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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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冥界合宿のヘルキャット
  魔王主催パーティ

ヴァーリ達と共に風呂に浴びた後、簡単な報告を聞いていた。ならその力を見せて欲しいと言って、最終試験として俺と模擬戦をしてもらった。アーサーは二刀流として、ルフェイは魔法攻撃、美猴は妖術や幻術もだが確実に力は上がっていた。ヴァーリに至っては、俺が禁手化をしたら仲間になる前以上にパワーアップしていた。

「で、そちらの報告会は今やる所なのかアザゼル」

「まあな。俺と一ちゃんから修業プラン通りにしてもらったが、一ちゃんらと戦うのでな。黒神眷属との合同報告会だと、ゲームが面白くなくなるぜ。それより孫策が持っているのは、日本酒か?」

「ええ、一誠からのご褒美よ。それだったら、そちらの報告会が終わり次第一緒に飲む?アザゼル」

俺らは俺らでする事となったので、一応ゲームでは敵だからな。眷属が離ればなれになった事は余り無かったらしいが、外で修業していた祐斗とゼノヴィアと子猫はシャワーを浴びた後アザゼルが使う部屋に集まっていたそうだ。そこには黒歌にバラキエルもいたが、黒歌には盗聴器を付けてもらった。

『そんじゃ修業結果を報告してもらおうか、まずは木場お前だ』

『はい。剣の師匠である沖田総司との一から剣の修業でした』

『やはりか。まあアイツは一ちゃんと知り合いだと聞いたし、サーゼクスは一番弟子だと聞いているからてっきり修業方法は同じかと思ったな』

そりゃそうだろさ、俺がやる方法と沖田総司がやる方法は違うんだからな。ゼノヴィアも修業内容を話してから、子猫ちゃんの修業方法を聞いていた所だった。

『私は一誠さんにお願いして、黒歌姉様を呼んでもらいました。そして山籠もりとして、サバイバル生活をしていました』

『黒歌と共に山籠もりか、木場やゼノヴィアは山小屋かグレモリーが所有する別荘で生活しながらだったと報告で聞いていた』

『それだとホントの修業とは思えないから、自然が一杯の山と滝やら川がある所で生活してもらったにゃ。動植物を使った食べ物を作ったり、野宿だけど冥界に生えている巨大な葉っぱを敷いて寝ていたわよ?それにヴァーリ達も同じような生活を送っている、とたまにルフェイから通信が来たにゃ』

『俺も驚いたが、まさかそこで普通に生活するとはな。自然だけの山生活だから、てっきり戻って来ると思っていたが普通に山暮らし始めていたから想定外だった』

『姉様に教わって、冥界産のウサギやらイノシシを倒して捌いて焼いて食べてました。飲み水に関しては、精霊術者である一誠先輩に飲める水と飲めない水の見比べを覚えたお蔭で、常に飲み水を水筒に入れてました』

『一ちゃんは精霊とも話せる訳なのか!そりゃ驚きだぜ、神仏の類だとは知っていたがまさか精霊とも話せるとはな。あとで聞いてみるか、主に精霊術者とした使い方を見てみたいぜ!』

黒歌と白音の報告会で、すっかり逞しくなっていた白音だった。アザゼル達によるグレモリー眷属の報告会はお開きとなったので、黒歌は白音と別れてから俺の部屋に来て貰った。俺達は俺達の報告があったので、リビングではなくトレミーに向かった。あそこなら防音だし、俺達しか入れないからな。トレミーのブリーフィングルームに集合した。

「ここなら誰にも聞こえないから言っていいぞ、報告を聞こうか」

「ああ。まず俺だが、相手に触れなくとも『半減』『半減した力を引き継ぐ事』が出来るようになった。連続で『半減』出来た後、その力を撃ち出すドラゴンブラスターか波導弾のようなのを撃つ事が可能となった。残念な事にまだ『反射』は出来ないが、まだ使えなくともいいと思った」

「なるほど。今まで相手に触れるか近距離にいないと発動する事が出来なかったが、長距離からでも能力が使えるようになったという事か。それに『反射』については、まだ使う時期じゃないし今使うと反則級だと言われてしまう。次はアーサーとルフェイだな、報告を聞こうか」

