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鎧虫戦記-バグレイダース-

作者:
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第012話 執念のゼロ

 
前書き
どうも蛹です。
今回も情報を提供します。
EVOL‥‥‥戦国博士の術式によって作成される進化した人類。
      名称には意味はあるが後に説明するために今回は省略。
      (少なくともEとVとOとLにそれぞれ意味があるわけではない)
      生態系下層にいる“人間”を基準に、宇宙から飛来した超生物″鎧虫″
      そして鋭い鉤爪や発達した胸筋など、様々な長所を持つ“鳥類”の
      3つの種類の生物を人工的に混合して作られる。
      (人間に一番近い哺乳類や、鱗に覆われた爬虫類でもいいのではないかと
       言われていたが、博士が「やっぱり翼が欲しい」との事で結局、決まった)
      特に性能の高い5人の特性を人為的に再現するというとてつもない技術を
      成功させるために、その5人の遺体を必要としている。
      今のところアヴァン、レオナルドが遺体として保管されている。

自分の私利私欲を満たすために人を殺すなんて酷いですね。
  
それでは第012話、始まります!! 

 
 

ガキンガキンッ! ガギャッ!!


完全に拮抗していた状態を崩して
突然、カイエンは攻撃を止めた。

「どうした?もう終わりか?」

ゼロはその行動の不自然さに気付いていた。
だが、その先が分からない故に動けなかった。

「‥‥‥‥どうじゃろうかのぅ」

カイエンの一言には二つの意味が込められていた。
一つは、相手に予想に対する撹乱のため。
もう一つは、本当に先を知らない自分の本音。

そうなれば、臨機応変に対応するしかない。
それが二人の剣士が出した最終的な結論だった。


「足が止まってるぜ?」

 ガシッ!


足元からの声にゼロは僅かにギョッとした。
そして、何かから両足を掴まれて動けなくなった。
その正体は、″物体潜行(サブマリン)″を使用して
上半身だけを床の上に出しているジョンだった。

「油断したなぁッ!!」

セキレイが走りながら叫んだ。
鉤爪を後ろに振りかぶりながら跳びかかった。

「失せろ」

 ドッ!!

ゼロがジョンの肩に向かって、思いっきり剣の先で突いてきたが
ジョンは急いで体を沈め、攻撃を回避できたようだった。
熱を帯びた剣は、硬い床に先だけが突き刺さっていた。
しかも、黒い煙がモクモクと上がっていた。

「あ、危なかった‥‥‥」

ジョンは少し離れた位置に浮かび上がってからつぶやいた。
彼の服の肩付近が少し焦げていた。
ゼロは向きを変えて、セキレイの方を見た。

「フンッ!」

 ブオッ!!

彼は剣を思い切り振りかぶり、そのまま勢い良く振った。
軌道は、丁度セキレイの胴体を真っ二つにするものだった。

「″超重堅鋼《へビメタ》″!!」

セキレイの身体が高密度の金属に覆われた。
彼の一撃に受けて立つようだった。


 ガキイイィィィィィィィィィイインッ!!


彼の胴体にゼロの剛剣が激突した。
そのままセキレイは少し遠くに落下した。
少しの間動かなかったが、すぐに身体を起こした。

「いってぇッ‥‥‥‥なんて重い一撃だ」

超重堅鋼(ヘビメタ)″を使用して体重は数百キロほどになっていたはずだが
それを数メートルも弾き飛ばされたセキレイは腹を押さえてつぶやいた。
腹部にはわずかな変形が見えたが、傷はないようだった。
彼の熱でも″超重堅鋼(ヘビメタ)″は一撃では壊せないようだった。

「分からねぇか?おれも囮だよ。本命は‥‥‥‥‥‥」


 タタタタタタタタタタタッ!


