| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

準決勝 夢弓学園対天山学園

「どうやら決勝まで勝ち上がってきてくれたか………」

天之川学園対、白石学校の試合を控え室で見ていたヨシナが呟いた。

「さて。決勝は天之川学園と決まったが、問題は次の天山学園だよ。わかっているね三人とも?」

「わかってますヤマダ先生。二人もわかっているか?」

「ああ」

「わかってます」

「ならいい基本的に作戦と指揮はヨシナ君に任せる。頼んだよ」

「わかりました」

ヤマダ先生は言い終わった後、控え室から出ていった。

「ところでヨシナさん。天山学園ってどんなチームなんですか?」

「俺たちよくわかんねえんだけど? 」

ヤマダ先生が出た後、すぐにアマミヤ君とコムカイ君が聞いてきた。

「天山学園は、一人だけずば抜けて強い人物がいる。入学して三年間、お互いライバルみたいに競いあった」

「となると、そいつ一人だけ気をつければいいってわけか」

「だからと言って油断は禁物だ。他の二人も並のファイターよりも実力はある。心してかかるんだ」

「りょ~かい」

「わかりました」

「よし。では私たちも行こうか」

控え室から出てバトルシステムに向かう途中、天山学園と遭遇した。

「ようリンドウ!久しぶりだな! 」

「ああ。久しぶりだなサカキ」

サカキと言われる人物は、手を振ってこちらに駆け寄ってくる。

「にしてもそっちは新一年生二人がレギュラーか!試合見てたけど強そうだな!」

「ああ。二人ともいい腕をしているよ」

「ほー。こりゃ試合が楽しみだ。じゃ!今回も勝たせてもらうぜリンドウ! 」

「残念ながら、今回は私たちが勝たせてもらうよサカキ」

お互い勝利宣言をし、サカキは先にバトルシステムに向かっていった。

そのすれ違いさまに、天之川学園のメンバーが出てきた。

「やあサオトメ君。それにハルカゼ君にトオサカ君。決勝進出おめでとう」

「「ありがとうございます」」

「そりゃどうも。次はお前たちの試合だったな。まあ頑張れよ」

「おいおい素人………ずいぶん余裕じゃねえか?決勝まで勝ち上がったから調子のってんのか? 」

「はあ!?別に調子のってねえよ!てかいい加減名前で呼べよ! 」

「はっ!断るね! 」

「んだとぉ!? 」

「ほらほら。そこまでにしなさいよ」

仲裁にトオサカ君が入り、二人は納得いかないように止めた。

「サオトメ君。決勝で待っててくださいね。私たちも勝ち上がってきますから」

「あ~わかった。わかったから手を離してくれないか? 」

そう言われ、アマミヤ君はサオトメ君から手を離した。それを見ていたトオサカ君が、なにやら気に入らないように見えたのは気のせいだろうか?まあいい。

「さて、そろそろ私たちも行くとしよう。行くぞ。コムカイ君。アマミヤ君」

そう言ってサオトメ君達の横を通ろうとしたとき

「負けんじゃねえぞ」

と小さく言われた。ふっ、負ける気など………毛頭にない!

そして、バトルシステムがある場所まで移動した。

「リンドウ。やっと来たか。待ちわびたぜ! 」

「ふっ………すまない。ちょっとばかし話をしていたのでね」

「そうか、まあいい。さあ!始めようぜ! 」

「ただいまより、宮城予選全日本ガンプラバトル選手権中高部準決勝。夢弓学園、チームセイントライズ対。天山学園、チームフェイトの試合を開始します」

『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to B』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 2 colony』

フィールドは、コロニー内のヘリオポリスだ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「ヨシナ リンドウ。聖騎士ガンダム」

