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チート戦艦の非常識な鎮守府生活

作者:諷詩
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15.潜入

ーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて絶賛侵入中のアメストリアだ。
先程海岸に50ノットで隼を突入させフェンスを突き破り(笑)をカイクルがDEで射殺。
そしてアルスを構えながら侵攻している。目的地は寮。救出目標は大和、武蔵、長門、陸奥、加賀。重いのばっかだ...
戦艦寮は遠い為正規空母寮に侵入。
憲兵(笑)がいたが容赦無く射殺。思わずフルオートに肉塊にしてしまったが良いだろう。今までどう言う事をしてきたか亡骸で償え。艦娘を奴隷として扱うのは同じ艦娘、世界最強と自負する私が許さない。
加賀は...あ、ここだ。一見独房のようにも見えた寮だが、まさしく監獄だった。
ドアには外付けの鍵が二つ付いており、脱走出来ないようになっている。
銃弾は軽く装甲板を突き破る程の貫通力と威力を持つレベルの銃弾なため、危険。
仕方なくアルスの銃底で思い切り殴りつける。アルスの耐久力自体半端ないので(戦車に踏まれてもOKらしい)余裕だ。
「......誰?」
思い切り警戒されました。まる。
確かに隼思い切り突き刺したよ?派手に音を立てたよ?銃声も立てたよ?
アルスは下げた。
「私だ。パラオ鎮守府所属のアメストリアだ。」
「同じくカイクルだ」
「あの演習の時の.......何故此処に?」
「救出目標だからだ。間もなくまともな憲兵隊による摘発と一斉砲撃が始まる。その前に救出目標を回収に来ただけだ」
「そう。私をどうするつもり?」
「船体を含めパラオ鎮守府にて保護する。赤城が待ってるぞ」
「赤城が...?」
「あぁ。カイクル、加賀を先に連れて行ってくれ」
「了解した」

こちらアメストリア、現在戦艦寮に潜入中...途中5人程をKILL...じゃなくて何故かな?まず何となくだが気が合いそうな武蔵の部屋に入ったら何故か取り押さえられたんだよ。
私って下手なのか...?
「何故パラオの者が此処にいる?先程の銃声も貴様らか?」
「ぐっ......救助だ。もう直ぐで憲兵隊の摘発に入る。その前にパラオ鎮守府に一部の艦娘を保護する事になったんだ...」
ちょっとキツくありません?あがががが関節が...
「......」
「既に赤城、加賀を保護している。」
「あの加賀が信じたんだ。私も信じよう」
「感謝する...ケホッ...『カイクル、武蔵、長門、陸奥を連れて行け。私は大和を保護する』」
『了解した。今長門の陸奥を保護している。そちらへ向かう』
「了解。」
「では私はカイクルとやらに合流しておこう」
「重ね重ね感謝する」
ドアを開け出ようとした途端、

タタタタダダダタダダダダダダッ!!

おいおいいきなり撃ってきたぞ...ちょっとアメストリアさんイライラしているんですよねぇ...
アルスを構え、フルオートで一方的に殺してゆく。まるで慣れているかのように身体が勝手に動く。''彼女''だ。相当キレてる。
慣れた手つきでドラムマガジンを捨て、通常のマガジンを装填。フルオートで肉塊を生産してゆく。
「リバンデヒ、殺れ!」
『りょ〜か〜い♪うちーかたーはじめー!』
遅れて巨大な爆音が鳴り響く。ドックを、工廠を、提督棟を。一秒毎に150cmの砲弾が命中し地を大きく抉り取る。
その間に私は突入する。大和と書かれた部屋の鍵を...開いている?
「なっ.......」
大和は寝ている?がぐったりとしておりシーツは乱れ襦袢ははだけている。
うん。何があったかよく分かる。少し臭いし。
「大和、起きているか...?」
「.......」
意識無しか。わぁお胸大きいじゃなくてすぐに襦袢を直し背負う。HAHAHA!これ位余裕じゃ!
でもあの柔らかい物が...
「こちらアメストリア。大和を確保した。カイクル出航用意。船体を回収する。リバンデヒ、提督棟に全砲門を合わせ!てぇー!」
『『了解』』
馬力に物を言わせて走る。途中ゴミがいたがフルオートを肉塊に変えてゆく。同時にアメストリアのトマホーク2500基が一斉発射。隼の41cm格納式連装砲も起動。大量の砲弾をバルカン砲の如く放ってゆく。
そしてカイクルに援護してもらいながら隼に飛び乗り機関を回し海岸から離脱してゆく。
70ノットを超える速度でアメストリアに戻ってゆく。
熱気が凄いが気にしてられない。主砲の50mを超える爆炎の下で格納しなければならない。
船体からレールが出され隼を乗り上げさせ、クレーン5台で格納。装甲板が元に戻りロック。漏水していないか確認する。
「リバンデヒ!砲撃中止!繰り返す!砲撃中止!」
『えー...』
何故か拒否されたぜ!まぁ、良いが。どうって事ないし、大騒ぎになっているし。丁度良い。
私は大和を背負ったまま他の艦娘がいる船室に入る。ここなら安全だし、万が一アメストリアが攻撃を受けても素早く離脱できるからだ。
「大和!」
「姉さん!」
長門、武蔵が駆け寄ってくる。あなた方も襦袢でしょうに...
取り敢えず預け、全員に聞こえない位置に避難する。
『姉さん、無事か?』
知らぬ間に己の船体に戻っていたカイクルから通信が来た。いら、何時戻った...?
「あぁ。カイクル、大和が犯されていた。」
『.........消すか?』
「...リバンデヒ、殺れ!仕上げだ!」
『はいは〜い♪まってました〜!』

