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『ひとつ』

作者:零那
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『恋人』


そういや僕も
純粋な頃が在った
あの頃はまだ
日常を消化する事
其れに夢中で
周りを見てなかった

檻から出て
独りの世界で生活
してく事に
必死だったんだ

仕事と勉強と
通学もあったりして
それなりに
出来てたんだ
サイクルを覚えた

僕は問題を抱えてた
沢山いろいろと
闇を抱えてたんだ
カッターを手放せなかった

そんな時に
君と出逢う事になった
いともアッサリ
君に惹かれた僕がいた
今迄見たこと無い
タイプの人間だった

君には
会った事すらない
メール彼女
という存在が居た

僕には
理解不能だったんだ
当たって砕けた
諦めたく無かった
メール彼女には
負けたく無かった

君に惹かれたのは
間違いじゃ無かった
君も僕に向いた
其の気持ちは
恋だったと信じてる

あの頃よく聴いた
歌が頭で勝手に
再生するんだ最近
懐かしむように
子供に戻るように
脳が安心してる

あの時もらったCD
今もたまに聴いてる
オリジナルで
作ってくれたCD
色ペンでいっぱい
書き込んでくれてた
歌詞本も読んでる

思い出にすがる事で
今を生きてられる
そんな呆れた僕

君にもう一度
ありがとうと
心から伝えたい...

 
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