪魔を倒して現役最上級悪魔でさえ瞬殺する勢いを持っている」

俺達のサポーターはアイツらで決定、ドライグもアルビオンも相棒である俺とヴァーリの頭上に乗っている。協定してからは緊張感ねえながこいつら大丈夫か?その時部屋の扉が開かれたが、そこに現れた人物に俺達以外度胆を抜かしたが誰だあの爺さんは。

「ふん。若造共は老体の出迎えも出来んのか」

古ぼけた帽子を被った隻眼の爺さんで、白い髭を生やして床につきそうなくらい長い。服装も豪華絢爛と言うよりかは、質素なローブを着ていて杖を持っているが腰を痛めている訳ではなさそうだ。うん?どこかで聞いた声だと思ったが、もしかして陰口叩いていた爺さんか?

「・・・・オーディン。久しぶりじゃねぇか、北の田舎クソジジイ」

「久しいの、悪ガキ堕天使。長年敵対していた者と仲睦まじいようじゃが・・・・また小賢しい事でも考えているのかの?」

「仕来りやら何やらで古臭い縛りを重んじる田舎神族と違って、俺ら若輩者は思考が柔軟でね。煩わしい敵対意識よりも己らの発展向上だ」

「弱者共らしい負け犬の精神じゃて。所詮は親となる神と魔王を失った小童の集まり」

おいおい、そんな事を言われたら俺に喧嘩でも売っているように聞こえるな。アザゼルは察したのかそれとも長年の付き合いなのか、独り立ちとも言ったが悪ガキ共のお遊戯会にしか見えないから笑いしか出ないと発言した事で無意識に殺気と覇気を出していた俺に対して文句を言う爺さんだった。

「むぅ・・・・この覇気やら殺気を放つ小僧は誰じゃ?ワシを見ても度胆を抜かないで、主神クラスの力を感じるのう」

「あ、クソジジイ。一ちゃんを小僧呼ばわりすると、あとで痛い目に合うぞ!?一ちゃんも殺気と覇気を解除してくれ、今は抑えるんだ!黒歌は仙術で落ち着かせてくれ、主神と創造神がここでバトルしても負けるのは主神だぞ!?」

黒歌は静かに頷いてから、仙術で落ち着かせようとしていたが余りにも強かったので黒歌が逆に吹っ飛ばされた。これを見たのかオーディンと名乗った爺さんは、ここでミョルニルを使う態勢を取ったが先程アザゼルが言ったワードを思い出したのだった。

「ま、まさか・・・・!?もしや小僧、いやお主は始祖神である創造神黒鐵様だと言うのか!?」

「オーディン様、ここは私が!『退くのじゃ、ロスヴァイセ!』もしや二天龍や龍王を恐れたという事や伝承通りの御方なのでしょうか?」

そう言ってから、俺は再び怒りのオーラを出させながらの大天使化をしたのだった。他勢力神話に干渉していなかったかもしれんが、俺の姿に関しては報告されているはずだがこの爺さんは知らないように思えたので全ての者らを平伏させたのだった。

「我の名は創造神黒鐵、人間では兵藤一誠と言うが貴様は我の事を知らずに小僧との発言は、いくら主神でも万死に値する事だとは思わぬか?」

「も、申し訳ない。この場で土下座でもするから、お許し願います!」

「一誠!落ち着くにゃ、ヴァーリは半減発動後に美猴は私と一緒に仙術でやるわよ!ルフェイは癒しの波導で一誠を落ち着かせるにゃ!」

「了解した。一誠、さっさと目を覚ませ!」

「俺っちと黒歌による仙術と、ルフェイの癒しの波導を当てれば今度こそ上手くいくはずだ!」

「分かっています!一誠さん、お怒りをお鎮め下さい!」

我に強化版の仙術とヴァーリの半減により、怒りと憎悪が無くなった事でオーラの色が黒赤から金色へと戻ったようだ。半減の力を一回で上級から最上級悪魔から下級へとなった気分となり、仙術+癒しの波導を受けた事で、神の怒りが消えたのだった。我は北欧の主神オーディンが言った言葉を許す展開となっていた。

「流石の俺達でもどうにもならないかと思ったぜ」

「私ら四大魔王でも何も出来なかった事はね。ヴァーリ達のお蔭で落ち着かせたようだが、一誠君の言う通りとなったね。赤龍帝の倍加と白龍皇の半減が、一回発動するだけで最上級悪魔を下級悪魔へとダウンさせたようだ」

