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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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二日目 バトルロワイアル! 前編

「復活ーー! 」

朝食を食べようとしていると、トウイがそんなことを言いながらこちらに向かってきていた。

「おはよう。もうケガとか大丈夫なの? 」

「おかげさまで大丈夫だよ。けど昨日からお腹が空いて空いて………」

腹を押さえて俺の方を見てきたが、俺は知らんぞ?

「いや君があんな失敗をしなければ大丈夫だったんだけどなぁ~」

「知らねえよ。好き嫌いすんな」

「ははっ。まあともかく飯を食え食え! 」

ムウさんにそう言われたので、飯を食べ始める。トウイがは自分の分を取りに行った。

「さて、今日はどうするか………」

ケルサスガンダムの修復は、シノと一緒に直してもらったから万全の状態だ。いつでもバトルはできる。

「なら今度こそ昨日言ったやつを試そうよ」

「お前取りに行くの早いな。どんだけ腹減ってたんだよ」

「そういえばそんなことを言っていたわね。何をやらせるの? 」

「フッフッフッ。それは食べ終わり次第、バトルシステムに来たら言うよ」

食べ始めるのが一番遅かったのに、既にパン一つだけになっていた。お前本当にどんだけ腹減っていたんだよ!?早えぇよ!!

「それじゃあ先に行って準備してくるから。ごちそうさま~」

食器を片付けた後、トウイはどこかに行ってしまった。

「とにかく私たちも食べましょう。またトラブルとかにまきこまれるのは勘弁よ」

「確かにな」

苦笑しながら言う。まあさすがに昨日みたいな事はないと思うがな。





ーーー--





「バトルシステム確保っと」

朝だと言うのに人が結構来ており、念のため一つのバトルシステムを占領した。あとはヒロヤ君たちが来るのを待つのみ。

「あっ。僕今ガンプラ持ってないや」

ただいま僕のガンプラはミサキさんが持っているし………まあ試したい物は持ってきているけど。

「あっ………ここにいた……」

「ん? 」

声をした方を振り返ると、ミサキさんが僕のガンプラを持って立っていた。

「医務室に行ったらいなかったから……それで探し回ってた……」

ガンプラを渡してきながらミサキさんがそう言ってきた。わざわざ探し回ってたんだ…。

「わざわざありがとうねミサキさん。大変だったでしょ? 」

「そうでもない……あと呼び捨てでいいって言ったよね……? 」

「え~。慣れないんだけどなぁ。さん付けじゃダメ? 」

「ダメ……」

即答ですか。

「どうしてもですか? 」

聞くと、すぐに頷いてきた。あっ。これ詰んだかも。

「慣れないなら、今から呼び捨てで呼んで慣れて……」

「はい? 」

「呼んで……」

ヒロヤ君。まさか僕が君と似たような境地に立たされるとは思いもしなかったよ。
そう思いながら奥を見つめていると、ミサキさんからの視線を感じた。言わなきゃいけない流れだねこれ。

「ミ、ミサキ? 」

「聞こえない……」

「はぁ……ミサキ」

「うん……なに……? 」

満足そうに聞き返してきた。いや別に何もないんだけどなあ~。

「あれ?ミサキちゃんそこでどうしたのー? 」

すると、遠くからミヤモトさんが駆け寄ってきた。

「あれトウイも?ケガとか大丈夫なの? 」

「おかげさまで大丈夫だよ」

「そっか!ところでヒロヤたちとは一緒じゃないの? 」

「ヒロヤ君たちなら」

遠くを見ると、噂をすればなんとやらと。





ーーー--





バトルシステムがある場所に着き、トウイを探すとミヤモトとモチヅキと一緒にいた。

「なんでミヤモトとモチヅキが一緒にいるんだ? 」

「ミサキさ……じゃなくてミサキは僕のガンプラを届けに来てくれて、ミヤモトさんは今さっき来たんだよ。にしても遅かったね」

「お前が食うのが早いだけだバーロー」

てか今なんか不自然な事があったような気がするが、気のせいか?

