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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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その先にある場所へと 中編

「アハハ………いや本当にごめんねぇ~」

「……もういい。行くぞ」

その場をすぐに離れ、バトルシステムに向かう。





ーーー--





「んで、なんでお前達まで来るんだ? 」

後ろにはユウの他に、トウイ、シノ、モチヅキ、ヒナタがいた。

「何か問題でも? 」

「まあまあ。気にしない気にしない」

「お前達のバトルを見るためだ」

「なんとなく……」

結果、全員これといった理由がないと。あっ、でもヒナタはちゃんと理由があるな。

「まあいいや。そんじゃ始めるか」

「OK! 」

『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to C』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 1 space』

フィールドは、宇宙だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダム!出る! 」

「ミヤモト ユウ!ガンダムアルカナム!行くよ! 」

お互いの機体が宇宙空間に出撃したと同時に、グラディウスとルミノックスに引き抜きながら粒子を纏わせ、ガンダムアルカナムに向かっていく。

ガンダムアルカナムも一刀を抜刀し、接近してきた。そしてお互いの武器が届く範囲に入ると同時に、グラディウスとルミノックスを振りかざし、ユウの刀と激突した。

「「はあああああっ! 」」

グラディウスとルミノックスを刀から離し、すぐに二刀で斬りかかるもやはり受け流され、そのまま刀を斜め下から振り上げてきたがルミノックスを逆手に持ってそれを受け止める。

「くらえ! 」

「やだね! 」

グラディウスを振りかざすと、刀を手放し左手で右腕を掴まれ背負い投げをされ、そのあとすぐに刀を掴んで振りかざしてきたがルミノックスでそれを受ける。反撃でグラディウスを横から振るうも、刀を軸にして上に飛んで回避された。

「ちっ! 」

「あまいあまい! 」

ビームキャノンドラグーンを射出し、すぐに攻撃してきたがグラディウスで弾くと、ガンダムアルカナムがすぐに接近して居合いの構えをとっていた。

「はあっ!」

「させるか! 」

抜刀しようとしてきたが右腕に右膝蹴りを入れて阻止し、そのまま左足で蹴りを入れようとするもビームキャノンドラグーンの攻撃により後退する。

「さすがに慣れてきたようだね!ヒロヤ! 」

「はっ!そりゃああんだけやればな!てかいい加減に二刀抜けよ! 」

「だったら…………させてみてよ!! 」

ガンダムアルカナムが刀を鞘に納め、代わりにソードピストルを持ってこちらに撃ってきた。

「じゃあさせてやるよ!! 」

ソードピストルの弾を全て弾きながらガンダムアルカナムに接近すると、ソードピストルに付いている刀を空に振りかざすと、そこから斬撃波が飛んできた。

「なっ!? 」

距離が近いため避けれないと判断し、グラディウスとルミノックスで斬撃波を受け止める。そしてすぐに粒子を二刀に纏わせてこちらも斬撃波を飛ばす。
しかしソードピストルの刀が斬撃波の攻撃をいとも簡単に切り裂いた。

「おいおい………そんなの今まで使わなかっただろ」

七十八回やってソードピストルは使うことがあっても、今みたいに斬撃を飛ばしてきたりはなかった。

「まあまあ!それじゃ行くよ!! 」

ガンダムアルカナムがソードピストルを撃ちながら接近してきたのに対して、こちらは弾を弾きながら斬撃波を飛ばすも、まるで紙を切るかのようにソードピストルで簡単に切り裂かれた。
距離が近づきグラディウスでガンダムアルカナムに斬りかかると、ソードピストルで受け止められビームキャノンドラグーンで攻撃をしてきたのでルミノックスで弾くも、もう一基の攻撃によりルミノックスが弾かれた。

「しまった!? 」

「隙あり! 」

鍔迫り合いをしているとき蹴りを入れられ、そのあとソードピストルとビームキャノンドラグーンの攻撃が向かってきたがすぐに体制を立て直してグラディウスで弾く。ビームサーベルを抜いてガンダムアルカナムに投擲すると、ソードピストルにうまく当たって破壊した。

