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オズのポリクローム

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第四幕その十一

 そしてカルロスもです、こう言いました。
「ポリクロームさん以外の人もだよね」
「私以外の?」
「はい、皆さん朝露だけを召し上がられるんですよね」
「そうよ」
「じゃあポリクロームさん以外も」
 その他の人もというのです。
「天女さんみたいなんですね」
「そうなのよ」
 ドロシーがカルロスに答えました。
「私もポリクロームのお姉さん達に会ったことがあるけれど」
「皆さんなんですね」
「天女様みたいにね」
「奇麗なんですね」
「そうなの、あとね」
「あと?」
「ポリクロームにはお父さんとお母さんもいてね」
 そしてというのです。
「お兄さんもいるのよ」
「お姉さんだけじゃなくて」
「お兄さんが一番上におられるの」
「そうだったんですか」
「そうよ」
 そのポリクローム本人の返事です。
「私達の兄弟の一番上の人はお兄さんよ」
「そうなんですね」
「お兄さんが何人かいてお姉さん、妹に弟も沢山いるわ」
「子沢山な家族なんですね」
 カルロスはそのお話を聞いてあらためてこのことを知りました。
「そうなんですね」
「そうね、確かにね」
「そうですか、じゃあ」
「今は皆ここにいるから」
「お会い出来るんですね」
「これから案内する場所にね」
 ポリクロームの家族がいるというのです。
「会ってね」
「わかりました、それじゃあ」
「そういえばポリクロームさんのご家族は」 
 ここで、です。ナターシャも言うのでした。
「皆さん奇麗なんですよね」100
「そうかしら」
「そう聞いていますけれど」
「そうそう、凄くね」
「皆とびきりの美人さんだよ」
 ポリクロームに代わってです、臆病ライオンと腹ペコタイガーがナターシャに答えました。
「もう誰もが美人さんで」
「本当に天女さんみたいだよ」
「ポリクロームだけじゃないから」
「凄いんだよ」
「そうなのね、どんな感じかしら」
「あら、ナターシャも可愛いわよ」
 これがポリクロームの返事でした。 
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