ドゴォォォォォォォォオンッッッッッ!!!!!×60×120

船体が揺れ、砲身の加熱、発射機構のスプリングの摩擦など御構い無しに砲弾が撃ち出されて行く。艦娘だが、格納庫の大きさに驚いていた。いやいやこんなとこはまだまだ凄くないぞ?
主砲を見てから驚け。まぁ、気分は良い。''彼女''の。
「リバンデヒ、砲撃中止。曳航に入る」
『了解したわ。んー!スッキリした!』
リバンデヒ、トリガーハッピーだったか...?
兎に角、艦娘達を案内して行く。第一艦橋に来たがった艦娘もいたが、第一級の機密もあるため断り、船室の一つを貸した。医療妖精を呼んでおき、処置と入渠の用意はしてある。
「こんな巨大な船体がこんな速度を...?」
いや、残念ながら事実です。しかし旋回に難がある...だ、か、ら、ちょっとした対策をした。
第一艦橋に転移し、妖精さんに指示を飛ばす。
「艦首右舷錨降ろせー!機密最大!舵左舷いっぱ〜い!タンク注水!バランスを取れ!姿勢制御装置起動!」
船体が物凄い速度で前進し、錨に引っ張られ、コンパスのように海上を滑る。遠心力が働くが、それ如きで戦闘を中断されたら最凶の戦艦の名が廃る。根性で耐えた。
十枚刃のスクリューが五つ超高速で周り大量の海水をかき混ぜ、180度回頭したのだ。
あり得ない光景が広がった事だろう。
ドックに留まっている船室を確認。曳航する為にワイヤーを大量に撃ち込み、引っ張る。副機も回し、高速で離脱して行く。リバンデヒ、カイクルの二隻が私の船体に引っ張られている五つの船体を守るように接近し、三角形型の布陣が出来上がる。
勿論レーダーの感度を最大まで上げ、アクティブソナーも打って行く。
「妖精さん、工作妖精を集めて船室にいる艦娘の服を作っておいてくれないか?」
''了解しました!''

さて私は妖精さんに航行を任せ、医務室に居る。
大和が寝かされているからだ。未だに意識を取り戻さず、ベットに横たわったままだ。
格納式の椅子を出して腰掛ける。
大和、か...大日本帝国海軍がほこる世界最大最強の秘匿兵器。全長263mを誇り、その大和砲こと46cm三連装砲の圧倒的な火力を持っていた。確か知識にあった、大和ミュージアムのいう記念館があり、砲弾や錨が展示されている筈だ。あれ......私は行ったのか...憶えていないな...
「........ぅ................ここ、は......?」
「大丈夫か?」
「......アメストリア、さん?」
「そうだ。ここはアメストリアの医務室だ。保護した」
「そう、ですか...妹達は...」
「大丈夫だ。第一艦隊は全て保護した。」
「...あの、私は......提督に...」
「言わなくて良い。何があったかは察している。一部のみしか知らない。」
「ありがとうございます...」
「いや、良い。まずは休んでくれ」
「ごめんなさい。大丈夫です」
「そうか。『リバンデヒ、対潜は?』」
『何も無いわ。何も。船舶一つも居ないわ』
つまり安全か...11:50。丁度憲兵隊が突入したか。
お、妖精さんが大和の服を持ってやって来た。仕事早いなオイ...
「大和、服だ。あと武蔵や長門達に船室にいるから行きたいなら勝手にしてくれ」
「私達はどうなるのですか?」
「望めば他の鎮守府に回すが、基本パラオ鎮守府に。駆逐艦達は他の鎮守府に回している。」
「そうですか...」
第一艦橋に転移する。大丈夫だろう。 
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