「うわっと!?すごいね!すぐに反撃をしてくる! 」

「まだだ! 」

グラディウスに粒子を纏わせ、斬撃波をガンダムアルカナムとビームキャノンドラグーンに向けて放ち、そのあとも再度粒子を纏わせて接近する。

「はああああっ! 」

刀に手を掛けて、斬撃波が当たる直前に抜刀して攻撃を弾き、そのあともう一度刀を鞘に納め、構えをとりながら接近してきた。
そしてお互い間合いに入ったとたん、突如横から攻撃が向かってきたのでお互い後退し、グラディウスで弾きガンダムアルカナムに振り向くとガンダムアルカナムも攻撃を弾いていた。

「ユウの攻撃じゃなかったのかよ? 」

「いやぁ~違うよ。いったい誰だろうね? 」

攻撃された方向を見ると、一機のガンプラ……赤いフォーエバーガンダムの改造機がこちらに向けてビームライフルを構えていた。腕と脛にはAGE1のレイザーブレイドを、肩はレッドウォーリアーのバーニア。フォーエバーガンダムの追加装甲は排除されており軽量化してある。バックパックはフォーエバーガンダムのままだが、二本のビームサーベルが装備されていた。

「見ているだけでは物足りん!失礼ながら乱入させてもらうぞ! 」

そういった直後、ビームサーベルを抜いてこちらにものすごい速さで接近してきた。
あっという間に目の前まで来るとビームサーベルを俺に向けて振りかざし、それをグラディウスで受け止める。

「本当に失礼な奴だな!誰だよお前は!? 」

「通りすがりの………ガンプラバカだ! 」

受け止めていると、相手の胸部ダクトから六つミサイルが飛んできて、距離が近すぎたため全弾直撃してしまった。しかし致命傷というほどのダメージは受けてないようだ。

「ぐっ……まるでヨシナみたいな奴だな!最初の頃を思い出すわ! 」

「ヒロヤ!下がって! 」

ガンダムアルカナムがケルサスガンダムと入れ替わるように前に出て、相手に向けて居合い斬りをすると左腕レイザーブレイドで受け止められ、右手でビームサーベルを抜いて振りかざしてきたが、ガンダムアルカナムは一回転して相手の右懐に入り込んで回避し、すぐに刀を斜め下から振り上げると、右腕のレイザーブレイドに防がれた。

「ユウ!チェンジだ! 」

「!わかったよ! 」

ガンダムアルカナムがすぐに後退したと同時に、グラディウスに粒子を纏わせながら前に出て、すぐにグラディウスを振りかざした。

「直撃してまだ動けるか!いいガンプラだ!だがしかし! 」

レイザーブレイド二つを連結し、一つの剣と化したレイザーブレイドでグラディウスを受け止めて、そのあとビームサーベルを振りかざしてきたが、ガンダムアルカナムがそれを受け止めた。

「思い出した。この機体………この動き………あなたはガンプラ学園のイガラシ リュウさんですね! 」

「ほう………俺の名前を知っていたのか。正解だ!俺がイガラシ リュウだ! 」

すると、受け止めている状態でケルサスガンダムとガンダムアルカナムに向けて蹴りが放たれ、それにより二機が吹っ飛ばされる。その直後ビームライフルとファンネルで攻撃してきた。

「はああっ! 」

「やああっ! 」

ケルサスガンダムとガンダムアルカナムはすぐに体制を立て直してグラディウスと刀で攻撃を弾き、グラディウスに粒子を纏わせて斬撃波を飛ばし、ガンダムアルカナムはビームキャノンドラグーンで反撃をした。

フォーエバーガンダムは、その場から動かずビームライフルでビームキャノンドラグーンの攻撃を撃ち落とし、斬撃波はレイザーブレイドで受け止められた。

「ピンポイントで撃ち落とした!? 」

「俺はメイジンを目指しているのだ!この程度どうということはない! 」

フォーエバーガンダムがレイザーブレイドを構えて接近してくると、ガンダムアルカナムも刀を構えてフォーエバーガンダムに向かっていった。それに続いてグラディウスを構えて接近する。

「「はああああああっ!! 」」

フォーエバーガンダムがレイザーブレイドを右手に持って攻撃したのをガンダムアルカナムが受け流し、その隙をケルサスガンダムがグラディウスで攻撃するも、半回転して左腕のレイザーブレイドで防がれ、遠心力を利用してそのまま右足のレイザーブレイドを入れてきた。

それをガンダムアルカナムが刀で受け止め、ケルサスガンダムがグラディウスを横一閃に振るうも右足を軸に機体を上に持ち上げて上から左足のレイザーブレイドを降り下ろしてきたのでグラディウスで受け止める。

