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仮面ライダービルド

作者:量産型
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第1話「安全確認!戦闘開始!」

俺「水戸浩一」は夕日市の小さな建設業社「篠島建設」で働いている。
着替えを済ませて帰宅しようとした時だった。

カラン

と何かが落ちる音が聞こえた。しかしこの場には俺以外の人間はいない。

「まさか泥棒⁉︎」

俺は音の聞こえた部屋に急ぐ。しかし、その部屋を開けると人が入った形跡はなかった。
そこで俺は見てしまったのだ。


















スパナがひとりでに動いているのを。




















「な、なんなんだよ俺が鍵閉めの時に限って!」

そう呟きながらそろりそろりとスパナに近づき、動きを止めた瞬間を見計らってスパナを掴むとスパナは突起の付いたベルトと
突起のサイズに合う小さなスパナに形を変えた。

「なんだこれ?っていうかスパナは⁉︎」

『お前の探しているスパナはもうない』

「え、どういうことだっておまえ誰だよ!」

『お前の握っているスパナだ』

「訳わかんねえよ!というか何でおr」

言いかけた瞬間部屋の窓ガラスが割れ、怪物が飛び入って来た。

「お、おい!なんか来たぞ!」

『クソッ!ディセンブか!まぁいい人間!変身しろ!」

「変身しろってどうやって!」

『ベルトを装着して、私でベルトの突起を回して変身だ!」

「なんで俺がこんな目に!まぁいい!変身!」

Build start と電子音声が流れ続々と装甲が俺の体を覆っていく

「ふむ、人間如きが我らディセンブに刃向かうとはいい度胸だ…手始めに潰してくれるわ!」

怪物がその図太いハンマーのような腕を振り上げたとき、どこからともなくどデカイスパナが飛来し、怪物の腕を弾く。

「おい怪物。安全確認はキチンとしろよ?」

『上出来だ!君はこれから仮面ライダービルドだ!」

「訳わかんないけどまぁいい!安全確認!戦闘開始!」

奴の姿はモンハナシャコか?ハンマー状の腕にせよ厄介極まりない。

「ふっとばす!」

スパナで怪物吹き飛ばし、怯んだところに連打を浴びせる。
しかし怪物も当然反撃はしてくる。

「小癪な!」

怪物のパンチは目にも留まらぬスピードで俺の腹を捉え、吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。

「今のは効いたぞ…ゲホッ」

折れたか……?いや、動けるか……

「この程度か人間‼︎」

二発目を間一髪でかわすと背後にあった壁は砕け、蜘蛛の巣状のヒビが入った。

「ふん!」

反撃にスパナを振るうが容易に躱されてしまう

「舐め腐ってたってことか…」

『人間。諦めるな。一気に決めるぞ!私を3回回してビルドストライクだ!』

また訳のわからないことをほざきだしたが、今はそうするしかない…いや、するべきだ‼︎

「こうか⁉︎」

Build strike‼︎‼︎

電子音声が流れ、俺の両側に大量にスパナがセットされた工具箱が出現し、ミサイルのごとく化け物へと襲いかかる

「や、やめろ!グワァァァァァァ‼︎」


爆風が巻き起こり事務所はめちゃくちゃになって後でこっぴどく社長に叱られたが怪物を仕留めれただけマシだった。
そう言えばディセンブとか言ってたが彼奴は何だったんだろうか。

「っまクビにならないだけ儲けものだな!」

そう言いつつ昼飯を買いに行った。



 
 

 
後書き
ディセンブNo. 1「ハンマーディセンブ」
ハンマー状の腕での殴打を得意とする。
素体はハンマーとモンハナシャコ
ビルダーNo.1「αスパナ」
ビルドの基本フォーム「スパナビルド」への変身に使用。
 
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