一つの小さな影がゼロに向かって走って来ていた。
少し笑いながらセキレイは言葉を続けた。

「あっちだ」

振り向いたゼロの視界にいた者を見て
彼は少し目を見開いた。


「おりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!」


何と走って来ていたのはハトだった。
ゼロは少し困惑したような表情だったが
すぐに冷静さを取り戻し、剣を構えた。

「たとえ、子供が相手でもオレは容赦しない」


 ボォォォォッ!!


赤い炎がハトに向かって揺らめいて見えた。
しかし、彼女は決して止まらなかった。
 

 ボオォォォォォォォッ!!


炎に焼かれたらきっと痛いだろう。
もしかしたら死んでしまうかもしれない。
ハトは心の中で焼き切られる自分を想像した。
身の毛もよだつ光景だった。


 ボオォォォォォォォォォォッ!!


彼女はいつも心の中で思っていた。
『いつか、みんなの役に立ちたい』と。
セキレイやジョン、カツコにカイエン。
彼女はいつも誰かに守られていた。
だが、今回は違う。誰も守ってくれないのだ。


 ボオォォォォォォォォォォォォォッ!!


今こそ、彼女の真価が問われる時だった。
ハトは大きく息を吸った。そして、力の限り叫んだ。

「″巨人制御《ギガンティックコントロール》″!!」


 バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!


次の瞬間、ハトの身体は蒸気に包まれた。
あたりが霧に包まれたかのような視界の悪さだった。
だが、ゼロは油断をしていなかった。
一体どのように攻めて来ても適切に対応すれば
あんな少女など恐れる必要はない、そう思っていた。


 ゴォオォォォォォォォォォォォッッ!!


何か巨大な影が蒸気の向こうで蠢いていた。
おそらく、このまま突っ込んで来るのだろうと
彼は予測していた。能力についての説明も受けていたため
巨大化するという事は、すでに聞いていたのだ。
故に大して驚いてはいなかった。次の瞬間までは。

「現れた瞬間に叩き斬ってやる。覚悟し――――――――」
「おりゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああッッ!!」


 ゴオォォォォッ!


蒸気によって隠されていた彼女が
腕で前の蒸気を仰いで、ついに姿を現した。
彼女は大きく右腕を振りかぶっていた。
それを見て彼が最初に思った一言は。

『話に聞いてな―――――――――』


 ドゴオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオンンッ!!


「ガハッ!!」

ハトが殴った時の強烈なパワーに
ゼロは特殊強化アイロン製の壁まで弾き飛ばされた。
そして激突し、そのまま深々と壁にめり込んでいた。

『これが‥‥‥‥彼女の真の能力(ちから)‥‥‥か‥‥‥‥‥』

 ガクッ

彼はそのまま気絶してしまった。



    **********



「わ、私‥‥‥初めて人、殴っちゃった‥‥‥‥‥‥‥」

ハトは手を押さえて、少しあわあわしていた。
そこにセキレイたち4人は急いで駆け寄った。

「作戦大成功よ!よくやったわハトちゃん!!」
「スゲェなハト!!つーか、さらにデカくなってねぇか!?」」

天井までの高さが、確か約20mらしいが彼女がジャンプすれば
届きそうなくらいの超巨大な姿にハトはなっていた

「目測、大体15mくらいじゃな。大きくなったのぅ」
「いや、なりすぎだろ、ハハハ」

冗談交じりだが、冗談じゃない。確かに、彼女は大きくなったり
小さくなったりしていたが、急に倍以上にまでなるものなのだろうか。
ハトは顔を下に向けて、全員を見下ろした。

「うわわ‥‥‥なんか慣れないし、恥ずかしいよぅ‥‥‥‥‥」

注目された為、顔を赤くして言った。
それに、オマケなのかハト自身のスタイルが非常によくなっていた。
腰が大きくなってるし、手足もすらりと長く伸びており
なんと胸までも‥‥‥‥‥‥‥少なくとも13歳には見えなかった。
ハトは自分の身体を見回した。

