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オズのカエルマン

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第十一幕その三

 皆にもです、あらためて言いました。
「イックスの国のハドソン川までね」
「わかりました、すぐに行きましょう」
 ケーキがカエルマンに答えました、その彼に。
「そして問題を解決して」
「蛇さんに元気になってもらってね」
「青龍さんにも東に戻ってもらいましょう」
 オズの国で言うとマンチキンの国にです、こうお話してでした。
 一行はすぐにでした、イックスの国にまで向かおうとしました。ですが。
 ここで青龍がです、皆に言ってきました。
「皆私の背に乗ってくれるかな」
「えっ、青龍さんの」
「うん、すぐに行こう」
 そのハドソン川にというのです。
「飛んでね」
「そういえば青龍さんは」
「そう、このままでね」
「自由にお空を飛べますね」
「神通力でね」 
 それが可能だというのです。
「出来るよ」
「だからですね」
「私に乗って欲しい、そうすればね」
「ハドソン川まで、ですね」
「すぐだよ、それこそ一瞬だよ」
「僕達は皆お空も飛べるし水の中でも自由に動けるんだ」
 玄武は四霊獣のことをお話しました。
「地の中も進めるしね」
「何処でも進めるんですね」 
 ジョージはここまで聞いて驚きました。
「四霊獣さん達は」
「神様だからね」 
「神通力で」
「何処でも進めるよ」
「そうなんですね」
「ハドソン川の場所は何処かな」
 青龍はカエルマンに尋ねました。
「それで、私は木の場所ならわかるけれどね」
「水のことはだね」
「うん、わからないからね」
「そうなんだね、じゃあこれを見てくれるかな」
 ここでカエルマンは地図を取り出してでした。
 青龍にその地図を見せました、青龍はその地図を見て頷きました。
「わかったよ、じゃあね」
「今からだね」
「行こうか」
「じゃあ皆青龍さんの背中に移ろう」
 カエルマンは今度は皆に言いました。
「そしてすぐに行こう」
「オズの国にね」
 そして、でした。皆で。
 青龍の背中に乗りました、青龍の背中はとても大きくて広くてです。
 皆普通に乗ることが出来ました、カルロスは背中に乗ってからです、背びれに掴みながら少し心配そうに言いました。
「落ちないかな」
「大丈夫だよ」 
 青龍がカルロスの心配に答えました。
「私の身体全体に神通力がかかっているからね」
「その神通力で、ですね」
「皆を守っているから」
「落ちないんですね」
「背中にいる限りはね」
「そうですか、それじゃあ」
「うん、行こうか」
「わかりました」
 カルロスはここまで聞いて安心してでした。
 そのうえで皆でイックスの国に行きました、すると。
 本当に一瞬で、です。そのハドソン川まで来ました。川は端まで見えない位の広さでしたがそこに、でした。
 何かおかしなものがありました、それは。
「あれっ、鯨?」
「そうよね」
 ナターシャと恵梨香がです、川の中の鯨を見て言いました。見れば川の中にです。白くてとても大きな鯨がいました。 
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