「はい。私は雪蓮さんに剣術を学びましたが、殺す気満々で来たので本気でやりました。あれは死ぬかと思いましたが、ルフェイの回復魔法で体力も回復できたので安心でした。ルフェイの方は魔術をどんどん覚えていって、今では消滅の魔力まで出来るようになりました。回復魔法ですが、長距離から味方のみ飛ばせるようになったらしいですよ」

「なるほど。アーサーも前より強くなったし、ルフェイも魔力上がってるな。美猴も相当上がってるようだな」

「おうよ。まだ地獄の修業とやらは、付いて行くのがやっとだけどな。前よりマシになったぜ」

報告が終わったのでトレミー3番艦で寝て、次の日は魔王主催パーティだったので俺はスーツに着替えた。ヴァーリ達はいつも通りの格好だったが、雪蓮は次元の狭間本家に戻してあるが、黒歌はまだ妹と一緒にいたいから小猫ちゃんと一緒にいる。

出発の時はこっちに戻ってきてほしいが、ティアは魔法陣でこちらに来たのでメンバーは全員トレミーに乗艦している。魔王主催ホテルには、トレミー専用着艦ポイントがあるから安心して行けるな。

少々暇になったので、グレモリーの屋敷内をうろうろしていると匙に出会った。その後、少し話をしようと言って客間に行くと祐斗もギャスパーもいない状態だった。

「ここなら話が出来るスペースだが、匙も来ていたんだな」

「ああ、会長がリアス先輩と一緒に会場入りするってんで付いて来たんだ。で、会長は先輩に会いに行っちまったし、仕方が無いんで屋敷の中をうろうろしていたら、ここに出た」

俺から少し離れた席に座るが、匙は制服姿にシトリーの紋様付きという腕章を付けていた。俺?俺はいつも通りのスーツを着ているよ。

「もうすぐゲームだが、ちゃんと瞬殺されないように鍛えたのか?」

「まあな。今の所はグレモリー眷属と黒神眷属とのバトルロワイヤルだから、兵藤らのデータ開示はしてくれなかった。何でも黒神眷属は、未知なる力を持っているんだと」

「当たり前だ。ただでさえ聖なる力を持っているから、その対策ぐらいはしたんだろ」

「まあな。先月の若手悪魔会合の時、本気で怒った兵藤を見た時はゾッとしたよ。まさかお前があの創造神黒鐵様何だとな。だが、俺にも目標がある事だ。会長は冥界に上級下級貴族平民関係無しに受け入れる、誰にも自由な学校を建てたいとな」

「それについては知っているぜ。悪魔業界は少しずつ、差別や伝統やらが緩和されて来たが、まだまだ根底の部分で受け入れ難い部分があるそうだ。レーティングゲームの学校については、未だに上級悪魔の貴族しか受け入れないのが現状だ。ゲームは誰にも平等で無ければいけないが、これについてはサーゼクス達と俺が決めた事。平等なのに下級悪魔の平民にはゲームの道が遠いというが、今と昔が違う事ぐらいは理解しているし貴族社会から共存社会にしようとしているからな」

「やはり兵藤は何でも知っているんだな。ソーナ会長はそれを何とかしたいって言ってたが、下級悪魔でもゲームが出来る事を教えたい事に関しても。この冥界に誰でも入れる学校を創りたいんだが、なかなか進まない計画でもある。だけどほとんどの上層部悪魔はお前の事を知っていたのなら、夢は叶えると思っている」

「ソーナ会長はその為に人間界でも勉強されている。決して当たらなかった者達に可能性を与える事も大切であり、匙は上級悪魔になってからだと思っているようだが既に計画は動いている。匙が教員免許を取れるように、俺らはフォローする事になっている」

計画の事を告げると感謝を言ってきたが、まあいいとして呼ばれた声だったので後ろを振り向くとドレスアップしたリアスと部員の面々。化粧をしてドレス着込んで髪も結っている。朱乃は西洋ドレス姿でアーシアは一度着た事あるが、ゼノヴィアは着慣れていない様子だった。