「お胸が膨らんでる‥‥‥‥ちょこっとだけ嬉しい‥‥‥‥‥えへへ」

ハトは両手を胸に当ててつぶやいた。
そして、ゆっくりと身体を回してみんなに見せびらかした。

「大人になったらこんな感じになるのかな?」

彼女は回るのを止めて
誰にというわけでもなく訊いた。

「‥‥‥‥‥そうなったらいいわね♪」

カツコに微笑みながらそう言われて
ハトは笑顔で大きくうなずいた。



ハトの″超技術″、″巨人制御《ギガンティックコントロール》″とは
体内のエネルギーを大量に消費して、周りに原子を生成し
水やタンパク質などの人体と同じ成分を合成することで
巨人体を瞬間的に構築するという能力である。

しかし、ハトは今までこの″超技術″を認識していなかったため
無意識的に若干、巨大化することが多々あった。

しかしカツコに言われて、自らの″超技術″であると認識したハトは
任意で″超技術″を発動し、全力で巨大化したのである。

今までは漏れ出た力で巨大化していたので数m程だったが
現在での最高は、つい先程の約15m級状態である。
体力があれば、もっと巨大に慣れると予測している。

ちなみに、巨大化時に大量発生する蒸気は
周りに生成した原子の残りである(人体にはもちろん無害)
※某漫画のアレを想像したらすぐに分かるはずです。

来ているスーツは特別製で、通常のサイズの約30倍に伸びるらしい。
(前に撃たれた時も、足には怪我を負ったが身体にはなかった)



この戦いについての説明を加えさせてもらいます。

まず、カイエンがゼロをこの廊下に追い込んで
ジョンとセキレイが本命、に見せかけて囮で
ハトが最後にとどめを刺した。ここまではお分かりだろう。

今から説明するのは細かい点についてである。

セキレイが壊した壁は、ハトが殴る時に使用するために用意したものである。
軽く変形させて、手に丁度はまるような形にしていた。
その、言わば手甲をした状態でハトはゼロを殴り飛ばしました。
万が一、ゼロが炎でガードしてもすぐに火傷をしない為の配慮である。

セキレイやカツコにコツを習って腕だけを変身させていたので
壁の手甲で拳を痛めたりしないようにもしていたのだ。




「髪が伸びちゃってる‥‥‥‥‥何か落ち着かない」

ハトは肩付近まで伸びた長い髪を弄りながらつぶやいた。
普段は首の後ろぐらいなので、何だかソワソワしているように見えた。

「しなくていい部分までやっちゃったようね。
 能力を意識的に使うには反復練習が大事だから
 次からはイメージしながら使うようにした方がいいわよ」

カツコは髪を弄るハトを見上げながらアドバイスをした。
ハトはわかった、と言って目を閉じた。


 バシュウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!


