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オズのカエルマン

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第八幕その二

「気分もよくなるし」
「奇麗になって」
「身体じゃなく心にもいいんだよ」
「だから出来る限りはですね」
「そう、冒険の間もね」 
 今の時の様にというのです。
「奇麗にすべきなんだよ」
「そういうことですね」
「僕は特にね」 
 カエルマンは自分の事情のこともお話しました。
「お水がないとね」
「蛙だからですね」
「蛙はお水がないと駄目なんだ」
 カエルマンはとても大きな、二本足で歩いてしゃべる蛙です、服を着ていて。だからこそお水はどうしてもというのです。
「だからね」
「休む場所の傍にお水が欲しい」
「そうなんだ」
「そういえばカエルマンさんはお水を見付けることが得意ですね」 
 カルロスもカエルマンに尋ねました。
「いつも見付けられますね」
「うん、匂いがするからね」
 カエルマンはお鼻をくんくんとさせつつカルロスにも答えました。
「だからね」
「それで、ですか」
「見付けられるんだ」
「近くにあるお水の場所を」
「そうだよ、ここから一時間半程北に進んだら」 
 その北の方を指差してまた言ったのでした。
「お池があるから」
「そこを進んで」
「そう、それでね」
「お池のところで、ですね」
「今日は休もうかな」
「それがいいね」
 魔法使いもカエルマンのその提案に笑顔で頷きました。
「これから一時間半歩いたらね」
「時間的にも丁渡いいね」
「そう、だからね」
 それで、というのです。
「お池まで行こう」
「そして休んで」
「後はね」
「晩御飯も食べよう」
「食べるものは」
 それはです、何かと言ったナターシャでした。
「なにがいいでしょうか」
「そうだね、その時に決めようか」
「休むその時に」
「うん、そうしよう」
 カエルマンはナターシャにはこう言いました。
「その時に決めても遅くないからね」
「そうですね、確かに」
「うん、あとナターシャは」
「私が何か」
「寒さに強いらしいね」
「はい、オズの国は常春なので関係ありませんが」
 それでもというのです。
「外の世界にいる時は」
「寒くてもだね」
「平気です」
 そうだというのです。
「日本の寒さ位だと」
「そうなんだね」
「ロシアの寒さのことを思うと」
 それこそというのです。
「平気です」
「そうなんだね」
「雪にも氷にも慣れています」
 冬のそうしたものに対してもというのです。
「本当に」
「あと、だけれど」
 今度はケーキがナターシャに尋ねました。 
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