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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  お披露目×刺客奇襲からの報告会

二百人の女性隊員をメイドにしてから1ヶ月で覚えたのは、流石の月でも驚いたらしいと聞いた。月達は1年以上かけて覚えた事を1ヶ月で覚えた事は、次元の狭間本家にいたメイド達もとても驚いてた。月達は他世界から来た存在で、三国志世界から来たからかもな。

現代兵器を扱うステラ達とは違うかもしれんが、ステラという名前を持つ者は2人いるが容姿や性格も違うので最初は戸惑った。なのでブラック・シャーク隊、以降BSと呼ぶがBSステラと最初は呼んでいた。

次元の狭間本家から来ていたメイドを紹介すると、料理班班長は相変わらずの華琳。BSから料理が得意だと言った隊員に、厳しいテストをしてみたら全員合格。掃除&洗濯班班長も変わらず朱里だ。BSからは体力に自信がある隊員を集めてテストしてみた。半分合格だったので、あとの半分はもう少し学ぶ事になった。

出納帳班班長は冥琳。BSからはパソコンが得意な者や計算が得意な者を集めた後に、試験を受けた全員合格だったので各自使うパソコンを用意する事になった。パソコンを見せるとBS隊員は・・・・。

『今とは大違いなパソコンですね』

そりゃそうだが、現在パソコンのOSはWin95だが我が家のパソコンのOSはWin7だ。技術班は、各トレミーや次元の狭間本家にある研究所で総合整備士をやってるイアンが班長をしてくれる事になった。

真桜は次元の狭間本家で忙しいようなので代わりにと。イアンも今は暇だが、いつトレミーが出発してもおかしくないのでハロを大量生産した。BSからは装備や機械類に詳しい者がなった。各自ハロを与えたら大喜びした。

戦闘班班長は相変わらずの愛紗。BSは全員参加だったので訓練はいつも通りだったが、愛紗との鍛錬は地獄を見たと言っていた。主であると同時に上司である俺は見ているだけだった。この修業を耐えないと、対ドウター戦に勝てないと言ったら根気で励んでいた。今では愛紗に勝てる程強くなった。

ちなみにご主人様お世話班は、班長桃香・副班長紫苑、愛紗、朱里、雛里のメンバーのみ。人間界にある家が完成してから4~5年経った時、俺は電話をした。電話相手は人間界にあるグレモリー家だ。しばらくコールしても出なかったが、ようやく出てくれたが電話に出たのは使用人だった。

何でも今は冥界にいるそうで、娘が生まれたと聞いたからだ。しばらく冥界にいるので来れないと聞いいた。人間界に我が家が完成したので、見てほしいと相談すると十分後になったら電話すると言って待機。

「どうしようかね~」

「どうしましたか。ご主人様」

「ステラか。グレモリー家って前に話したよな?我が家を見せようと電話したらしばらく待てと言われてな」

「それは待つしかありませんね。そうそう、ご主人様宛に手紙が届いてましたよ」

手紙を受け取り読もうとしたら、十分後になったので改めて電話をかけてみた。使用人から聞くと、グレモリー夫婦は来れないらしいが手紙を送ったと言っていたので見るようにとの事だった。

「どうでしたか?」

「やはり無理だそうだが、手紙を送ったというのはどういう事なんだ?」

「ご主人様、その手紙裏にグレモリー家と書いてありますがそれなのでは?」

手紙を見るとグレモリー家と書いてあったので中身を見た。中身はこう書いてあった。

『やあ久しぶりだねと言っておこうか、そちらの家が完成したと風の噂で聞いたのだがこちらでは娘が生まれたのだ。現在冥界悪魔側グレモリー領にいるのだよ。本当は私らが行く事になるはずだったが、行けなくなったお詫びにサーゼクスと私らの娘が人間界に行っているからサーゼクスに頼んでおいたのだよ。娘は社会見学だと言っているが、私や妻はこちらでの仕事があるのでね。では私はそろそろ仕事に戻らないといけないので、これにて失礼させてもらうよ』

