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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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二日目 バトルロワイアル! 中編

「!……ああああああ!!!! 」

トランザムを発動し、さらに加速して攻撃をしていく。
そうしていくとガンダムアルカナムが攻撃をしてきたので、ブレイドファングで受け止める。

「いいね……………すごいよヒロヤ! 」

「はっ!そりゃあどうも! 」

刀により、ブレイドファングのビームサーベルが切れていく。

「だが! 」

GNソードピットのAとBを連結させて長剣を作り、グリップを出してそれを左手で掴んで、ブレイドファングの代わりに刀を受け止める。

「「!? 」」

受け止めてると、左右正面からメガ粒子砲が放たれていたので、すぐにお互い離れてメガ粒子砲をかわし、ベアッガールとネオ・ジオジオングにブレイドファングとGNソードピットを飛ばし、ガンダムアルカナムはサイコガンダムにセンサードラグーンを飛ばす。





ーーー--





「………すごい」

「始めてまだ三ヶ月だというのに、全国の相手と渡り合ってるね」

「ええ…びっくりしたわ。これほどとはね」

ヒロヤの戦いぶりに見とれ呟く。初心者のヒロヤがここまで急激に強くなっていくなんて思いもしなかった。今じゃこんなに頼もしくなっているし………。

「戦うたんびに……そして、戦いの中でも強くなっていく。これは世の中でいうエースってやつだね」

「そうね………」





ーーー--





「はあああああっ!! 」

サイコガンダムにブレイドファングを振りかざすも左指五本のビームサーベルで凪ぎ払われ、そのあとすぐにGNソードピットで指を五本切断した。

「くっ!やるな! 」

メガ粒子砲で反撃されギリギリで回避すると、ビームリボンで左腕を掴まれてしまったが、すぐにGNソードピットでリボンを切断した。
そのあとベアッガールのビームとメガ粒子砲で攻撃されたが問題なく回避し、投擲していたブレイドファングで斬りかかると腕のビームサーベルで防がれる。

「今っす!! 」

インフェルノジオングが後ろからメガ粒子砲を全門から放ってきた。

「ちっ! 」

辛うじて左腕のクリアーパーツからビームシールドを発生させてメガ粒子砲を受けるも、右肩と頭部と左足にかすってしまった。

「油断しちゃダメだよ! 」

ガンダムアルカナムがビームキャノンドラグーンで攻撃してきたのをブレイドファングで弾いたあと、ソードピットでガンダムアルカナムを攻撃すると、三基叩き斬られてしまった。

「………!? 」

「終わりだよ!ヒロヤ! 」

「勝手に…」

ガンダムアルカナムが刀を構えてこちらに向かってくる。

「終わらせるな!! 」

ケルサスガンダムのトランザムによる粒子放出量が膨大したのか、所々が赤から緑色へと変色しだした。
ソードピットのグリップを握りガンダムアルカナムに振りかざして攻撃を防ぐ。

