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仮面ライダービルド

作者:量産型
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第2話「幹部急襲?絶体絶命⁉︎」

昨日の戦いを思い出しながら食べる飯はそこまで美味しくなかった。

『どうしたんだ人間?元気が無いぞ』

「ったくてめぇのせいだよスパナ」

『申し遅れていたが私はスパナではなくデルタ・スパナだ』

「どっちみちスパナじゃねぇか…」

『まぁ君にはディセンブ達と戦っていく使命があるからこれからは宜しく頼む』

「誰も戦うなんて…」

『見ただろう?昨日の怪物を。奴らはディセンブ。地球崩壊を目論む解体屋だ』

「解体屋?」

『ああ依頼さえあれば何だろうと解体する奴らだ。しかしあくまで解体屋自身は動かない』

「じゃあそいつ何やってんだ?」

『依頼主の人員をディセンブに改造しているだけだよ』

「ああそうんじゃ仕事戻るわ」

『待ちたまえ人間‼︎何故私を置いていく‼︎おい!人間‼︎人間…泣きたいよ…』









うるさいスパナは放って置いて仕事に戻る。

仕事、とは言っても今日は現場ではなくデスクワークだ。
いや、仕事というかなんというか…昨日の騒動の報告書書いてるだけだ。

「くそっこんな騒動に巻き込まれた挙句報告書とかマジふざけんなよ…」

「どうしたんです?」

「あー木野か。昨日いきなりうちに飛び入って来たバケモンぶん殴ったら会社ん中が散らかっちゃってそんでそん時の様子事細かに書けーってこと。」

「それは気の毒でしたね…あ、そうだ。スパナ置き忘れてましたよ」

木野め余計なことしやがってと思いつつ俺はスパナを受け取った。

「もうやだ…転職しようかな…」

〜数時間後〜

「書き終わったー!」

と、叫び周りを見ればまた1人。
面倒ごとに巻き込まれる前にさっさと帰ろう。



今日は何事もなく帰路につけた…筈だった。
えらくコンコン音がなっていると思えばそこにはディセンブがいた。

「これが探偵モノにありがちな奴かよ!確かに厄介だ」

『見た感じ大勢のディセンブが居るようだが行けるか人間?』

「やってやろうじゃねぇか!」

「変身!」

Build start !
スパっと!スパナ!

「変身音クソダサくなってねぇか⁉︎」

『黙れ人間。これでも私のセンスの結晶だ』

「もうお前黙れ!」

「とにもかくにも戦うぜ!」

『その意気だ人間!』

「安全確認!戦闘開始!」


敵が多い…同じ形の敵だ…
木槌か…ならば話は早いな!

『そうだ人間。言い忘れていたがスパナは2つに分離できるぞ』

「んな大事なこと言い忘れてんじゃねえよ!っと」

形状的には鎌か?いや、逆刃の薙刀にしか見えんな。
不殺を心得る匠の粋な心遣いがって

「危ねぇ!」

要らぬことを考えてるうちにキヅチ・ディセンブたちはすぐ側まで迫って来ていた。

「一発行きますか!」

まずは前線に居るキヅチを薙ぎ払う。
しかし、逆刃であるが故素人では大したダメージは与えられない。

『にんげーん?それ先端曲げれるぞー?』

「はぁ⁉︎さっさと言えよそれ!」

先端を曲げればなんという事でしょう!
不殺を心得る匠の粋な心遣いがなんと!鎌になったではありませんか!
これには依頼者も

「うっしゃぁ!ぶちかますぜ!」

と言わざるを得ない出来上がり!

「断ち切れろ!」

そう言いキヅチたちを薙ぎ払い、敵陣に突っ込む。

『人間!ビルドストライクで一気に決めろ!』

「了解!」

Build strike!!!!

「龍!」

「刃!」

「斬!」

ビルドストライクは綺麗に決まり、辺りにいたキヅチ・ディセンブたちは跡形もなく消え去っていた。

「ふぅ…これで一件落着か…な?」

『いや、まだだ。大きなエネルギー体の存在を感じる』

「おや…少し騒がしいと思えばまだ人間がいたとは…」

「おいおい俺はただの人間じゃねえぜ?」

「ふむ…まぁどちらにせよ消えてもらいましょう!」

そう異様な気を放つディセンブがそう言うとともに背後から釘抜きのような鎌のような武器が現れた。

「ふんッ!」

「そこは誰もいねえよ?俺が見えて…グハッ!」

『大丈夫か人間⁉︎』

「何だこいつ…ただのディセンブじゃねえ…」

鎌鼬(カマイタチ)か…?冗談じゃねえ…そんなの無理ゲーだろ…

『おい!人間!』

「やはり人間ごとき私が出る幕では無かったか…」

どこ…行きやがる…?

「あとは任せた」

クソッ!こんな時に限って体が動かねえしディセンブも出てきやがった…

「フッ、ハンマーもこんな奴に倒されるとは無様なこった!」

そう謎のディセンブに呼び出されたディセンブは言い放つ。

「まぁお前もハンマーみたいに木っ端微塵になる訳だが心の準備はいいか?」

クソが…先にお前を木っ端微塵に…

「して…やらぁ!」

転がっていた金槌が立ち上がった浩一の言葉に呼応するかのように光り、姿を変える。

「金…槌?」

『とにかく変身だ!』

「変身!」

金槌だろうが変身時は回すんだがいかんせん違和感がやばい。

Build start!
カナヅチィィィィィィ!イッパァァァァァッツ!

変身音が鳴り響く。

「アレッ?重い?」

「そんなノロい動きで俺を倒せるとでもクッ!なんだこの硬さは!」

ディセンブの振り下ろしたノコギリはいともたやすくビルドの装甲に弾かれた。

「ふっふっふ…これが金槌の力だ!」

『ただの装甲2割り増しだ』

「まぁいいだろっ!」

そう言いディセンブに一撃加える。

二撃、三撃と続けて攻撃を加え、一瞬ディセンブが怯んだ。

『今だ!ビルドストライクを使え!』

「了解!」

Build strike!!!!

「アァァァァス!」

叫ぶと同時に纏っていた装甲が弾け飛び、次々と金槌に合体していく。

「スタンプッ!」

装甲を纏い、巨大化した金槌は容易くディセンブを砕き、元の姿に戻った。

「ふう…危なかった…」

『何一つさっきのディセンブとの戦闘で危ないことはなかったがな』

「確かに…な」

俺はその時謎のディセンブのことを考えていた。
果たして俺はあいつに勝てるのだろうか?
あいつに勝つにはどうすればいいのか?とか

「帰って飯食うか!」

『それでいいだろう。人間がエネルギーを消費したままであると私も実力を出せんからな』

とりあえず俺は家に帰った。















































 
 

 
後書き
戦闘は3行で終わる。
そう、今北産業。3行じゃないけど。
あれ?こんな時間に誰か来たみたいだ。んじゃ次回をお楽しみに!

ディセンブNo.2「キヅチディセンブ」
いわゆるショッカー戦闘員。ダスタード。
素体は木槌。
ディセンブNo.3「ノコギリディセンブ」
凄まじい切れ味を持つノコが武器なのだが、今回ばかりは相手が悪かった。
素体はノコギリとノコギリザメ。略してノコノコですな。
ビルダーNo.2「βハンマー」
分厚い装甲と巨大なハンマーを武器とする攻撃と防御が一体となったフォーム。
スパナ曰く装甲2割り増しらしい。
 
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