手紙の最後にはケルディム・グレモリーと書かれていたので、俺は納得した。サーゼクスに電話をしようとしたら、丁度サーゼクスから電話がかかってきたので出た俺。

「久しぶりだなサーゼクス」

『お久しぶりです。今お暇ですか?』

「ちょうどケルディムから手紙を読んだ所だが、お前は今何してる?」

『会議が終了した所さ。知ってると思うが妹が出来たんだが、今はグレイフィアが見てもらっている』

「そうか。で?何の用だが、こっちに来るのか?」

『そのつもりだよ。父上からの願いでね、一誠君の家が完成したから見に行ってほしいと頼まれた。報告書を作成して、提出してくれとね』

「本当は不動産連中が見に行くはずだけど、我が家は強力な結界を張っている。関係者以外は立ち入らないようにしている」

『なるほど。今で悪いんだけど、見に行っていいかな?丁度空き時間があってね。最初はグレイフィアとリアスと一緒に、どこか行こうと思ったんだけど君の事を思い出してね』

「いいぜ。何なら俺が迎いに行くが、さっきも言った通り結界張ってるからな。どこかで待ち合わせするか?グレモリー家の前にするか?」

『そこがいいね。1時間後に来てくれ』

ケータイをしまって部屋を出た。ステラも追いかけて行き、リビング兼ダイニングルームに辿り着いてソファに座った。BSメイドに月を呼んでくれと言って内線放送で呼んだら、すぐに月が来た。

「どうかしましたかご主人様」

「1時間後、俺は客を迎えに行ってくる。各メイドには客のお出迎えを準備しろ」

「お客様は誰ですか?」

「サーゼクス夫婦に、6年前生まれたケルディム夫婦の子供が来るそうだ」

「魔王様ですか。畏まりました」

月は内線放送で客が来るのを知らせた。相手は冥界現四大魔王の一人である事を知ったのか、家内は騒がしくなったけど、華琳の一喝でいつもの作業に戻っていった。俺は自室に戻ったら、部屋の中に朱里がいたらしいが今は掃除中のようだ。

「掃除中悪いが、着替えてもいいかな朱里?」

「はわわ。構いませんよご主人様。何ならお手伝いしましょうか?」

「頼むよ。普段着だから、Tシャツと長袖のシャツとジーンズを用意してくれないか?」

「あっはい。これですね」

着替えた後部屋を出てから、朱里には引き続き掃除を頼むと言った。車庫に行って、車を取りに来てから車に入りキーを入れた。

『久々に俺の出番か』

「スナイプ・ゼロ、悪いな。出番がなくて」

『まあ俺はゼロの中の一つだからな。で、どこに向うんだ』

「グレモリー家だ。行くぞ」

車庫から出て人間界本家の門を通り、グレモリー家に向かった。途中渋滞だったが少し遅れての到着となった。家の前に到着したら誰もいなかったが、家の中にいるだろうと思いインターホンを鳴らした俺。

