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剣聖龍使いの神皇帝

作者:黒鐡
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第1巻
  自己紹介コーナー

暗くなったテンションがあったが、ソレスタルビーイングについてはまた今度教えるとして自己紹介のコーナーになったのはいいが、あんな映像を見せられた後だったからか意気消沈してなかなか立ち上がろうとしない。クラスのテンション駄々下がりの状態となったが、仕方が無いと思い俺がやろうとしたら机を叩く者が現れた。サツキだったけど。

「・・・・県出身。出席番号三十番。嵐城サツキ・・・・」

瞳をギラギラ燃やしながら、サツキが唐突に言い出す。皆がポカンとしていたが、これは自己紹介かと納得した。

「学校では一番強い《救世主(セイヴァー)》になるのが目標に頑張るわ!」

一番強くなりたいのか~、まあ無理無理と考えながらもリーダーシップを取ろうとしていたが、そこまでの度胸は無さそうだった。なのでサツキが座ると、俺も自己紹介をする事となった。

「東京都出身。出席番号・・・・番。灰村諸葉だ・・・・。こんなテンションの中で自己紹介しないのなら宣言しとくが、俺は強者を目指すんでな。俺に付いて来るなら今の内だ。正直言ってここにいる者達全員は凡人ではなく特別な人間である《救世主(セイヴァー)》何だろ?だったら最初から意気消沈している何て恥だと思わないのか?だったら士気上げにお前らよりも強くなるが、俺の目標だ。・・・・文句あるなら言ってみろ」

他の生徒達は、俺の大胆不敵な発言を聞いてざわめき出す。

「どこの馬の骨とも知らねえ奴に、何でついてかなきゃなんねーんだよ」

「そうよ、生意気だわ!」

「へえ~、そう言える程の実力でも持っているんなら、さっさと自己紹介を終わらせろ。それくらいの気力を上げさせるために虚言をしてもいい気分だな、情けない顔をしてるから俺がリーダーシップを取ろうとしたんだからな。早くしないとホントの殺気というのを味わいたいのなら、5秒経ったら味あわせてやるが?」

文句言ってきた奴を中心に、眼力だけで非難の集中砲火を防いだ。俺対クラスメイトとなりそうだったが、数秒後に覇気と殺気を浴びせようとしたら口を閉ざしたのだった。何様のつもりだろうが、端くれだろうがこいつらは《救世主(セイヴァー)》だ。

「皆さん、諸葉様がせっかく自己紹介ムードを上げたのにその様は何ですか?同じクラスメイトであろうとやる気のない者は、私から言って辞めさせる事も出来ますが?」

「そこまでだ沙紀。先生、時間も押しているんでさっさと自己紹介を始めたらどうですか?」

「そ、そうだね。皆、同じクラスメイトだから仲良くしようじゃないか。という訳でまずは、出席番号一番の君から自己紹介よろしく」

俺の殺気に先生も一瞬戦闘態勢を取ろうとしていたが、沙紀と俺で強制的に自己紹介を始めたのだった。とりあえず教室全体で俺に対する文句の勢いからだったが、立ち上がって自己紹介を始める。サツキや静乃は、殺気や覇気をオープンさせたのか、前世並みの力を持っていると思わせた。まあサツキには恋人で静乃は妻だったという記憶はあるが、今世の妻はここにいる沙紀やCBや零家から灰村家となった家のメイドである。

「俺だって最強の《救世主(セイヴァー)》目指してこの学校にやってきた!皆、よろしくぅ!」

「正義と平和のために戦うのが、自分に課された運命だと思ってます。精一杯頑張ります」

「あたしの当面の課題としては、一早くランクCになるのが目標ね」

と元々自信家の集まりのようだけど、俺に触発されてこうなった事でもあるけど。全員調子に乗っている奴ばかりのようだが、沙紀と俺はため息が出た。今戦場行っても死ぬだけだが、威勢のいい事を言い出している。

「オレが前世で戦った奴らはあんなもんじゃなかったぜ!《異端者(メタフィジカル)》だ?上等だ、片端からぶっ殺してやるぜ!」

「プーーーーッ、前世自慢とかイタすぎるだろう」

「黙れ!俺達は《救世主(セイヴァー)》で、ここはそういう学校だろが!?この国は俺が守るっっっ」

「いよっ、正義の味方!痺れるねえ!」

挙句の果てに自分の前世の武勇伝を語り出すバカや野次を飛ばす調子者が出てくる始末となった。盛り上がりはいいが、自己紹介の領域を逸脱している。確かに夢や将来を語る姿を笑うとはしないが、全員調子に乗っている奴らばかりだ。正義とか俺達は《救世主(セイヴァー)》様だとか言う前に、通夜モードになっていたのは一体誰だ?ここにいる全員だ。静乃は静かに自己紹介を終わらしてから、さっさと次の人にバトンを渡したので終わっているが、俺との関係は既にあちらも覚えているはずだ。そう言えば講堂からここに来るまでに少しばかりか会話してたな。

『お前は冥府の魔女だろう?』

『・・・・その様子だと完全に覚えているみたいね』

『その通り、俺と静乃との関係を言えば信じてくれるだろう。聖剣の守護者フラガと冥王シュウ・サウラの二つの前世持ちで、サツキはサラシャで前世では恋人関係だったが、静乃は冥府の魔女または王佐の魔女と呼ばれていて、冥王シュウ・サウラの右腕で妻だろ』

『やはりあなたなのね、現世で会えて光栄だわ。でも前世二つ持ちだ何て聞いた事ないけど、その他にも何かありそうね』

と講堂から教室に移動する間に簡単に話をしていた俺と静乃だった。サツキは俺と静乃との関係が前世では妻だったと知ると、恋敵だわと言いながらだったが沙紀と共に教室に向かっていた。さて、自己紹介コーナーが終わろうとしていたが、出席番号最後のサツキと俺は既に終わらせたので、最後の人が終わると着席する人。

「自己紹介が終わった事で、最後に大切な事を言い忘れたので言っとくが《アンセスタルアーツ(源祖の業)》は君達が前世で使っていた奇跡の力で現世でも自在に使える事だと言ったが、それが使えるようにしたのは最古の神と言われる創造神黒鐵という神様のお陰である。資料には最近見つかったであろう絵があるが、この神様は輪廻転生で前世の力を現世に使えるようにした神の頂点だと言われている」

「という事は、その神様のお陰で英雄の力を使えるようになったのでしょうか?それと絵は見る事は出来ますか?」

「ちょっと待っててくれ、・・・・これが最古の神とも言われている創造神黒鐵の絵である」

液晶モニタにリモコンで操作してから、最近見つかった絵には第一の姿である大天使化と第二の姿である黒鐵改の絵がモニタに映った。第一は全身金色で目の色は緑と青のオッドアイで、6対12枚の翼をした天使と第二は言わなくとも分かるだろう。黒鐵改の容姿をして、全長5mから10mあって、武器は剣で戦うと書かれていたがあの絵は蒼い翼が情報提供したモノだ。あとは注意事項と伝達事項があってから、長いホームルームが終わった。 
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