ハトの身体は蒸気になって霧散し
セキレイの胸の高さほどしかない身長に戻った。

「おっとっと、疲れた‥‥‥‥‥」

彼女は足元をふらつかせながらつぶやいた。
カツコは歩み寄って支えたまま頭をなでた。

「ハトちゃんの″超技術″は体力を沢山使うから
 あんまり、むやみやたらに使っちゃダメよ。これは約束ね」
「うん、分かった~‥‥‥‥」

ハトはカツコにもたれ掛かったまま答えた。
セキレイもハトに近寄って軽く頭をなでた。
彼女の髪質はとても柔らかかった。

「本当に助かったぜ。ありがとな、ハト」

ハトは顔を赤くして照れた。そして、ちょっと笑った。
そして、疲れたのかそのまま眠ってしまった。

「本当に疲れたみたいね」

カツコはハトの頬をさすりながら言った。
安らかに眠る彼女の顔を見たセキレイは少し顔を赤くした。

「それよりもおばちゃん、急いで上に行った方がいいんじゃないのか?」

ジョンが少し離れた位置から訊いた。
カツコはうーん、という声を発しながら悩んでいた。

「ハトちゃんが寝ちゃったから‥‥‥‥どうしようかと思って」

確かに眠っている彼女を連れて、この先に進むのは危険すぎる。
しかし、いつゼロが起き上がって来て戦いが再開するかもわからない。
全員は唸りながら考え込んだ。

「この中で一番、防御力が高いヤツが背負って行けばいいんじゃないか?」

セキレイが全員に提案した。
それを聞いた全員がセキレイを指さした。

「‥‥‥‥‥‥あ」

つまり、そう言うことだった。



    **********



「ハトちゃんが起きないようにお願いね」

と、カツコに忠告されたので
セキレイはなるべく揺れないようにしながら
廊下を早歩きで進んで行った。

「すー‥‥‥すー‥‥‥‥」

耳付近にハトの鼻息が当たって、少しくすぐったかった。
セキレイは自分が今、どんな顔をしているのかわからなかった。
カツコがこっちを見てニヤけているように見えたが
おそらく気のせいだろう(と思いたい)。

「ここを登ればもうすぐだ」

ジョンは曲がり角の先の階段の前で言った。
そして、階段を上り始めた。

「揺らさないように走るのは無理だな」

階段は上下運動必至の場所だったので
セキレイはできる限りの配慮をしながら
急いで階段を上り始めた。
ハトが揺れているのを何となく背中で感じていた。

「う‥‥‥うにゅ‥‥‥‥」

ハトが変な声を上げたのでセキレイは
顔を赤くして自分の唇をくわえた。
後ろでカツコがクスクスと笑っていた。

「どうしたセキレイ?動きがぎこちないが。
 やっぱり背負う役を代わるか?」

ジョンが少し下から声をかけた。
遠かったので聞こえていなかったようだ。

「い、いや、全然大丈夫だ!」

セキレイは階段を上りるスピードを上げながら答えた。



    **********



「ようやく着いたぜ‥‥‥‥‥」

セキレイは背中のハトの位置を戻しながら言った。
カツコやジョンも、すぐに追いついてきた。

「うわ、何よこれ!?」

カツコは目の前の巨大なカベを見て声を上げた。
見た目は金庫の扉を超巨大にしたものを想像して貰えば速いだろう。

「馬鹿デカいわね‥‥‥‥‥開くのかしら?」

それを聞いたセキレイはとりあえず答えた。

「鍵を使うとか」
「そうね。ここら辺のにある穴にはめ込んで‥‥‥‥‥
 ってないじゃない!ていうか、最近は電子ロック!!」

カツコはノリツッコみをした。
しかし、本気で開かないことに困っていた。
何重にもなったロックを壊すのは、かなり時間がかかるだろう。
ていうか、壊せるのか? 色々な疑問が頭に浮かんだ。

「熱で焼き切るか?」

カイエンは″パーシヴァル″を懐から取り出した。
しかし、カツコは彼を止めた。

「あなたは体力を消費しすぎだわ。
 今倒れられたら困るから、止めておいて頂戴」
「‥‥‥‥‥‥そうじゃな」

カイエンは剣を鞘に収めて懐にしまった。
そして、カツコに訊いた。

「ならどうするんじゃ?」

その質問に答えられず、彼女はそのまま黙り込んだ。
全員もしばらく金庫の前で声も出さずに悩んでいた。


 シュウウゥウゥゥゥゥゥウッゥゥゥゥゥ‥‥‥‥


「ゆ、床から煙が‥‥‥‥‥‥まさかッ!?」
「いくらなんでも早すぎるわッ!!」


 シュウウゥゥゥウゥゥゥゥゥジュワワワワワヮヮヮヮヮッ!!


床が少しずつ赤くなっていき、熱を帯び始めていた。
ブクブクと弾けるような音が聞こえてきたので
急いでその場をジャンプして退避した。


 ドパアアアァァァァァアアァァァァァァァァァアアアンッ!!