「コムカイ ユウト!フルアーマーユニコーンガンダム、プランBプラス! 」

「アマミヤ アカネ!フェザーガンダムゼロ! 」

「チームセイントライズ!出陣する!」

そして、準決勝が開始された。





ーーー--





「さ~て。相手はどんなガンプラかな? 」

「ヨシナさん。何か知りませんか? 」

「まずサカキは……っと。先に相手から現れてきたぞ」

姿を現してきたのは、デスティニーの改造機だ。

「ようリンドウ。まずは俺から先攻させてもらうぜ? 」

「ほぅ………一機だけとは自信満々だな。よかろう、きたまえ」

「そんじゃ行くぜ。ウルフスベイン! 」

そう言うと、後ろに装備されている二つの砲塔がこちらに向けて放たれた。

「デスティニーインパルスRのものか!だが! 」

撃たれたビームは聖騎士ガンダムの盾で防ぎきり、すぐさまにコムカイ君とアマミヤ君が反撃でツインバスターライフルとビームマグナムを撃つも、かわされてしまった。

「今度はこちらからいかせてもらうぞ! 」

剣を構え、デスティニーに向かっていく。

「おおこい! 」

デスティニーもエクスカリバーを一刀抜いて、振りかざした剣を受け止める。

「援護します! 」

フェザーガンダムゼロがツインバスターライフルの片方を構え、デスティニーに向けて出力を抑えた一本の小さな線が放たれた。

「ほっとな! 」

しかし軽々とかわし、聖騎士ガンダムと距離を取ってフェザーガンダムゼロにウルフスベインが向けられた直後、別方向からの攻撃によりすぐさま動きを止めた。

「ちっ!外したか! 」

「いや、それでいい。二人とも他の二機を探りつつ援護してくれたまえ」

「はい! 」

「わかった! 」

二人が返事をしたあと、すぐにデスティニーからのウルフスペインの砲撃がきたのを、盾で受けとめ接近していく。
あちらもエクスカリバーをもう一刀抜いて接近してきた。

「てやあぁ! 」

エクスカリバー二刀を振りかざしてきたのを盾と剣で受けとめる。

「こいつで! 」

ユニコーンガンダムがアームドアーマーVNでデスティニーを切り裂こうと接近したのを、直前でウルフスペインの二砲の攻撃を受けてしまった。

「くそっ!けどまだ機体は動く………! 」

ユニコーンガンダムの機体損傷は、左腕とサイドアーマー程度でおさまったようだ。

「甘いぜ一年坊! 」

デスティニーがつばぜり合いから離れユニコーンガンダムに向けてエクスカリバーを一刀投擲され、アームドアーマーBSが破壊された。

「なっ!? 」

「フィンファンネル! 」

マントの中からフィンファンネルを六基出し、デスティニーに向けて攻撃を開始し、アマミヤ君のツインバスターライフルの援護射撃も入るが全てかわされてしまい、ビームライフルでフィンファンネルを一基ずつ破壊されていった。

「あいからわずデタラメな強さだなサカキ」

「お前もな!リンドウ! 」

ビームライフルとウルフスペインでこちらに撃ってきたのをかわし、剣を振りかざしビームライフルを破壊した。
するといきなり、デスティニーが建物を攻撃してその中を潜っていった。