「ところでヒロヤ君。ケルサスガンダムは持ってきてるよね? 」

「ん?ああ持ってきてるぞ」

「じゃあちょっと貸して」

ケルサスガンダムを取り出して言うと、トウイがケルサスガンダムを取ってなにかをしだした。

「ところでミヤモトさんたちは何しにここに?やっぱりバトル? 」

「そりゃあね!まあ対戦相手を募集しようとしてたところ、ミサキちゃんとトウイを発見したんだけどね! 」

「そうなのね。……ねえヒロヤ」

「なんだ? 」

「トウイってモチヅキさんと仲良さそうよね? 」

「ん?まあガンプラ直してもらったんだし、仲良くなるだろ? 」

「けど、モチヅキさんのことを下の名前で。オマケに呼び捨てで呼んでたわよ? 」

シノにそう言われ、さっきの不自然さがわかった。確かに『ミサキ』って呼び捨てで呼んでいたな。これは珍しいな。トウイが誰かを呼び捨てで呼ぶなんて。今まで聞いたこと無かったしな。

そう思っていると、トウイがケルサスガンダムを渡してきた。

「はい。これでバトルをして」

ケルサスガンダムにはグラディウスとルミノックスとビームサーベルが外されていて、代わりにトウイのブレイドファングが装備されていた。それとバックパックはダブルオークアンタになっている。

「なんだこれ? 」

「クアンタのGNシールドからビームガンを廃止されていて、射撃はできないようにしてあるわね」

「そう。これでバトルしてね。ブレイドファングからは大型ビームサーベルを外しているから」

そう言われ、ケルサスガンダムを受けとる。まあ最初の時のケルディムガンダムと比べればマシだけど。

「んで、肝心の相手はどうするんだよ? 」

「それはね」

トウイが周りを見渡すと、そこには複数人がガンプラを持ってやってきた。

「やっぱりね。昨日の件もあってすっかり有名人になったようだねヒロヤ君。シノさん」

「ちっ!お前もなトウイ」

「なあ。あんたたちが昨日のバトルに乱入した奴なのか? 」

一人の長髪の男がGPベースを持って聞いてきた。

「ああ、そうだけど」

「やはりな。俺は神奈川代表、本牧学園のニシヤマ サトルだ。ちょっと俺とバトルしてくれよ」

「待ちなさい!私とも戦わせなさい! 」

「オイラとも戦わせておくれッス! 」

さらに二人も出てきてきた。一人はツインテールで、一人はネズミみたいに前歯が見える。

「お前たちは!確か鹿児島代表、我梅学院のミズノ サクラと!千葉代表、上草学園の……誰だ? 」

「ひ、ひどい!オイラはシライ ジンッスよ!よーく覚えておくように! 」

と声を荒げながら言っている。 可哀想な奴だな。

「トウイ。この状況どうするんだよ? 」

「んー。続々参加者が増えてくるしな~。ちょっと多すぎかな」

「どうするの?これじゃあバトルにもならないわよ? 」

「ならばこのバトル!このランバ・ラルが指揮らせてもらう! 」

どうするか考えていると、後ろからラルさんが現れた。

「「「「「ラ、ラル大尉(さん)!? 」」」」」

「なにやら騒がしいから駆けつけてみれば、面白いことをしようとしてるじゃないか。各チーム代表を一人選出し、制限時間は大会規定と同じく十五分!ダメージレベルはCに設定する! 」

全員納得したのか、各チーム代表を決め始めた。ラルさんって何者?どんだけ顔が広いんだよ。

「とりあえず僕たちはヒロヤ君がバトルをしてきてね。元は君のためのバトルなんだから」

「まあそうね。ヒロヤ、頑張ってね」

「ああ。じゃあ行ってくるわ」

そう言って、バトルシステムにつく。

「君たちの勝負、刮目させてもらう! 」

『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to C』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 10 moon』

