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真剣で私に恋しなさい! 槍使いの少年

作者:ユリア
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第4話

時は一瞬で流れてすでに2年生。
週末には実家に戻り恋と修行する生活をしていたおかげで戦闘に関する勘は失ってはいないはずだ。
恋は本当に強くなっていた。膨大な気を使い俺ほどではないがかなりの速さでそして圧倒的な力で
方天画戟を振り回す。家で絶えず修行していたため成長速度は目を見張るものがある。
この実力なら川神百代と十分戦えるとさえ思えた。
恋も川神学園への入学が決まり俺の実力を教えないように頼んでおいた。
恋が自分の実力を惜しみなく発揮するのは別にいい。俺を甘く見てくれるであろうから。
由紀江にも俺の実力は極力内緒にしてもらわないとな・・・。















「よう、龍夜。久しぶりだな」

準が話しかけてきた。この前まで春休みだったので会うこともなかった。
準がどこに住んでいるかは以前に聞いたのだが春休み中はずっと実家にいたため川神市をうろつくことがなかったのだ。

「ホントに久しぶりだな。頭頂部以外は元気そうで何よりだ」

「おい、今なんで頭の話した?」

「頭頂部に春は来ないみたいだな」

「いいんだよ気に入ってるから剃ってるんだよ」

「まあ別にどうでもいいんだが」

なら何も言うなよっと言うように俺を見るがそれを涼しい顔で逸らす。

「前に言っていたお前の妹も今日から学校だろ?」

「ああ、前も行ったがお前の好きな小さい子ではないぞ」

ロリコンじゃないから女子からの誘いを断るような奴だもんな。
話に聞くとFクラスの委員長に出会ってからはふと思い出すとデートに誘うらしい。

「最近はFクラスの委員長一筋なんだろ?男なら妾ぐらい作れってどっかの本で読んだことがあった気がするが俺としては一筋であって欲しいもんだぜ?」

「無理だろうな小さい子が俺を待っているから」

すでに何を言っても無駄だとクラスの連中を見る。すでに入学式は終わっているため各自教室に戻ってぐだぐだとしているのだがやはりこのクラスはほとんどがノートに向かって何かを書いている。
よくもまあそんなに書くことがあるもんだと思ってしまう。実は誰かの悪口でいっぱいなのではと考えたことが何回かあるのだ。

「おい見ろ、もう決闘をやっている奴らがいるぜ」

準が行った方を見ると。

「げっ、恋か」

「何だ知り合いか?」

「話に出てた妹だよ」

相手は、川神一子だったか?なんで闘うことになっているのか気になるが様子は見ておきたい。

「心配か?相手はあのモモ先輩の妹だもんな」

「まあ、恋は俺から見ても親父を超えるほどの力はあるから」

正直勝負は見えている。

「お前の親父さんって強いのか?」

「ん?家は代々槍を扱うことに特化した家系なんだよ。親父が現当主」

「へえ、お前は?」

「まだまだ修行が足りないかな」



















「これより1-C羽柱恋対2-F川神一子との試合を行う」

恋が眠たそうな目で一子を見ている。それに対して川神はやる気満々で早く戦いたい言うのがよくわかる。

「両者準備はよいか?」

学園長が恋を見、川神を見る。

「準備はOKよ!」

「いい」

「では始め!」


始まりを告げる手が振り下ろされた瞬間爆発的な加速力で恋が方典画戟を振るう。
川神はかろうじて薙刀で防ぐがあれは駄目だ。恋の力に吹き飛ばされ校舎へとぶつかる。
槍を離さなかったこととあの速さにかろうじて反応できたことは称賛に値できる。
学園長が川神に近づくと勝敗の決定を告げる。

「勝者、羽柱恋」
 
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