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オズのカエルマン

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第六幕その一

                  第六幕  グルメの豹
 皆はムーンの村からでした、さらにです。
 森に向かいます、その中で。
 ふとです、魔法使いは森に行く前の紫の草原を見回してです。神宝達に対してこうしたことを言ったのでした。
「さて、次の森に入るまでに」
「はい、それまでに」
「何か」
「うん、このギリキンのことだけれど」
 言うのはこの国のことでした。
「皆どれだけ知ってるかな」
「ええと、オズの国の北で」
「紫の国ですね」
「オズマ姫が育った国で」
「ジャックさんや木挽の馬さんもですね」
「生まれた国でしたね」
「そうだよ」
 魔法使いは皆に微笑んで答えました。
「そしてそれ以外にもね」
「色々とですか」
「あるんですか」
「この国にも」
「そうだよ、オズの国だからね」
 このギリキンの国もというのです。
「色々な人もいるよ」
「さっきのルーンの村の人みたいに」
「そうなんですね」
「この国にも」
「そして色々な場所もある」
「そうなんですね」
「そう、今後この国にまた旅に出ることがあるけれど」
 このことは間違いないというのです。
「そうしたことも見てね」
「はい、冒険の度に」
「色々と見させてもらいます」
「私達も」
「そうしてね、この国も凄く面白い国だよ」
 ギリキンの国もというのです。
「だから楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「今回の冒険もこれからの冒険も」
「このギリキンでのそれも」
「そうさせてもらいます」
「オズの国で絶対すべきことは何か」
 魔法使いはにこりと笑ってこうも言いました。
「それはね」
「はい、楽しむこと」
「あらゆることを」
「そうだよ、冒険にしてもね」
 このことが絶対だというのです。
「僕もこれまで危険なこともあったけれど」
「魔法使いさんも楽しまれてましたね」
「そうされてましたね」
「だからですね」
「私達もそうして」
「冒険でも何でもすべきですね」
「そう、だから帰ったら」
 この冒険の後もというのです。
「ジグゾーパズルもね」
「そちらもですね」
「楽しんで」
「そうしよう」
 是非にというのです。
「ここはね」
「わかりました、じゃあ」
「都に帰ったらパズルですね」
「皆と一緒に」
「そうしよう、丁渡僕達の冒険が終わって帰る頃には」
 その頃にはといいますと。
「もうね」
「ドロシー嬢達も帰っているよ」 
 カエルマンも皆にお話します。 
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