『ピンポーン』

しばらくすると使用人Aが出たので・・・・。

『サーゼクス夫婦とケルディムの娘を迎えに来たと』

と言ったら少々お待ちをと言った。門が開いて使用人が出てきた所、遅刻した事を謝ったが、使用人はこう言った。

『お気になさらず』

と言ってくれたので安堵した。しばらくしたらサーゼクスとグレイフィア、ケルディムの娘であるリアスが出てきた。

「お迎えありがとう一誠君」

「おうよ。そちらがリアスちゃんか?」

「ええそうですよ。こちらがリアス・グレモリー様です。リアス様ご挨拶を。こちらの御方は兵藤一誠様です。リアス様の父の知り合いの御方ですよ」

「りあす・ぐれもりーです。よろしくおねがいします」

「可愛い子じゃないか。さあ車の中に入ってくれ。我が家のメイド達が待ってるぞ」

ドアを開けて車の中に乗り込んだ。後ろ席はグレイフィアとリアス、助手席にはサーゼクスが乗った。シートベルトを締めて発進した。

「そうそう紹介するよ。この車には、名前が付いているんだ。なあゼロ」

『そうだな一誠』

「しゃ、喋った。・・・・驚いたよ」

グレイフィアとリアスも驚いていた。

『そりゃ驚くだろうさ』

「この車は自立支援型AIが入っていてね、だから喋れるのさ。それにこの車だけじゃなくて家の管理とかにも使われてるしいしな」

『半分合っているが、私は金属生命体でもある。他の乗り物に変形したり、ロボモードになって戦闘する事も出来る』

「金属生命体とはね。なあ一誠君この車『貰うとかは無しだぞ。この前アザゼルにその話したらそう言われたから』やはりか」

その時アスモデウスから念話が飛んできたので、サーゼクスに気づかれないように会話した。

『一誠君今大丈夫?』

『運転中だが大丈夫だ。どうしたんだ?』

『実はさっき妙な情報が入ってね。人間界に堕天使がいるらしいんだけど、それもグレモリー家が管轄内の場所に』

『それはどこだ?』

『とある神社よ。一度は撃退されたらしいけど、バラキエルの手によってね』

『まさか今日二度目の襲撃があるという事か?』

『そういう事らしいのは確かね。一誠さんはすぐに助けに行った方がいいかもしれない、グレモリー家が気づかない程な強力結界を張っているらしいわ』

『了解したんで俺が行く。そこに奏はいるか?』

『いるけど今呼ぶ?』

『神社付近に到着したら、空間から呼び出す。奏に伝えといてくれ、戦闘態勢の服装に着替えてくれと』

『了解。この念話が終わったら伝えるわ。気を付けて』

念話終了後車を端っこに止めた。

「どうしたんだね。急に止めたりして」

「悪いが急用が出来た。だが安心しろ、ゼロ!手動からオートモードにしてサーゼクス達を人間界本家にお届けしろ」

『承知しました』

ドアを開けて閉めた後、車は急発進した。俺は急いで神社へ向かった。

サーゼクスside

私達は一誠君の家に向かっていたが、急に端っこの方に止まってしまった。一誠君に言おうとしたら、既にいなくて車は急発進してしまった。運転席に乗り移り止めようとするが止まらない。逆にスピードが上がっていたので、ゼロに聞いた。

『止めるのは無理でございます。このまま人間界本家にご案内しますので』

「一誠君を放っておいていいのかい?降ろしてくれ」

『無理です。主のご命令ですので・・・・それに私のレーダーで確認したら、付近に堕天使がおりますね。それも複数』

「なっ!それでは、一誠君は敵を殲滅しに行ったという事か。グレイフィア、この付近に堕天使はいるかい?」

「いないようですが、何故気づいたのでしょうか?もしかしたら、強力な結界が張られているのかもしれません」

私はしばらく考えたが、ゼロに聞いてみた。勝機はあるのかと。

『勝機はあります。恐らく奏様を呼んで行くつもりかと思いますが、我が主は現在一般人ですがね』

「確かに一誠君は魔力無のようだしね。またあの時みたいに、ならなければいいのだが」

「あなたあの時とは?」

「その事は後で話そうが、今は信じるしかないようだ。今悪魔対堕天使になると、また何かしらの問題が起きるだろう」

『一誠君、私達は信じてるよ。何が起きても君が解決してくれる事を願ってるよ』

そうサーゼクスが願っている時に俺はすぐ空間の中に入り、神社付近に到着後空間から奏を呼んだ。肩にはペルセフォネもいたが、奏の格好は俺と同じ戦闘服を着ていたので何故俺と同じ服装何だ?と質問したらペアルックにしたかったと言っていた。

俺と奏は神社に入ろうとするが、弾かれてしまったので空間に入って結界内で空間から覗いていた。一番怪しい所を覗いたら、あと少しで人間が堕天使に殺されそうになったので、俺と奏は空間から出てその堕天使を殺した。

「貴様何者だ!」

「貴様に名乗る必要は無いが、奏はその人達を守護してくれ。俺は外にいる奴らを殺してくる」

「分かったわ。気を付けてね。はっ!」

奏の前にいた刺客を炎の剣『焔月』で斬り殺した。俺は刺客Aを倒して、外にいる連中を殺しに行った。

「あなた達は?」

「バラキエルの友人だと言っておきます。私の後ろに居て下さい。はあっ」

「お母さんよかった!でもまだ敵はいるよ。黒髪のお姉さん」

「任せて下さい。私には、強い夫がいるのですよ」

奏は焔月で斬り殺した。数は5人だったが、奏は2人を保護して怪我がないか確認後、ペルセフォネを家の中へ飛ばした。家の中に敵堕天使がいると、ペルセフォネが殺してくれるからである。残りは外に行った俺対敵堕天使であったが、俺は神社外にいた敵堕天使と戦闘中だった。数は三十人だったが、一閃で斬り殺しまくった。聖剣擬態モードで刀一本。