フィールドは、月の表面だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダム!出る! 」





ーーー--





「そういえば何人ぐらい参戦してるんだろ?俺ちゃんと把握してなかったわ」

すると、突如目の前に砲撃が向かってきた。

「いきなりか!GNフィールド! 」

GNソードピットでGNフィールドを形成し攻撃を防ぐ。攻撃された方を見ると、パーフェクトジオングの改造機がいた。バックパックになにやら仕込みがあるように見える。

「これがオイラのインフェルノジオングッス!落ちろ! 」

すると、インフェルノジオングの両腕が外れてこちらに向かって攻撃してきた。

「GNソードピット! 」

攻撃をかわし、GNソードピットを射出してインフェルノジオングの腕を繋げている有線ピットを狙うも、手応えを感じなかった。

「やはり狙ってきましたな!オイラのインフェルノジオングは全てファンネルとして改造されているんすよ! 」

腕がインフェルノジオングに戻ると、今度は左手の第一間接五本が射出された。

「細かい改造だなおい! 」

小型のファンネルの攻撃をブレイドファングで弾きながらGNソードピットでインフェルノジオングに攻撃すると、左手の第二間接から五本のビームサーベルが現れて防がれる。

「いや細か過ぎるだろあれ!? 」

そうぼやくも不利な状況に徐々に 陥っていく。そうこうしていると、今度は別方向から攻撃がされた。

「今度は………ってユウ!? 」

ガンダムアルカナムが、ビームキャノンドラグーンを展開してこちらに向けていた。

「いや~。僕もバトルをしたくてね。だから参戦させてもらった………よ! 」

すると、ビームキャノンドラグーンで俺とインフェルノジオングを攻撃してきたのを、ブレイドファングで弾き、インフェルノジオングは腰部のIフィールドジェレネーターで防ぐ。

「くっそ! 」

「まだまだだよ!ってうわっ!? 」

ガンダムアルカナムが接近してこようとすると、ガンダムアルカナムに向けてビームリボンが振るわれるが、紙一重で回避した。
そのビームリボンの元にはベアッガイの改造機がいた。

「ベ、ベアッガイ!?実際に大会で出す人っているんだなぁ…」

「聞き捨てならないわねあなた!私のベアッガイは特別使用ですわよ!?そう………このベアッガールは!! 」

ベアッガイはピンク色に塗装されており、バックパックはなにやら大量の超小型ベアッガイがベビーカー擬きの中に入っているのが見える。

「オイラを忘れては困ります! 」

インフェルノジオングが指の小型ファンネルを再度五基飛ばして攻撃してきた。
それをブレイドファングで弾き、ガンダムアルカナムはそれを回避し、ベアッガールはビームリボンで盾を形成して防ぐ。

「ふん、その程度!行きなさい!シスター! 」

ベビーカーから五体の超小型ベアッガイが出ると、口からビームを放ってきた。

「ちぃ! 」

GNソードピットでフィールドを形成して防ぐ。

「くそっ!乱戦かよ!やりづれぇ!! 」

「はああっ! 」

ガンダムアルカナムが刀を一刀抜刀して居合い斬りをし、インフェルノジオングの小型ファンネルと、ベアッガールの超小型ベアッガイを全て叩き斬った。

「なっ!?全て叩き斬った!? 」

「そんなバカな!? 」

「まずは君たちから倒させてもらうよ! 」

ガンダムアルカナムが刀を鞘に納め、居合いの構えをとる。すると、遠くから高出力のメガ粒子砲が向かってきた。

「「「「!!!? 」」」」

それを全機が回避し、放たれた方を見ると巨大なMAがいた。

「サイコガンダム。いや、真ん中にエクストリームガンダムが見える。内部まで作り込んでいるのかよ」

「さあ………いかせてもらうぜ! 」

サイコガンダムの全砲門から、メガ粒子砲が放たれる。俺はGNソードピットでフィールドを形成し、ガンダムアルカナムは刀でメガ粒子砲を切り裂き、インフェルノジオングはIフィールドジェレネーターで、ベアッガールは、ビームリボンで盾を形成するも防ぎきれずに左足を破壊された。

「くっ!このぉぉ!! 」

超小型ベアッガイを五基出して、ベアッガールがサイコガンダムに向かっていく。

「バっ!? 」

「はああああっ! 」

ベアッガイがサイコガンダムに攻撃するも、耐ビームコーティングをしているのかビームを弾かれている。
そして、サイコガンダムの左指五本からビームサーベルが現れてベアッガールに切りかかる。

「GNソードピット! 」

GNソードピットでベアッガールの前にGNフィールドを形成してビームサーベルを防ぎ、そのあとブレイドファングでサイコガンダムに切りかかろうとするも、中のエクストリームガンダムのビームライフルで阻止された。

「隙ありっす! 」

インフェルノジオングがケルサスガンダムにメガ粒子砲を撃ってきたので、それをかわしてインフェルノジオングにGNソードピットで斬りかかり、かわしたメガ粒子砲はサイコガンダムに直撃した。

「助けてもらって悪いけど、狙わせてもらうわ! 」

ベアッガールもメガ粒子砲と両手からビームが放たれるが、ビームは弾いてメガ粒子砲はかわしてブレイドファングをベアッガールに向けて投擲するもかわされてしまうが、そのあとファングとして操る。

 
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