「押されていく……!? 」

ガンダムアルカナムの刀を徐々に押していくと同時に、左腕にヒビが入ってくる。そうしていると回りにインフェルノジオングの指の小型ファンネルが展開されていた。

「ぐっ………はああああっ! 」

ブレイドファングでそれを切り落とし、さらにソードピットに力を加えていく。

「やばっ!このままじゃ……! 」

徐々に押していき、思い切り振りかざすとガンダムアルカナムの刀を弾いた。

「あっ! 」

「借りは返すぞ………ユウ! 」

体制を完全に崩したガンダムアルカナムにソードピットを振りかざし、ガンダムアルカナムに当たった瞬間、衝撃に耐えきれなかったのかケルサスガンダムの左腕が破壊した。

「な!? 」

「残念だったね………終わりだよ! 」

ガンダムアルカナムが刀に手をかけて、抜刀しようとしてくると、機体が突如止まった。

『BATTLE time limited』





ーーー--





「時間切れか」

「お疲れ~」

「お疲れヒロヤ」

バトルが終了したあとすぐにトウイとシノが駆け寄ってきた。

「いや~さすがだねヒロヤ君。まさかあそこまでやれるとは」

「にしても本当に強くなったわねヒロヤ」

「ん?そうか?あまり自覚がないんだが…」

「そうよ………本当にね」

「そ、そうか………」

「あー………。のろけてるところ悪いけどいいか? 」

話をしていると、サイコガンダムのニシヤマが話しかけてきた。

「いやのろけてないから!そんなんじゃないからな!? 」

「いや別に否定しねえでいいよ。そういえばお前の名前を聞いてなかったなって。名前、なんていうんだ? 」

「いや否定するから!って名前? 」

「ああ名前。他のやつも知りたがってるしな」

回りを見ると、ネオ・ジオジオングのシライと、ベアッガールのミズノがニシヤマの隣にいた。

「ヒロヤ………サオトメ ヒロヤだ」

「サオトメ ヒロヤか。よーく覚えておくぜ。次戦うときはギッタンギッタンに倒してやるからな。あばよ」

「それじゃあまたやりましょうっす! 」

「ではこれで」

そう言って、三人は去っていった。

「ヒロヤ。私たちも戻りましょう」

「まあ目的はすんだしね。ここに長居することはないよ」

「んじゃあそうするか」

そうと決まれば早速部屋にでも戻るか。眠いから昼寝でもしたいし…。

「ヒロヤー!午後も一緒にバトルしようねー! 」

「ん?ああ起きてからな。俺一度昼寝してくるから」

「わかった!じゃあ僕はここでバトルして待ってるからね! 」

と、早速誰かとバトルを始めたユウ。さて、今度こそ戻ろう。

「て、どうしたシノ? 」

シノのほうを見ると、なんかふてくされているように見えるんだけどね。

「別になんでもないわ」

「いやでも……」

「なん・でも・ない! 」

「あっ…そうですか…」

あれ?この流れ前にもあったような…テジャブ?
そう思っていると、トウイとモチヅキが話をしていた。

「それじゃあまたねミサキ」

「うん。またねトウイ君……」

……あれ会話なのだろうか?一言しか発してないし。

「まあいいや。行くぞ二人とも」

トウイを呼び戻し、部屋に戻る。





ーーー――





「ふぅ~。にしても疲れた」

部屋に戻り、ケルサスガンダムを机に置いてからベットで横になる。

「じゃあシノ。俺寝るからな」

「わかったわ。おやすみ」

「ああ、おやすみ…」

そうして瞼を閉じると、すぐに眠気が襲ってきた。まあちゃんと寝てなかったからかもな…。





ーーー--





「………寝たわね…」

おやすみと言ってからすぐに寝たしね…。よほど眠かったのかしら?

「まあそういう私も眠いのだけども。昨夜はあまり眠れなかったし」

そう呟き、昨夜の事を思い出す。





ーーー--昨夜





「あっ、ヒロヤ。トウイの具合はどうだった? 」

「え~と。ひとまず目を覚ました。飯も一応買ってきたから渡してきたよ」

「けど、手に持っているそれはなに? 」

ヒロヤの手には、明太子と梅干しのおにぎりが握られていた。

「食えないから俺が食べろって返されてきたんだよ。たくっ。好き嫌いしやがって」

「アハハ。あっ。ところでケルサスガンダムは直しといたからね」

机に置いといたケルサスガンダムを指差しながら言う。

「おーサンキュー!助かるよシノ」

「どういたしまして。私のはもう少しで終わりそうだから」

「けど悪いな。疲れただろ?何か飲み物でも買ってくるか? 」

「じゃあお言葉に甘えて、アイスココアをお願いね」

「わかった。じゃあ買ってくるな」

そう言って、ヒロヤはもう一度部屋から出ていった。

「…平常心平常心。落ち着け私…」

実は医務室から戻ってきてケルサスガンダムを修復している時に、ヒロヤと同じ部屋で寝るということを思い出してしまい、変に意識してしまった。

「…ヒロヤは気にしてないのかしら?いたって普通にしていたし…」

V2バレットスナイパーに塗装を塗り、あとは乾くのを待つだけになった。その時ちょうどヒロヤが帰ってきた。

「ほいアイスココア」

「ありがとう」

飲み物を受け取り、プルタブを開けてココアを口にする。そのついでにヒロヤを見る。

「?なんだよ? 」

「い、いえ。なんでもないわ」

「そ、そうか」

そう言うと、お互いが無言になり静かな空間になってしまった。

「と、とりあえず時間も遅いしそろそろ寝るか? 」

「そ、そうね。時間も遅いし、明日も早いからね」

時計を見ると、いつの間にか時間は十時半を過ぎていた。ヒロヤのいう通り時間は遅いし、夜更かしは天敵だし早く寝るとしよう。

そう思いすぐにベットに入り、ヒロヤも電気を消して当たり前だけど違うベットに入った。

「んじゃおやすみ」

「ええ…。おやすみ…」

そう言って眠ろうとするも、なかなか寝つけないでいる。
な、なんでベッドが隣同士なのよ…。

背中をヒロヤのいるベットに向けてうねる。そのせいか、さらに意識してしまって眠くなるどころか逆に目が醒めてくる。

…………寝れない…。いったいどれくらい時間がたったのかしら…?