「素晴らしい!もっと楽しませてくれ! 」

「くそっ!攻めきれねえ………! 」

ぼやきながら後退し、フォーエバーガンダムと距離をとる。

「どうするヒロヤ~?このままじゃじり貧だよ?二人がかりでも攻めきれないし」

「いやお前が二刀抜けばいけると思うんだが………」

「手の内を晒すのはなぁ」

「このやろう………」

お前最初の時二刀抜いたはずなのに、それを無かったことにしてやがるし。話をしている中、フォーエバーガンダムのファンネルとビームライフルの攻撃が向かってきていた。

「容赦ないなおい! 」

グラディウスに粒子を纏わせて攻撃を弾き、纏った状態でフォーエバーガンダムに向かっていく。

「こうなったら一か八か…………全てをこの一刀に…! 」

グラディウスにさらに粒子が纏い、周りの粒子すらも取り込んでいく。
そうすると、グラディウスにバスターソード並の大きさの粒子を纏った。

「!? 」

「く、ら、えーーーーっ!! 」

グラディウスを降り下ろし、フォーエバーガンダムはレイザーブレイドを連結して受け止めようとしてきたが、すぐに止めて後方に回避された。
そのまま動きを止めきれず巨大なデブリに激突すると、デブリが真っ二つに切り裂かれた。

「この威力………この状態で受けていたらやられてたな」

巨大デブリの半分から、所々にヒビが入っているケルサスガンダムが現れ、グラディウスを構えていた。

「ふぅ………どうだ?なかなかやるだろ? 」

「ふっ………面白い…面白いぞ!サオトメ ヒロヤ!乙女座の俺には、センチメンタリズムの運命を感じずにはおられん! 」

「おお…グラハムのセリフだね」

『BATTLE ENDED』

そうこうしている内に、バトル終了のアナウンスが流れた。





ーーー--





「……素晴らしい…素晴らしいぞ! 」

バトル終了直後、イガラシがそんなことを叫んでいた。正直ちょっと暑苦しいんだけど。

「サオトメ ヒロヤ!ミヤモト ユウ!好意を抱く。興味以上の対象だ! 」

「は、はあ…」

「えへへ。ありがとうございます! 」

高らかに宣言しながら指を指され、思わずたじろいでしまった。てかユウ。別にお礼言わなくていいと思うぞ?

「おっと失礼。つい興奮してしまった。ところでどうだ?この後も俺とバトルしていかないか? 」

「ん~僕は構わないけど、ヒロヤはどうする? 」

「まあ別に構わないが…」

「そうか。では早速始め「イガラシーーー!!!どこだ!?お前勝手にどこ行ってやがる!!? 」…マズイ。すまない、私はここで立ち去らせてもらう。また会おう! 」

遠くから怒号が聞こえた後、イガラシがそれだけ言い残してすぐに走り去っていった。お前勝手に行動してたのかよ。

「…嵐のような人ね…」

「いやシノ。あれは確かに嵐だが、単なる馬鹿だと思うぞ? 」

「まあそんなことより、次のバトルを始めよっか!ミサキちゃん達もどう? 」

「ミヤモト。お前出発時刻を確認したのか?俺達はともかく、天之川学園は宮城県まで戻らなければいけない。時間がかかるから、もうバトルは終わりだ」

「え~!!そんなぁ~…。ヒナタ先輩!後一回だけでもいいから!お願い! 」

「駄目だ。さっさと支度しろ」

ユウが手を合わせて頼み込むも、ヒナタは頑なに断る。正直俺も出発時刻を確認していなかった。いや、知らされていなかったなうん。

「悪いなユウ。残念ながらそうらしいし、もう充分にバトルしたろ? 」

「僕はまだ物足りないんだけどなぁ…」

あんだけやってまだ物足りないと言うのかこいつは!?どんだけやりたいんだよ!?

「しょうがない…。諦めるしかないかぁ~」

「大丈夫だって。大会で勝ち進めばまた戦えるだろ? 」

「…うん!確かにそうだね!じゃあそうする! 」

納得してくれたのか、ユウはおそらく部屋に戻って荷物を取りに行ったのだろう。それに続いて俺達も部屋に荷物を取りに戻って、バスの前に待っている。

 
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