ギャスパーもドレス姿だったが女装が趣味だから当たり前。白音も一回り小さなドレスだった。黒歌が似合うと言うと赤く染まっていたが、まだいたのか黒歌。俺はトレミーに戻れと言って空間に入っていた黒歌だった。

会長もドレスアップをしていたが、軽い地響きと共に何かが庭に飛来する重い音がしてきた。タンニーンとその眷属が来たそうだ。約束通り迎えにきた。庭に出ると圧巻ではあるが、タンニーンと同じサイズのドラゴンを含めて十体はいた。タンニーンの眷属は全部ドラゴンらしい。

『約束通り来たぞ。一誠もいるが、お前は船じゃないのか?』

「まだ時間があるからさ、暇だからこっちに来た訳だ」

『なるほどな。お前達が背に乗っている間、特殊な結界を背中に発生させる。それで空中でも髪や衣装やらが乱れないだろう。女はその辺りが大事だからな』

「ありがとう、タンニーン。会場まで頼むわ。シトリーの者もいるのだけれど、大丈夫かしら?」

『おおっ、リアス嬢。美しい限りだ。そちらの件は任せてくれ』

到着したタンニーンらだったので、俺はトレミーブリッジに戻った。アザゼル達はドラゴンの背に乗り、冥界の大空へ飛び出した。アザゼルはタンニーン頭部に乗っていた。特等席であり、角を掴んで空を見渡す。

「ご主人様、お帰りなさいませ」

「うむ。グレモリーとシトリーを迎えに来たタンニーンとその眷属だが、皆はどうしている?」

「ご心配なく。ヴァーリ様達は、ご自分の部屋にいましてリラックス状態でございます」

「おっ、タンニーン達が羽ばたいているようだからこちらも発進しよう」

「畏まりましたご主人様」

発進したトレミー3番艦は、ステルス機能とミラージュコロイドを解除して発進。その方がいいと思ってな、タンニーン達が見えてきたので横付けしながら船を進めた。タンニーン達は、こちらを見て驚いた顔をしていたがまあいい。とここで俺のケータイが鳴ったので出てみるとアザゼルだった。

「もしもしどうした?アザゼル」

「どうした?じゃねえよ一ちゃん、こっちはドラゴンでそっちは戦艦か!驚くぞ、いきなり戦艦が現れたら攻撃対象になりかねんぞ」

「それは心配ねえよ、トレミー専用着艦ポイントを用意してあるそうだ」

「そんな事サーゼクスに聞いていないがそうか、何か隠してるようだったがその事か」

「一度切るが、今度は念話で話そうじゃないか」

『念話モードとして、一応タンニーンにも聞こえるようにしたぞ』

『サンキューアザゼル。タンニーン聞こえるか?』

『聞こえるが、これが念話か。ところで俺に聞きたい事があったんだろ?』

『そういえばタンニーンはどうして悪魔になったんだ?』

『その事か。大きな戦も出来なくなったこの時代、レーティングゲームをすれば様々な連中とも戦えると思った事が一つ。ドラゴンアップルという果物は、ドラゴンが食べるリンゴだ』

ドラゴンアップルとはリンゴというのはそのままだな。

『とあるドラゴンの種族には、ドラゴンアップルでしか生存出来ないものもある。ところが人間界に実っていたそれらは環境の激変により絶滅してしまった。もうこの果物が実のは冥界しかない。ドラゴンは冥界では嫌われた存在。悪魔にも堕天使にも忌み嫌われている。ただで果実を与える訳もないだろう?だから俺が悪魔となって実の生っている地区を丸ごと領土にしたんだよ。上級悪魔になれば魔王から冥界の一部を領土として頂戴できる。俺はそこに目をつけたんだ』

『なるほどな。だからお前は悪魔になった訳か、納得はしたが一ちゃんがいれば何とかなったんじゃないのか?』

『今更だがそういえばそうだったな。一誠は創造神だから、ドラゴンアップルも作れる環境にしてくれると思うが、俺らドラゴンだけで作りたいと思ったかもしれん』

『そりゃそうだ。という訳で、俺達は先に行かせてもらうぞ』

スピードを上げてタンニーン達を振り切り、一気にホテルに到着した俺達。ライトに照らされたが、赤い印を見つけたのでそこに行った。着艦後ブリッジから出入り口に向かったら、ちょうどヴァーリ達と合流して外へ出た。

