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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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旧校舎のディアボロス
  部員としての役目

俺は今、深夜にビラ配りをしていた。何故俺がやってるか?と言うと悪魔になれないが、手伝いなら出来るんじゃないかと朱乃に言われて手伝いをする事になった。今の俺は、封印を何重にもしているから見た目はただの人間。

深夜、バイクに乗ってマップ表示されている地点まで行ってから、ビラをポストの中に入れる作業を三十分前からやっていた。ナビには赤い点が点滅する場所にある家前に着くと、ポストへチラシを投函するという繰り返し作業をやっていた。

それとチラシにはこう書いてあるが『貴方の願いを叶えます!』との事だったが、最近の悪魔は魔法陣を描く事が無くなった為である。悪魔を召喚する為で、最近は悪魔を呼び寄せる人がいなくなったのでチラシを配って悪魔稼業をしていた。

悪魔を召喚しそうな人間に配布する事で、お得な簡易版魔法陣として使役している使い魔が人間に化けて繁華街で配る事が多い。願いが強い程で、普段なら朱乃達がお呼ばれされるはずがリアスを呼ぶ程の強い願いだけ行っているんだと。

何故バイクに乗ってるかと言うと、学校から出れば学生ではなく24歳の兵藤一誠となる。それにバイクは、スナイプ・ゼロなので安全運転している。欲のある人間がチラシを手に取り、願いを込めると悪魔が召喚される仕組みとなっている。

新人悪魔が誰もがやる仕事を俺がやっているが、これも協力者としてなので積極的にやっている。悪魔にも階級がある事ぐらい知っているが、成り上がりの悪魔も最初は皆素人だったとな。最後の1枚をポストに入れた後、バイクを急発進させて学校にある旧校舎へ戻った。

「失礼します。部長、ビラ配り全部終わりました」

「あんなにあったビラをどうやって配ったの?ダンボール2箱はあったのに」

「移動手段はバイクで行きましたが、ダンボールはこの中に入れてあるので楽勝ですよ」

と言って空間を歪ませて空のダンボールを外に出した。

「ところで木場と小猫ちゃんは?」

「悪魔稼業ですわ。取引に行ってもらってますわ」

「そうですか。それと朱乃は何故、俺の後ろに抱き着くんだ?」

「そうよ。私だって抱きつきたいのに・・・・」

こういう事は、いつもの事になっていたので俺は気にしないようにしていたが、背中に二つのメロンが当たるので少しドキっとした。俺はヘルメットを机に置いて紅茶を飲んでいたが、ビラ配りの時に買っておいたケーキを空間から出すと、リアスと朱乃が食べたがっていたから一口ずつあーんしてやった。そうしてる間に木場と小猫ちゃんが戻ってきたみたいで、悪魔稼業を無事契約成立してきたみたいだ。

「部長、契約成立してきました。・・・・一誠先輩、私にもケーキ一口貰っていいですか?」

「お帰り。何なら全部食うか?まだあるから木場も食うか?」

空間から更にケーキが出てきて、小猫ちゃんと木場の分を出して机に置いた。置いた瞬間小猫ちゃんは既に半分は食べていた。ついでに言うとリアス以外全員転生悪魔なので、元人間もいるし元猫又や元ハーフ堕天使と言う感じだ。

純粋な悪魔は、三大勢力戦争で多くが亡くなってしまったから必然的に下僕を集めるようになった。戦争前の軍勢程の力は失ったが、新たな悪魔を増やす為自然出生で元の数には相当な時間が経過してしまう。最も出生率が低いから、素質がありそうな人間を悪魔に引き込む事となった訳だ。

堕天使の場合だと、純粋な天使を邪な事で堕ちればいい事だが悪魔の場合は悪魔の駒と書いてイーヴィル・ピースと呼ぶアイテムで下僕を増やせるようになった。人間社会に溶け込んだ事で知らずにすれ違っていた事だ。

身近にいたけど、認知出来る者は少ないから欲望が強いや悪魔の手を借りたい程困っている人間もいる。悪魔稼業はそんな事で自然と潜り込んでいた。やり方次第で爵位持ちになる事も可能だが、それ相応の努力と年月が経過する事だろうが俺にとっては爵位とか無いが顔パスで通過出来るからだ。

「ありがとう一誠君。ところでその能力は一体何だい?神器かい?」

「いや違う。これは元々持っていたものだ」

「持っていた?私達で言うなら魔力を最初から持っていたという事かしら。神器も同様だけど」

「まあ空間から様々な物を取り出せるから、とても便利だ。移動の時も応用で使う時がある。お前らで言うなら魔法陣な」

とここで俺のケータイが鳴ったので、一度廊下に出て電話に出て5分後戻ってきた。集まりは旧校舎の部室で深夜、夜の方が悪魔としての力が発揮されるが俺の場合は基本的に眠い時間帯だから家電が来た時にはいつも帰るようにしてある。