「ひいー!?何て強いんだ。ただの人間の癖に。お前ら束になって、その人間を殺せ!」

『おおおおおおおおおおお』

「数だけ多いが、俺の敵ではない。はあああああ!」

次々と倒して返り血を浴びながらだったので、体中真っ赤に染まっていたし頭や顔にも血はついてたが問題無し。真っ二つにしたり、斜めに斬り殺したり刺したりと殺し方は色々あったが、斬り殺していき疲労などはなかった。

敵堕天使は残り1人になったが、最後の1人は命乞いをしたが俺の耳には届いておらず翼を斬って真っ二つにした。返り血は凄かったが問題はない。最後の1人を倒した事で、敵堕天使が張った結界は解除されたので俺は結界を張った。

人払いの結界を張ったので、人間は来ないようにしたが他種族は来るようにした。座り込んでしばらく休憩してたら、空から堕天使が来たので警戒したらバラキエルだったから警戒解除。奏に全ての刺客を倒したと、連絡入れるとこっちに来ると言ってた。

それと保護した人間も一緒に行くと言っていたが、バラキエルが俺の結界に入ると驚愕しながらも俺にに近近付いて来た。

「こっこれは!一体何があったというのだ。大勢の堕天使の死体があるな。ん?貴方はもしかして一誠さん?」

「ああそうだ。襲撃があってな、あと少しでお前の妻と娘さんが殺されそうになったのでな、俺がぶっ殺してやったぞ。返り血を浴びたが、問題ない」

「そんな事があったと言う報告は聞いてないが?」

「そりゃそうだ。この周辺には強力な結界が張ってあったんだ。気付いたのは俺くらいかもな~」

「ありがとう一誠さん。私の妻と娘を守ってくれて・・・・もし妻が死んでたら『お父さ~~ん』おお、我が娘よ」

「お父さん。この人達が、私とお母さんを助けてくれたのよ」

「あなた。この方達には感謝しきれないくらいだわ」

「奏さん、妻と娘を守ってくれてありがとう。そして一誠さんもありがとう」

「一誠が気づいたお蔭ですし、私は何もしてません。感謝されるのは一誠ですよ」

「バラキエル、すぐアザゼルに報告して来てもらえ。こいつらの死体を片付けなければならない」

親指を横に立てて死体の方を向けた。バラキエルは見たが、朱璃さんと朱乃ちゃんは奏が見せないようにしている。とても残酷だからだ。すぐにバラキエルがアザゼルを呼んだ後、部下を連れて死体を運んだ。

俺は神の力の一つ『浄化』で、体についた返り血と神社内にある血を浄化して、刺客が来る前の状態に戻した。俺自身と刀を浄化後にアザゼルとシェムハザと部下達に感謝された。

「ありがとう一ちゃん。一ちゃんのお蔭でこいつの妻と娘が助かった。本当に感謝する」

「いいって事よ。知り合いの家族を守るのも俺の仕事だが、ところでいつまで結界張っておく?」

「もう少し張っておいてくれると助かります。部下達の撤退作業をしなければいけないので」

「アザゼル達はどうするんだ?もしかして俺の家に行くのか?」

「話を聞くと完成したばかりの家にサーゼクスがいるって話だ。それにここはグレモリー家の管轄だ」

「それもそうか」

作業に戻ったアザゼルの部下達。俺と奏は、バラキエル夫妻と朱乃ちゃんと一緒にいる事にした。ペルセフォネは奏の肩にいるが、部屋でお茶を飲んでるとシェムハザが来て撤退完了後結界解除。月に電話して、車を2台手配してくれと頼んだ。

迎えの車が来たので、車に乗り込んで人間界本家に帰った。家に着くとメイドが出迎えてくれた。俺と奏は自室へ向かい、アザゼル達はサーゼクス達がいるゲストルームに行った。

「よおサーゼクス、久しぶりだな。元気してたか?」

「元気ですよアザゼル。そちらも元気そうですね」

二人は握手しながらソファに座った。サーゼクスの隣にアザゼルが座った。シェムハザとバラキエル夫婦はアザゼルの隣に座ってから、メイドがやってきて紅茶を置いた後部屋を出た。