「いきなり後退した? 」

いったい何を考えているのだ?ここで撤退する理由はないはず…。

「コムカイ君。大丈夫ですか? 」

「ああ。左腕とサイドアーマー。それとアームドアーマーBSを破壊されたが右腕は大丈夫だ」

「そう。ヨシナさん、どうしますか? 」

「……アマミヤ君。コムカイ君。君たちは…」





ーーー--





「あっ!戻ってきた! 」

「よう!武装補充とエネルギーの満タン頼むな」

「了解。そんじゃ始めるぞ」

インパルス二機が、デスティニーにケーブルを接続する。その間に、無くなった武装等を装備した。

「にしても早くない?まだ粒子残量は結構残っているはずなのに」

「いや、念のためだ。あの時だけでも粒子残量の20%は使ったんだ。油断はできない」

「なるほどな…ほい終わったぞ」

ケーブルをデスティニーから外し、インパルス二機は離れていく。

「サンキュー。じゃあ行ってくるな」

「もし危なかったら俺たちのところに来いよ? 」

「そうそう。俺たちも戦えるんだから」

「わかってるよ。頼りにしてるぞ? 」

そう言って、リンドウ達のところに向けて移動した。





ーーー--





「む!?接近する機影………おそらくデスティニーだな。しかしいったい何をやっていたんだ? 」

そして予想通りに、接近してきたのはデスティニーだったが、無くなった筈の武装を装備していた。

「仲間から武装を取りにいっていたのか」

「そういうことだ!………ん?てか他の二機はどうした? 」

「それなら………」

すると、突如コロニーの真ん中から高出力のビームが二方向に向けて放たれ、そのまま一回転した。

「コロニーが!?テメェ………」

「これでもう、隠れることはできなくなったな」

「へっ!関係ねぇ…俺たちが勝つことには変わりないからな! 」

「いいや、今年は勝たせてもらうぞサカキ」

そして、デスティニーはエクスカリバーを一刀持ち、ビームライフルを撃ちながら接近してきた。こちらもそれを盾で防ぎつつ接近し、エクスカリバーとつばぜり合いを起こした。





ーーー--





「今だ!アマミヤ! 」

「了解です! 」

ツインバスターライフルをコロニーに撃ち込み、そのまま切断していく。

「にしてもヨシナさんも荒いことを考えるものだ。敵をあぶり出すためにコロニーを破壊しろとか」

「おかげで粒子残量があまりないですよ…」

「そう言うな。さて、後は敵機を見つけるだけだ」

「わかりました」

フェザーガンダムゼロがネオバードモードに変形し、その上にユニコーンガンダムが乗りそのまま捜索を開始した。

「……見つけました!あそこのタワーの物影に二機! 」

「よし!撃てアマミヤ! 」

ツインバスターライフルをタワーに向けて撃つと、すぐに気づきタワーから出てきた。

「さぁて。そんじゃ倒すか。突っ込め! 」

そして、インパルス二機に向かっていく。一機はソード。もう一機はミネルバのシルエットを装備していた。

「アマミヤ。お前はもうバスターライフルを使うなよ。攻撃は俺がやる」

ビームマグナムを構え、まずはミネルバのインパルスに向けて撃った。当然それはかわされたが、アームドアーマーDEですぐに追撃を開始した。
そのときにソードインパルスがエクスカリバー一刀を振りかざしてきたのをアームドアーマーDEで受けとめ、ビームトンファーで切り裂いた。

「あとはあいつだけか」

しかし、ソードインパルスが撃墜されたのを見て、ミネルバのインパルスはすぐに撤退していった。

「ちっ!追え! 」

すぐに追いかけてアームドアーマーDEやビームマグナムで攻撃をするも、ギリギリのところで回避されてしまう。

「チョロチョロと…」

そうしていると、いつの間にか聖騎士ガンダムとデスティニーの戦闘空域にたどり着いた。
聖騎士ガンダムとデスティニーはボロボロだった。
すると、インパルスがデスティニーに向けてなにやら光線を放っていた。

「デュートリオンビームか!?こいつ! 」

ビームマグナムをインパルスに向けてすぐに撃つと、回避行動をとらずに最後までデスティニーにデュートリオンビームを放って撃破されていった。





ーーー--





「はあっ! 」

「ほっ! 」

エクスカリバーを盾で受けとめ、剣でビームライフルを破壊すると、すぐさまウルフスペインで右腕を破壊され、左手で剣を持ち、振りかざしてウルフスペインと左腕で切断した。