「悪いが今日はこれで帰らせてもらうよ。家からの呼び出しだ」

「もうこんな時間なのね。私達悪魔はこれからがいい時だけど、一誠はしょうがないものね。また明日」

「悪いな。じゃあお休み」

ヘルメットを持って部室から出てから、バイクを止めている駐輪場に行ってヘルメットを被ってバイクを発進させた。行先は学校から1時間かかる人間界本家だが、バイクなら三十分で着く。インターホンを鳴らしてIDカードをタッチ後、門が開いたのでバイクを駐車場兼駐輪場に置いた。

ドアにタッチパネルがあるので、それを起動させてタッチ後に鍵が開いたのでドアを開けた。いつもは正門から入るが、今は深夜12時だったので裏口から入った。自室に行き、部屋着に着替えた後ダイニングへ向かったら、夜勤チームが食事していたが迷わず席に座った。華琳が寄ってきたので話した。

「今日も帰り遅いわね。ご主人様」

「しょうがないだろ。部員になったからビラ配りとかは手伝わないとな」

「簡単なものでもいいかしら。今日はラーメンよ」

「ああそれで頼む。ライス付でな」

華琳が厨房に戻った後、BSメイドがやってきたので一緒に食べる事にした。

「お疲れ様です。隊長・・・・じゃなくてご主人様」

「BSは隊長でもいいぜ。その方が呼びやすいだろう」

「すみません。つい隊長と呼ぶ癖がありますが、今はご主人様と呼ばせていただきます。ここの主であり一応規則ですから」

「そうか。まあ一応決まり事だしな」

話してると華琳が食事を運んできたので食べる事にした。他の諸君はそれぞれ食べていた。

「さすが華琳が作る物だな。美味しいよ」

「べっ別にあなたの為に作ったんじゃないからね・・・・ついでよ。つ・い・で」

「分かってるよ。華琳」

「ふふふ、仲良しですね。ご主人様と華琳さん」

「そうね。それに私達より長いからからね」

主と一緒に食べるメイドは珍しいが、ここでは普通なので全然違和感はなかった。他のメイド達も慣れているようだった。俺は食べ終わった後、風呂の時間だったので風呂場へ向かうと、まだメイド達が入っていたので待つ事にした。最後の一人は桃香だったらしく髪を乾かすのに時間がかかったらしい。

「桃香まだか?」

「まだだけどもう入ってきていいよぅ。髪乾かすだけだから、朱里ちゃんもいいよね?」

「はわわ。ええいいですよご主人様」

入室許可が出たので、脱衣場に行くと桃香と朱里だけだった。奥の脱衣場に行ってから風呂場へ向かった。風呂から出るとまだ桃香と朱里はいたが気にしないで着替えたら、桃香からコーヒー牛乳を受け取り飲んだ。

ついでに駒王学園はリアスの領土となっているが、学園の裏の支配者となっているがまだ小さい時は駒王町丸ごと管轄としていたケルディムである。昔あったグレモリー家は、土地を売り払い冥界悪魔側グレモリー領に帰ったようだ。なので駒王学園は、リアスの私物と化している。

リアスの縄張りである駒王町であるが、俺の家である人間界本家はちょうど縄張りの外なので何も文句は言われてない。それにまだ場所すら知らされてないし、領域内でしか仕事が出来ない。悪魔稼業は、基本的に召喚されて契約を結んでから相手の願いを叶えさせる事である。

代償は様々だがそれ相応として、金・物・命だったりと色々あると聞いた。最近は命を払ってまで強い願いをする契約者はいないようだ。もし出たとしても代価が願いと釣り合わないので、破談となってしまう。人間の価値は平等ではない。

『相棒が仕事している間、警察は見て見ぬフリをしていたが?』

『単に俺の事を知っているからだドライグ。それにしても人間の欲深い者らは、駒王町にはまだまだいるんだな』

『一度願ってしまえば、再び呼ぶ可能性があるからだろう。契約は基本夜限定、昼間は天使や教会関係者の時間だったな』

『そう言う事だ。チラシは一度のみだから、使用したら再びポスト投函しないといけない。だからその仕事を俺がやっている訳だ、いくら部員になったとしても何もせずにいる訳にはいかんだろう』

契約数が多い程、仕事が尽きないらしいが魔王からの評価されるそうだ。評価側には俺もいる事が多いが、魔王から爵位がもらえるし大きな仕事をすればの話だ。とまあ悪魔稼業についてだったが、自室にいたであろう桃香と愛紗が寝間着姿でいた事で語り合ってから寝たのだった。 
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