「北欧の主神オーディンよ。此度の事については全てを許す事にする」

「有り難き幸せ、そして数々の暴言をお許し願います」

その後、創造神黒鐵様から普段の一ちゃんとなった。ヴァーリ達がやった事は、もしも怒気による暴走状態に陥ってしまった時は、事前の打ち合わせ通りとなった。流石の俺やサーゼクスでも、対処出来なかったが流石は一ちゃんだぜ。

「改めてだが、俺の名は兵藤一誠。もう怒らないから、気軽に一誠と呼んでくれ。俺も気軽にオーディンと呼ばせてもらう」

「久々に冷や汗やら青ざめたわい、ワシも臣下の礼と共にこれからは一誠と呼ばせてもらおうかのう」

オーディンは跪いた事で、やはり主神と始祖神ではレベルが違うと思ったアザゼルだった。

「一時はどうなるかと思ったが、やはり始祖神と言われるだけはあるぜ。だが一ちゃんを怒らせるような事だったのは、事実であるがそれを知らなかったから喧嘩を売られた感じだったらしいな」

普段の俺に戻ってから、オーディンは俺の手を握って挨拶した。しばらく話し合った後、オーディンは立ち上がって俺の隣に座った。始祖神とこうやって話が出来るのは、とてレアな光景と聞いた。北欧神話の主神と話せる事自体がレアらしいが、サーゼクスが改めて挨拶をしてきた。

「お久しゅうございます、北の主神オーディン殿」

「サーゼクスか。ゲーム観戦の招待、来てやったぞい。しかしお主も難儀よな。そこにいるのが本来の血筋であるのが白龍皇とは」

「それはそれでよろしいのですよ。一誠君の眷属になられておりますし、一誠君は赤龍帝でもあるのですよオーディン様」

「何とそれは(まこと)か?よく見れば頭上に乗ってるのは赤い龍と白い龍ではないか、ふむ黒鐵様が肉体を創造してくれたのじゃな。時にセラフォルー、その格好は何じゃ?」

セラフォルーの格好は、日本のテレビアニメの魔女っ子だ。あー、次元の狭間本家のレヴィアタンが見たら発狂しそうだ。

「あら、オーディン様!御存知ないのですか?これは魔法少女ですわよ☆」

ピースサインを横向きにしてチェキしやがったな、相変わらずだがこっちには本物の魔法少女がいるんだけどな。

「ふむぅ。最近の若い者にはこういうのが流行っておるのかいの。なかなか悪くないのぅ。ふむふむ、これはこれは」

オーディンが、顎に手をやりながらセラフォルーのパンツや脚を見ていた。そういう俺も見てるが、そこへ介入する人影があった。例の戦乙女のヴァルキリーだった。

「オーディン様、卑猥な事はいけません!ヴァルハラの名が泣きます!」

「全く、お前は堅いのぉ。そんなだから勇者の一人や二人、ものに出来んのじゃ」

オーディンの一言でヴァルキリーはたちまち泣き出してしまった。

「ど、どうせ、私は彼氏いない歴=年齢の戦乙女ですよ!私だって彼氏がほしいのにぃ。うぅぅ」

「オーディン、今のは言いすぎだ。女性を泣かすのは止めた方がいい、ヴァルキリーさんよ。これで涙を拭いてくれ」

俺が渡したハンカチで涙を拭いた戦乙女。拭いた後、立ち上がってハンカチを返そうとしたが持っていて構わんと言ってハンカチをあげた。創造神黒鐵から授かったとも言われるかもしれんが、他から見ると紳士な対応だとな。

「すまんの一誠、こやつはわしの現お付なのじゃ。器量はいいのじゃが、頭が少々堅くてのぅ」

「へえーそうなんだ。そういえばオーディンは、レーティングゲームを見に来たんだよな。俺も出る事になった、黒神対グレモリー対シトリーというバトルロワイヤルでな


「ほう。サーゼクスとセラフォルーの身内が戦うのか、それに一誠も戦うのじゃな。これは楽しみじゃのぅ」

オーディンは他勢力と会話をしていた。俺はサーゼクス達と喋ってたが、時間になったのでトレミー3番艦に乗ってグレモリー家に帰った。 
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