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オズのポリクローム

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第四幕その十二

「とてもね」
「だといいですが」
「ええ、何なら私の服を着てみる?」
「えっ、ポリクロームさんの服を」
「後でね。どうかしら」
「ポリクロームさんの服を」
 ナターシャはポリクロームのその虹色のきらきらとしてさらさらとした服を見ました、周りには同じ色の帯が身体を覆うようにしてあります。
「私もですか」
「ドロシーも恵理香も、そして」
 ここでポリクロームは男の子も見てでした。
 そしてです、彼等にも言うのでした。
「貴方達もどうかしら」
「僕達もですか」
「けれど僕達は」
「男の子ですから」
「お父さんや兄弟の服があるから」
 女の子の服ではなくです。
「その服を着てみたらどうかしら」
「ううん、凄い服ですけれど」
「僕達もですか」
「着ていいんですか」
「ええ、よかったらね」
 その時はとお話してでした、そして。
 ポリクロームは皆をお家の奥にと案内していきます、お家の中はです。
 人気がありません、ジョージはこのことについてもです。ポリクロームに尋ねました。
「あの、皆さんは」
「お家の奥に集まってるわ」
「だからですか」
「そう、今は姿を見ないの」
「そうなんですね、あと」
「あと?」
「鳥や虫はいますね」
 生きものはいるのでした、お家の中に。
「雲の上でも」
「そうよ、ここにはちゃんと生きものもいるのよ」
「雲の上でもですね」
「そうなのよ」
「そういえば空気も」
「普通だね」 
 魔法使いが言いました、他の皆も気付きました。
「雲の上でも」
「そうなの、私達のいる雲の上はね」
「空気も普通なんだね」
「私達は空気が薄くても平気だけれど」
「それでもだね」
「虫や鳥の皆は苦しいから昔グリンダさんから貰った魔法の道具で空気を地上と同じ濃さにしてるの」
「成程ね」
 魔法使いはポリクロームのその説明を聞いて頷くのでいsた、そうしたお話をしながらです。
 皆お家の奥まで来ました、その扉の前で皆一旦お互いに服装をチェックしました。服は皆それぞれきちんと整っていました。 
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