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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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25話







ーここは?
ぼんやりとした思考の中でおれは考え続ける。


なんで真っ暗なんだ?おれは?おれは一体?



ーっ⁉︎熱い!痛い!なん・・・だ?


急に景色が変わり事故の風景になる。



「っ!お兄ちゃん!お兄ちゃん!」



車の向こうで妹が叫んでいる。ああ、これは夢かー

そして目の前が変わり、一夏達が戦っている景色になる。



「ぐっ!なんだ、あれは!」



「一夏!っぐああああ!」



「箒!うおおおおお!」





何故か一夏達が福音と戦っている姿が見えた。ー福音?あれ?おれはー?

そう呟いた瞬間、眼が覚めるように思考が加速する。


「そう・だ。おれは。おれは!」



仲間を。守らなきゃ。もう、あの事故のように祈るだけじゃダメなんだ。生きて。守る!



と不意に目の前におれのIS、雷神が現れる。

そしておれに問いかける。

「仲間を守りたいか」

「ああ」

「大切な人達を守りたいか」

「ああ」

「その道は修羅の道ぞ」

「例えそうだとしても、見てるだけはもう、いやだ」

「それが驕りだとしてもか?」

「構わない。それで仲間が、大切な人が救えるなら、おれは喜んでその道を歩いてやる!」

「なら、共に歩もう。若き武人よ。例え驕りと、間違いと言われようと、その意志を折ることは何人たりとも叶わぬ」




そうして手を差し出すのをおれは迷わず握る。と、雷神の体が輝き始めておれの体を包み込んだ。





















ー部屋ー



「・・・う?」



「あっ!枢木くん!気がつきましたか!」



「・・おれは寝てたのか」


「ええ最初は酷かったんですよ!もうどうなるかと」



と言っていたのは本当らしくおれの体が包帯ぐるぐる巻きだった。だが痛みは無く何処も怪我をしていないので包帯を取った。


「あっ!まだだめで・・・え?」


「もう、大丈夫ですよ。看病、ありがとうございます」

「え?あ、どういたしまして?」

「失礼する。お、枢木、もう大丈夫なのか」

「ええ。おかげで、それより一夏達は?」


「ああ、福音討伐に行っている」


「そうですか。ならおれも行きますね。「来い雷神」」


「おい!まだだめだ!ーなんだ?」




そして雷神を展開したのだが、明らかに見た目が変わっている。
もはやISのような機体ではなく、身につけているようなくらいになっている。実体装甲はなく刀が二対腰に収めてあり、腕に籠手、それだけである。他に何もなくパラメーターを見ると、防御に全くエネルギーが無く、刀と身体強化に全て振っていてもはや攻撃と機動に特化していた。おれの能力をフルに使う用になっていた。




「じゃあ行きますわ」


「ー!勝てるんだろうな?」


「ええ。もう「出し惜しみは」しないので」


万華鏡写輪眼を発動。そのまま一夏達の元へ瞬間移動した。










ー沖合上空ー



「ー!これに全てを賭ける!うおおおおお!」


「はいストップ〜」

「⁉︎泰人!大丈夫なのか⁈」

「はいはい細かいことは後、箒達を連れて下がってろ」


「ー?わかった」



流石に堪えていたのか、一夏は箒達を連れて下がっていった。



「ーさあて、再戦といくか、福音!」


「キィィィィィィィン!」


おれの言葉に応えるように反応した後巨大な羽を全て俺に集中させてきた。が。


「お前の攻撃なんか届かねえよ。」

そのまま俺の体を「通過」し、エネルギーの塊は海へ消える。


「早めに終わらす。<スサノオ>」

と抜刀した破天に緋いオーラが纏い、ただの刀程度だったのに大剣のような大きさになった。


そして時止めを使い背後へ移動。光速を超え神速、その大きな翼を一刀の元に斬り捨てた。


「「チンー」お疲れさん」


鞘に納めた音と共に福音と翼が離れ飛ぶ手段を失った福音は海に落ちていくーはずだったのだが


「ー?まだなにかあるのか?」


「まずい!あれは第二形態移行「セカンドシフト」だ!」


とラウラが叫んだ瞬間、ラウラに福音は奇声をあげ、襲い掛かっていた。


「キアアアアアアア!」

「ぐっ!くそっ!」


と同時にシャルが近接ブレードで福音に襲い掛かるーが手で止められてしまう。


「どけ!シャル!」


とシャルに声を放つとブレードを捨て、すぐに退いた。


「ーシッ!」


そのまま抜刀。ラウラを囲んでいた福音本体を斬り裂く勢いで抜いた。が、それを狙っていたらしく大きい羽を俺にに向けて散弾のように撃ってきた。しかも避けたりすると、後ろにいる一夏達に当たってしまう。だが「そんなこと」では、動じなかった。


「制空圏、発動!」



一夏達に当たる弾全て一つ残らずスサノオを纏った剣で消滅させる。



「消えろ。「神威」」


実際には神威を纏った剣で翼を「断ち」、そのまま操縦者を峰打ちした。



「ーっとっと。全く、操縦者のやつも手がかかるなぁ、まあお前らも掛かるけどな」

「とりあえずみんな。お疲れさま。さあ!帰ろーぜ」

「「「「ああ!」」」」
「おう!」

と一夏達に振り向き、声をかけると、笑顔で返事を返してくれた。














 
 

 
後書き
(*´﹃`*)‧º·˚うとうと 
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