デスティニーが後退するとビームブーメランを放ってきたのを盾で弾くと、すぐにエクスカリバーを振りかざしてきたのを後ろに下がって回避行動をとるも、右足が切断された。

エクスカリバーを一刀投擲してきたので、それに向けて、光の矢を纏めて五本投擲し、エクスカリバーを破壊した。その爆風を利用され、ウルフスペインの砲撃がよく見えず頭部が半壊した。すぐに体制を立て直し、残った光の矢を纏めて五本投擲すると、一本がウルフスペインに当たり破壊する。

「はぁ…はぁ。くそっ!粒子残量が! 」

「どうやらほとんど無いようだな………この勝負、私の勝ちだな」

「おいおい。勝手に決めんなよ。まだ終わってないぜ? 」

「ふっ………確かにそうだな」

そうしていると、遠くからインパルスの姿が見えてきた。

「サカキ君! 」

「いいタイミングだ! 」

すると、デスティニーが後退しインパルスに近づくと、なにやらインパルスが光線を放っていた。

「しまった! 」

すぐに止めさせようと接近したとき、インパルスが撃破された。

「すまねえヨシナさん!一機取り逃がしてた! 」

「いやいい。しかしこれで三対一だなサカキ」

「ははっ!だが俺はまだ諦めてないぜ?行くぞ! 」

すると残り一刀のエクスカリバーを引き抜き接近してくる。

「コムカイ君。アマミヤ君。手出しは無用だ! 」

こちらも剣を構えて接近する。
エクスカリバーを振りかざしてきたが、それをかわして攻撃するも、光の翼を出してかわされてしまった。
その攻防を繰り返していくと、デスティニーが後退する。

「くらえー!! 」

シン・アスカのデスティニー見たいにエクスカリバーを構えると、光の翼とともにより急接近してきた。

「こちらもいかせてもらう! 」

剣を突き出し、デスティニーに向けて急接近する。お互いが激突した衝撃の光で目が眩んだ。

「ちっ…お前の勝ちだな。リンドウ」

エクスカリバーは左肩に。聖騎士ガンダムの剣はデスティニーを貫いていた。

『BATTLE ENDED』

「全日本ガンプラバトル選手権中高部、準決勝勝利チーム。夢弓学園、チームセイントライズ」





ーーー--





「ふう…」

「勝ちましたねヨシナさん」

「にしても危なかったな。下手したらやられてたのは俺たちの方だった」

「ああ。そうだな」

「リンドウ」

アマミヤ君とコムカイ君と話をしてると、サカキが来ていた。

「おめでとう。お前達の勝ちだよ。ベタだけど、俺たちの分まで頑張れよ」

「本当にそうだな。だが、確かに受け取ったぞ」

握手を交わし、準決勝は終った。後は………。
観客席にいる、天之川学園の方を見た。





ーーー--





「「「「「あっ」」」」」

会場出ると、天之川学園のメンバーと鉢合わせをした。

「ヨシナ。勝ったんだな」

「ああ。決勝戦はよろしく頼むよ」

「機体とか大丈夫なんですか?あとコムカイ君も」

ハルカゼ君からそんなことを聞かれ、自分のガンプラを見る。

「まあダメージレベルがBだから、大したことはない。そうだろコムカイ君? 」

「そうだな。てか他人の心配する暇あんなら、どうやって足掻くかでも考えてたらどうだ? 」

「はっ!残念ながらこっちは負ける気ないんでね。そんなこと考えないな」

「ほーう。勝つ気でいんのかよ?まあそう思っていられるのも今のうちだけだ」

「コムカイ君。そこら辺にしたまえ。さて、私たちはこれから急いでガンプラを直しにいくから、ここまでにさせてもらおう。では明日にまた会おう」

「お互いに頑張りましょうね」

「そんじゃ」

そう告げて、ガンプラを直すため一度学園に向かった。
 
 

 
後書き
ヒ「なあ?今回俺の出番ってこれだけ?俺主人公だよな?」

ト「そんなことだってあるよヒロヤ君。これは主人公(?)として避けれないことだよ」

ヒ「(?)ってなんだ(?)って?俺一応主人公だからな!?」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