| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

極短編集

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

短編98「僕の選択」

 小さい時、僕は実は宇宙人で、いつか空からお迎えが来るのだと思っていた。だから学校の窓から空を見上げては……

『あっ!小学校を包む大きな影。きっと宇宙船だ』

 と、夢想していた。
 そしてそんな事を忘れて、大人になった今……

「なんだ!?急に外が暗くなったぞ」

 社内では大騒ぎになった。会社のビルを包む巨大な影。いったい何事!?かと、僕も恐る恐る窓の外を見た。
 外には巨大な円盤があって、光のカーペットが僕に向かって降りてくると……

「お迎えに参りました。さあ、母星に戻りましょう」

 と、宇宙人がやって来て僕に言った。そして思い出した、子どもの頃からの漠然とした思い。

『いつか空からお迎えが来る』

 でも、しかし思いは現実になったのだが……

 今の僕には、素敵な妻と子どもが居るのだ。

『帰れるのは、銀河星団法に基づき僕だけだ。そしてお迎えは、この一度きり……』

 家族を取るか?母星を取るか?



 さてさて究極の選択だ。

おしまい
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