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オズのカエルマン

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第八幕その三

「お風呂はサウナね」
「あれが一番好きですね」
「そうよね」
「ロシアではサウナなので」
 サウナがお風呂だからというのです。
「好きです」
「そうよね」
「冒険の間はサウナには入られないですが」
「王宮にいる時は」
「いつもご馳走になっています」
「サウナは身体にもいいからね」
 神宝がここでお話に入りました。
「身体の中の悪い部分を出せるから」
「うん、汗をかいてね」
 魔法使いが神宝に応えます。
「それでね」
「いいんですよね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「僕も王宮ではよく入ってるよ」
「そして身体の中の悪いものをですね」
「出しているしサウナそのものも」
 それ自体もというのです。
「楽しんでいるよ」
「そちらもですね」
「そう、楽しんでるよ」
「サウナって汗をかいた後で」
 神宝はそのサウナのことをさらにお話しました。
「水風呂に入って」
「身体を冷やすね」
「そしてまたサウナに入ってですよね」
「ああして暑い場所、冷たい場所に交互に入ることもね」
「楽しまれてるんですね」
「そうだよ、じゃあ王宮に帰ったら」
「その時はですね」
「楽しもう」
 こうしたことをお話しながらです、皆はまずはそのお池のところまで向かいました。そしてお池のところまで来て。
 そしてなのでした、お池のところにテントを設けてです。
 テーブル掛けを開きました、それで出したメニューは。
「ううん、今日も豪勢ですね」
「とても美味しそうですね」
「どのメニューも」
「それもかなり」
「うん、今日も楽しもう」
 カエルマンも言うのでした、見ればです。
 テーブル掛けの上にです、カレーライスにです。
 ハンバーグにナポリタン、野菜サラダにアイスクリームがあります。恵梨香はそのメニューを見て言いました。
「洋食ですね」
「日本のだね」
 神宝も応えます。
「そうだね」
「ええ、ずっと洋食は欧州の食べものだと思ってたけれど」
「日本の料理だからね」
「そうなのよね」
「うん、和食じゃないけれどね」
 それでもというのです。
「これもね」
「日本のお料理よね」
「アメリカにも入ってるのね、洋食」
 このこともです、恵梨香はしみじみとして言うのでした。
「そしてオズの国にも」
「そうなんだよね、ナポリタンは結構冒険の間に出してるけれど」
 魔法使いが恵梨香にお話します。
「何時食べても美味しいよ」
「面白いスパゲティですね」
「本当にね、そうそう」
 ここで、でした。魔法使いはコロッケも出しました。お皿の上に茶色の楕円形のとても美味しそうなものも出て来ました。
「これも忘れたらね」
「コロッケもですか」
「駄目だね」
「そのコロッケも洋食のコロッケですね」
 ジョージは魔法使いに尋ねました。 
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