パーティー会場は超高層高級ホテルは、グレモリー領の端っこにある広大な面積の森の中にある。上空から見たら敷地面積が広くて、駒王町丸々入るぐらいだ。外へ出たら、サーゼクス達四大魔王が集合していた。サーゼクス、セラフォルー、アジュカ、ファルビウムが立っていた。後ろにはグレイフィアがいた。

「ようこそ一誠君」

「ようサーゼクス。ところで何故魔王が全員集合してるんだ?」

「セラフォルーが行きたい、って言ったらアジュカ達も行きたいと言ってね。ついてきたらしい」

苦笑いでサーゼクスが言ったら、上空からドラゴンが来たので恐らくグレモリー達が来たのだろうなと思いサーゼクス達に付いて行った。途中アジュカが、黒の駒を見せてくれと言われたが徹底的にノーと言った。黒神眷属所属している技術班の結晶だからな、簡単には見せないさ。

ファルビウムは、相変わらず面倒臭そうにしていたが俺達と談笑しながら移動してたからまあいいか。VIPルームに通されてソファに座った俺達。俺達と魔王達にグレイフィア。

「本日は来てくれてありがとうございます一誠様」

「ああ。今日は、黒神眷属の『王』として来たんだ。招待されて当然の事さ、とりあえずありがとうな。トレミー専用の着艦ポイントを作ってくれて」

「それは僕達が部下に言ったからねー。招待されて当然だよ、創造神黒鐵様でもあるからね。僕達は気にしてないけど」

「気にするなファルビウム。お前の眷属は優秀な者ばかりだからな。気にする事はないぞ」

ファルビウムはそんな事言っていたが、俺らも気にしてない。

「さあてと会場に行くか。グレモリー達もいるからな」

「一応君の周りには、兵が囲んであるから例え囲まれても心配はないさ。私達で言えば最高のお客様だからね」

ドアから出ると待機していたのか兵士がずらりといた。その中には俺の知り合いもいたけどな。会場入りすると何やら騒がしくなったと思えば、是非俺と握手したいと言う奴らが集まって来たから兵に言って牽制させた。

握手は勘弁だからな、ヴァーリ達は好きなように行動しろと言ってあるし、ドライグやアルビオンは小型ドラゴンでティアはヒト化となって、机に並んでいた物を次々と食べていった。それとレイヴェルも来ていたのか、俺に挨拶が来たようだった。

「二週間振りですわね、一誠様」

「よう久しぶりと言った方がいいのか?ライザーのバカは元気にしているのか?」

「ええ、荒療治のお蔭で前よりも元気になりましたわ。それと私はトレードを済ませまして、今はお母様の眷属という事になっています。お母様が未使用の駒と交換してくれたので、もし一誠様の眷属になりたいのならトレードをしてくれると仰ったので現在はフリーでしてよ」

「ほう。だが冥界だけでは、俺の眷属入りは歓迎出来ないが、もし人間界に来た時は考えてやってもいいぞ」

俺の眷属に入りたいと言うが、冥界だけで活動している訳ではないからな。そう話していると見知った顔だと思えば、イザベラだった。

「レイヴェル。旦那様のご友人がお呼びだ」

近接格闘術の得意な子で、あの時は手加減だったが今はどうだろうな。

「分かりましたわ。眷属入りという事に関しては、確かにお伝え致しました。今度人間界に来た時は、ぜひ黒神眷属に入れて欲しいですわ」

レイヴェルはドレスの裾を上げて、一礼して去って行った。そんでイザベラと話していると、あの時のライザーよりかはマシになったと言っていて有り難いな。俺が更に強くなれば、自慢話になると言っていたが、婚約パーティー以来は俺ばかりの話題となっているらしいな。去った後でも握手は勘弁だからか、端っこで酒を飲んでいた。