「ところでその子がグレモリー卿の娘か?」

「はい。リアス・グレモリー様です。ところでそちらの子は?」

「私の娘だが姫島朱乃と言う。こっちは私の妻である姫島朱璃だ。よろしく頼む」

グレイフィアと朱璃は、互いに挨拶後、夫の愚痴を話し始めていた。リアスと朱乃は、友達になったようだったが、ドアが開いたら月が来て説明した。

「申し訳ありませんが、我が主はもう少し時間が掛かりますがよろしいでしょうか?」

「何かあったのか?」

「今お風呂に入っていますが、返り血が余りにも酷かったので三十分後に来るようだと言っておりました」

「返り血を浴びただと!何かあったのか?」

「それについてはご主人様から説明がありますので、少々お待ち下さい」

と言って部屋を出て行った。

「やはりか。まあ確かに、あれは浴びすぎたよなバラキエル」

「はい。浄化して一見大丈夫に見えましたけど」

「何があったのか教えてくれないか?シェムハザ」

「これについては、一誠さんから話すと思うから待ちましょう」

しばらく雑談をしながら待っていた。サーゼクスとアザゼル、シェムハザ、バラキエルは、最近の冥界について話していた。グレイフィアと朱璃は夫の愚痴を話していた。リアスと朱乃は、話したりお絵かきをしていた。ドアが開いたらメイドと一緒に一誠と奏が入ってきた。服装も新しくなっていた。

「待たせてすまんな」

「いや大丈夫だ。ちょうど話し終えたところだ」

「グレイフィア、久しぶりね。元気にしてた?」

「ええ元気にしてたわよ。それより大丈夫だった?返り血を浴びたとか言ってたけど?」

「大丈夫よ。私より一誠の方が返り血浴びてたからね。でも大丈夫よ。さっきお風呂入って隅々まで洗ったから」

俺と奏は、アザゼル達が座っている反対の席に座った。直後メイドが入ってきて紅茶を置くと出て行ったが、砂糖とミルクを飲んで一服してから話は進んだ。

「サーゼクスの質問に答えるが、その前にリアスちゃんと朱乃ちゃんはどうする?」

「では別の部屋に移動しましょうか。朱璃さんも一緒に行きましょう。どこか空いてる部屋はある?」

「あるぞ。月、グレイフィア達を案内頼む。サーゼクス達と話が終わったらまた呼ぶから」

月とグレイフィア達は部屋から出て行った。ここにいるのは兵藤家当主と魔王と総督・副総督・幹部。

「さて・・・・何から話すか?」

「家の事もいいが、まず何があったのか聞きたい。アザゼル達は知っているようだ」

「ではその事から話すか。率直に言うと襲撃があったが、確か2回目だったよなバラキエル?」

「はい。一度目は私が殲滅しましたが、二度目の時は冥界にいました。襲撃があった事は、冥界堕天使領から人間界へ帰ってきた所でした」

「私達も知らなかったが襲撃とは!なぜ気づかなかったのですか?」

「強力な結界が張ってあったからな。ただ最後の一人を殺したら、結界が消えてしまったから俺が張り直した。その時バラキエルが来たんだ」

「俺もそんな事があったのは流石に驚いたさ。いきなりバラキエルから通信が入ったら『我が家が襲撃された』と言ってたから行ってみたらあの様だったな。そういえば、刺客は何人いたんだ?一ちゃん」

「外に三十人くらいで、家の中は十人くらいだったと思う」

「刺客は少ないですけど恐らく用心したのかと。ところで一誠さんが使った刀を見せてほしいのですが」

空間から刀を出してシェムハザに渡した。鞘から抜くと、目を見開いた後『美しい』と言い鞘に戻してから俺に返した。

「いい刀持ってるじゃないか。それはいつから使っていたんだ?」

「最初に天界へ行った時から持っていたが、表舞台として役に立った時はサーゼクスがまだ魔王になる前だ。人間界で言うなら江戸時代の頃だ。サーゼクス、あの時の太刀はあるか?」

「いつも持ち歩いていますが、人間界は銃刀法で持ち歩けないので冥界にある私の城の自室に置いてあります」

「確かにな。だが俺は持ち歩けるけどな」

「そういえば人間界での職業は軍人だったよな」

「まあな~。独立部隊ブラック・シャークの大隊長兼司令官をしている。階級は大佐だ」

「なるほど。話は脱線したが襲撃とはね。それも、強力な結界を張ってると流石に察知は出来ないよ。だけど一誠君は気づいた」

「俺達も気づかない程だったからな。ところでサーゼクスに頼みがある。バラキエル達が住んでる神社何だが、あそこを悪魔でも入れるようにしたいんだがいいか?また襲撃されたら嫌だろ?」