膨らんだ泡はついに膨張に耐えられず炸裂した。
弾け飛んできた溶けた壁を全員は各々のやり方でガードした。

「アイツがもう起きたのかよ!」

超重堅鋼(ヘビメタ)″を使ってハトを守りながら叫んだ。
ハトもさすがにこの音で起きたようだった。

「どうしたの!?セキレイお兄ちゃん!!」

彼女は慌てて周りを見渡しながら訊いてきた。
しかし、セキレイもそれ以外の誰一人として答えられなかった。

「あ、アイツ‥‥なのか‥‥‥‥‥?」

未だに床を溶かした者は姿を現してこなかった。
しかし、だからと言って油断はできなかった。
全員は熱で溶かされて開いた大穴を睨み続けた。

『いつだ?いつ来るんだ‥‥‥‥‥?』

全員は心の中で同じことを叫んだ。
彼はまだ現れなかった。だが、緊張はその場に走り続けた。

 
 シャコンッ


比較的軽い音がセキレイの後ろから聞こえたので
彼は急いでその方向に首を曲げた。そこには‥‥‥‥‥


「これで終わりだ」


ゼロがいた。彼が剣を片手に後ろに現れた。
床には三角形の穴が空いていた。
音もなく焼き切ったのだろうか?


彼は最初、地下3階の天井(地下2階の床)に熱膨張を使って大穴を開けた。
それで、全員の気をその穴に集中させたのだ。
その間に彼は天井(ゼロ目線)に剣先を突き刺し
先だけで少しずつ溶かしていき、最終的に貫いた後は
剣の熱を最大まで引き出して三角形型に切断。
最後にそこを抜けて、ここに現れたのである。

「〔灼熱巨剣(フレイムソード)〕」

後ろに振りかぶった剣は巨大な灼炎と化した。
このまま振り抜かれたらハトもろとも焼き切られ即死だろう。
刹那の動きの中、振り向いて反撃することさえできない。
″超技術″ではハトを守れない。全員との距離は離れている。
確実な死だけが少しずつ二人の背中に近づいていた。

『″超重堅鋼(ヘビメタ)″!!』

全身を振り返らせながらセキレイは″超技術″を使った。
反撃できないなら、受けばいいのだ。
そうすれば、ハトは死なずに済むだろう。しかし彼は―――――――――

『それでもッ!守りたいものぐらい
 カッコつけて守るのが男ってモンだろッ!!』

セキレイはそう心の中で叫んだ。
もちろん、それは誰にも聞こえない。
静かなる覚悟の叫びだった。

「焼け死ねッ!!」

ゼロの剣がセキレイの腕に近づいていた。
灼熱の炎の熱さにセキレイは真っ向から挑んだ。

 
 ガキイイイィィィィィィィィィィィィィィィィイインッッ!!


ゼロの剣がセキレイの身体に弾かれた。
否、彼の影から飛来した巨大な何かによって弾かれたのだ。
大きな鉤がセキレイとゼロの間を漂っていた。
そして、猛烈な勢いで影に向かって戻って行った。


 ギュルルルルルーーーーーーッ!  ガコンッ 


巨大な影の肩パーツにその鉤は回収された。
そして、その姿には見覚えがあった。

〖ま、間に合ったかッ!〗
「ボ、ボブ!!」

全員はそこにいた戦場の青き悪魔、″レヴィアタン″と
その搭乗者、ボブに向かって叫んだ。 
 

 
後書き
ハトは″超技術″によって小学6年生から高校生ぐらいになっていました。
彼女はきっと将来有望なのかもしれませんね(実際は分かりませんが)。
″巨人制御《ギガンティックコントロール》″は
ルビにすると長すぎるのでこのまま表示しています。
ちなみに某漫画とは‥‥‥‥‥進撃するアレの事です。

ゼロがすぐさま復活しました。壁に強烈な一撃を喰らって
壁に深々とめり込んだはずですが、凄まじい生命力です。
よく考えたら、セキレイといい、彼といい
鳥の能力を持っている彼らは再生能力が高いですね。

次の話でついに全てが決着します。
果たして、セキレイたちは脱獄することが出来るのか!?
題名は二人の脱獄に敬意を払ってこう名付けました。

次回、第013話 脱獄のハトレイ お楽しみに! 
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