「あなたは握手が嫌いなのかしら?」

「これはシーグヴァイラじゃねえか、来てたのか。ここじゃ騒がしいから外に行こう」

俺とシーグヴァイラは、静かに外に行った。途中俺を追いかける奴らがいたり、殺そうとする輩がいたが重力球で排除。排除後、奴らは兵に拘束された。俺に攻撃したんだから、一生牢屋行きだ。

「ここでいいか。久しぶりだな、シーグヴァイラ」

「ここで再会も悪くないけどいいの?ここは森の中、もし敵が来たらどうするの?」

「その時はこうするのさ!」

俺はエクスカリバーを抜いて敵のランスを弾いた。そしたら思いのよらない人物だった。

「いやー、俺の気配を察知するとは流石だね。創造神黒鐵兼赤龍帝の兵藤一誠」

「お前は確か曹操だな。禍の団の英雄派か、英雄派のトップが俺に何の用だ?」

「そうさ、俺は曹操で一応子孫でね。英雄派トップで、神滅具である『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』の持ち主さ。流石聖剣エクスカリバーだ、俺の聖槍を弾く何て驚きだ」

俺の目の前にいるのは、英雄派のトップである曹操。次元の狭間本家にいる曹操ではなく、この世界の曹操の末裔であり子孫だろう。まさか黄昏の聖槍を持ってるとは、だが俺の敵ではない。例え神をも貫く聖槍だろうと俺は負けられないからな。その時味方であるヴァーリ達が来た。

「一誠無事か?曹操、久しぶりだな。まさかお前が直々に来る何てな」

「これはヴァーリじゃないか、オーフィスを奪還したのは痛かったがまさか君まで兵藤一誠の仲間とはね。これは笑えるな」

「笑ってられるのも今の内だぜ曹操!」

重力球を曹操に向けて発射したが避けられたが、俺の一撃は曹操の為ではなく結界に向けて発射した。ここの結界は、破壊されて悪魔共が来るって話だ。

『まさか曹操が来るとはな。これは驚きで一杯だな一誠』

「タンニーンか、来るのが遅えよ。このくらいの結界なら探知出来たはずだぞ」

「ここで捕まると不味いんで逃げさせてもらうよ、ゲオルグ」

霧が発生したと思えば曹操は既にいなくなっていた。あれは神滅具の一つである『絶霧(ディメンション・ロスト)』だ。まさか禍の団に神滅具二つあるとはな、シーグヴァイラも無事だしよかったが簡単に禍の団が来るとは悪魔世界ではダメな事だ。

「大丈夫か、シーグヴァイラ」

「ええ、あなたのお蔭で助かりました。ありがとうございます」

ヴァーリ達に護衛を頼んで城までお送りしたが、それにしても絶霧とは。あれなら簡単に冥界に来れるだろうし、対策を考えないとな。

「んー、今一誠の考えている事は今後の対策かにゃん?」

「黒歌か、タンニーンはどうした?」

「城に戻ったにゃ。ここにいるのは私とティアだけにゃん」

「城から出たら、結界が張られた時は驚いたけど流石私の一誠だわ。重力球だけで破壊するとはね」

「もう安心だから離れてくれないか。何か当たってるんだが」

『わざと当てているのよ/わざとだにゃん』

ティアも黒歌も可愛い事言えるようになったな、しかし曹操か。それも神滅具とはな。

『俺がいない内に敵襲とはやってくれるぜ』

『お前はさっきから食べてただろう?それに気配は前々から感じてた事だ』

『流石相棒だが、何故泳がせたんだ?』

『そりゃ俺の手柄にして、もっと人気を出させる事も策の一つだと思わないかドライグ』

『確かにな』

ドライグと念話中、城に戻ったらセラフォルーにも抱きつかれてしまったが問題はなさそうだ。問題なのは悪魔側のミスだけどな。城に戻ったはいいが、何だこの雰囲気は?城を出る前と変わっていない様子だが、こちとら禍の団と絡んできたのにこの騒ぎとは恐れ多いな。俺はサーゼクスの所に行くとリアスもいたのでその場で話した。 
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