起き上がり時計の針を見ると、時間が二時になっていた。けっこう時間がたっているのね。
ヒロヤの方を見ると、あっちも背中をこちらに向けていた。

「…ふぅ。私だけ変に意識してもね…。もう寝よう…」

再度ベットに入り眠りにつこうとすると、さっきとは違いすぐに眠れた。





ーーー--





「……にしても気持ち良さそうに寝てるわね」

ため息をはきながら、ヒロヤが寝ているベットに腰をかける。とりあえずお昼まではこうして寝かせておこうかな。

「ふわぁ…。私も眠いわね。けど起こさないといけないし…」

そう言うも動く気力が湧かず、このまま起きて待ってようと思った。
しばらくそうしてボーッとしていると、自然と瞼が閉じていってベットに倒れてしまった。





ーーー--





「ん………今時間はどんぐら……」

目を覚ますと、なぜか目の前にシノがいて寝ていた。意識がはっきりしてないのか、今の現状を理解するのに時間がかかり固まってしまった。

「…………!!!!? 」

勢いよく起き上がってシノを見る。な、なんで!?なんでシノがここで寝ているんだ!?えっ!?いや本当になんで!?

「う~ん…」

困惑していると、シノが寝返りをうつ。するとベッドから落ちそうになったのを急いで支える。

「っとあぶね……!? 」

シノを元の位置に戻し、ふいに寝顔を見ると可愛らしく寝息をたてて寝ていたのに心臓が高鳴った。

「……たくっ…」

ベッドから降りて、シノに布団をかける。時間を見ると、時間はまだ昼前だ。

「しょうがない。ここで起きるまで待つか」

机に腰をかけて、シノが起きるのを待つことにしたあと一時間後、シノが目を覚ました。

「ようシノ。よく眠れたか? 」

「うん………ん?あれ…? 」

寝ぼけているのか、起き上がると目を擦ってボーッとしている。

「…!!? 」

きちんと目が覚めたのか、みるみるうちにシノの顔が赤くなっていく。

「いやそのあのねヒロヤ!!!これは!!起きるまで待とうとしたら私も寝ちゃって!いや最初はただ座ってただけなんだけど、いつの間にか寝ていて!!」

「別に気にすんなよ。まあ確かにびっくりしたけど」

「!?……ごめんなさい…」

「だから気にすんなって。ほら、もう昼だからそろそろ行こうぜ」

椅子から立ち上がり、扉に手をかける。

「…ありがとね」

「…どういたしまして」

部屋から一緒に出て、食堂に向かう。





ーーー--






「やあヒロヤ君。シノさん。遅かったね」

食堂に着くと、なぜかトウイとユウとモチヅキとヒナタとムウさんとラルさんがいた。なんだこのメンツは?

「ヒロヤ!シノ!遅いよー!早くご飯持ってきなよ! 」

「ん?ああわかった。じゃあ取りにいくか」

「ええ」

飯を取りに行き、トウイたちのところに戻り食べ始める。

「んで、なんでこんなに集まってんだ? 」

「深い訳はない。ただ単に俺たちとムウさんたちと出くわしたから一緒に食べることになったんだ」

ヒナタが食べる手を緩めずに簡潔に言ってきた。こりゃ堅物だなヒナタは。そう思いながら飯を食べ続ける。実は今だにシノの寝顔が頭から離れないでいて、まだドキドキしている。

「「……」」

「…ほうほう。なるほどね」

なぜかトウイがなにやら納得したような顔をして頷いている。あっ。こいつ読心術持ってるんだった。

「ふふ…もう遅いよふ………痛い!!!」

トウイに目掛けてスプーンを投げると、見事二つのスプーンが命中した。えっ?二つ?

隣を見ると、どうやらシノもスプーンを投げたらしい。なんか必死さが伝わってくるもん。まあとにかくトウイ死ね。

「けど生きる! 」

「いや死ねよ」

「ひどい! 」

「おいお前ら、行儀悪いから普通に食べろよな…」

「「「すいません…」」」

ムウさんに注意され、おとなしく食べることにした。





ーーー--





「さて、じゃあ行こっかヒロヤ! 」

「ん。わかった」

飯を食べ終わった後、約束通り午後はユウとバトルするためバトルシステムに向かう。そしてバトルシステムの場所に着くと、回りの奴等がざわつき始めた。

「ま、またアイツがきた! 」

「今のところ全戦全勝中のミヤモト ユウだ! 」

「あれが聖鳳学園、ミヤモト ユウか」

「今度はアイツとバトルをするのか」

「……なあユウ」

「なに? 」

「お前午前中ずっとバトルしていたのか?そしていったい何回バトルしたんだ?」

「そうだよ?回数までは覚えてないけどね! 」

なるほど。どおりでこんなにざわつくわけだわ。そして改めてユウの強さを感じた。おそらくここにいた全員とバトルして勝ったんだろうな。

「まあそんなことより早くやろうよ! 」

「はぁ…わかったよ」

そうして、このあとずっとユウとバトルをし出した。

 
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