「それは構わないが・・・・あの神社もグレモリー家の管轄内だからね」

話は終盤になってきて、紅茶をもう一杯貰いにメイドを呼んで紅茶を出してもらった。

「ところでサーゼクス様。我が娘をリアス様の眷属になるというのはどうでしょうか?」

「それはいい提案だ。一誠君、グレイフィア達を呼んで来てほしいのだが」

俺は内線でメイドを呼び、グレイフィア達を連れて来てほしいと言ったら来た。

「話は終わりましたかしら?」

「まあな。ところで提案だ、朱乃ちゃんをリアスの眷属にしないか?」

「それはいい考えですね。私は賛成ですよ。朱乃もそれでいいわね」

「うん。わたし、りあすのけんぞくになる」

「で、駒は何にするんだ?」

サーゼクスが持っていた駒をリアスに渡してから各駒をやっても反応なかったので、女王の駒を当てたら駒が反応して体の中に入って行った。女王の駒だったのか、皆は少し驚いていたがリアスと朱乃は喜んでいた。

「これで晴れて悪魔になったけど、堕天使の血も入ってるから転生悪魔=ハーフ堕天使って事かな」

「未来が楽しみだよ。さてこの話はお終いにしてこの家の探索をしますか。父上から言われた事だし」

俺達は家を案内したが、余りにも広いので移動用魔法陣で案内した。案内が終わる頃には夕方になっていた。

「とても広かったな。サーゼクスの城よりデカいんじゃないか?」

「私や父上の家より広かった。でもいいのかい?写真まで撮らせてくれて」

「その方が分かりやすいと思ってな。報告書長くなりそうだし、今度来る時は直接魔法陣で来てくれ。玄関前に来るようにしといたから」

「それは助かるよ。ここ結界張ってるからね」

「これからどうする?魔法陣で帰るか?それとも夕食にするか?」

「せっかくだから頂こうか。シェムハザにバラキエル、それにサーゼクス達はどうする?」

シェムハザ達も異議無しだったので、魔法陣でダイニングルーム兼リビングに向かった。着いたらちょうど華琳が夕食を作っていた。

「華琳、少しいいか?」

「どうしたの?」

「客の分も作ってほしいと思ったのだが、この匂いはカレーか?」

「ええ、サーゼクス様達も食べるだろうと思ってカレーにしたのよ。よかったら味見する?」

俺が味見したら、美味しかったので席に戻った。皆と一緒に夕食したが、メイドと一緒に食べるのは驚愕していた。少し話したらサーゼクス達は帰ると言ったので玄関前まで送ったが、車で行こうかと言ったが魔法陣で帰ると言ってそれぞれの移動魔法陣を準備した。

「短い間だったがまたな。我が盟友よ」

「また会おうぜ一ちゃん。今度飲み会開こうな」

「ああそうだな。リアスちゃんと朱乃ちゃん、こっちに来てくれないか」

リアスと朱乃は戸惑いなく俺に来た。手を頭の上に置いてから5秒経ったら、手を放したら二人が倒れ込んだのでグレイフィアと朱璃が抱え込んだ。

「一誠さん、娘に何をしたのですか?」

「ちょっと記憶を弄らせてもらった。俺はいないように記憶をな、その方が後々になって会ったとしても初めて会うようにしといた。近い将来リアスと朱乃は駒王学園に入るだろうが、その方が学園生活楽しめそうだからな」

「なるほど。だがリアスならまだしも朱乃ちゃんまで、記憶を弄らなくてもよかったのでは?」

「大丈夫だ。リアスちゃんと朱乃ちゃんが、駒王学園に入学しても思い出さないようにしといた」

「なるほど。それだったら記憶を弄る必要がある。さてこっちは準備完了だが、俺とシェムハザは堕天使領にある城に向かうが、バラキエルは朱璃さんと朱乃ちゃんをしばらく護衛してくれ。神社の掃除とかな」

「ありがとうアザゼル。たまには家族で楽しむのもいいかなと思いましたから」

と言いアザゼルとシェムハザが消えて、その後バラキエルが消えた。

「行ってしまったか。だがまた会えるような気がします。一誠君また会いましょう」

「報告書、分厚くなるんじゃね?グレイフィアも元気でな」

「お世話になりました。一誠様」

と言いサーゼクス達も光となって消えた。全員魔法陣で消えた後家の中に入って自室に向かった。寝ようとしたら布団の中に朱里と雛里がいたが、何故いるか問うと一緒に寝たかった。なので一緒に寝た。 
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