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新妹魔王の契約者~龍剣使いの神皇帝~

作者:黒鐡
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1巻
  買い出しと一真の権限力

そういえば澪達と暮らす事にはなったが、元々俺らはこの辺りを知らない事になっている。この家もただ元いた場所から移動させただけだから、家周辺には人はいるがいつの間に豪邸が建ったという記憶の上書きをしたけどな。新しく共同生活となったので、各自室にある家具やら引っ越しの荷物は澪と万理亜のだけだからか。午前中に引っ越し荷物を片付けた後に、午後からは俺が乗る車に乗ってから家具屋に行った。俺が運転するので本来ならダメだが、俺は特別なんだよと二人に言ったんだけどね。そんでこの辺りの家具屋に行ったが、店長やら従業員は俺と深雪を見ると挨拶をして来たり何を買いたいかは既にタブレットでデータ送信をしたお陰ですぐに揃った。豪邸に帰ると買った家具を澪と万理亜の部屋に運ばれて行き、俺は今現在バイクで道路を走っていた。

「ふう、夕方になると少しは風が気持ちいいな」

引っ越したばかりだが、何となく道は知っているが引っ越したついでに近所を模索していた。相棒は澪だけど、いつもの道を知っているからなのか空いている道を走る事になった。

「一真っていったい何者なの?高校生でバイクや車を運転するってあり得ない!」

「俺は特別なんだよ、親父に教え込まれたんでな」

こちらの腰に腕を回しながら、俺が何者かを聞いてくる澪。女の子との二人乗りで自転車ではなくバイクだ、なのでヘルメットをしているが互いに喋れるようにしてあるから呟いたとしても聞こえるようにしている。超巨乳なのか凄く当たっているが、あえて気にしない俺。ここで気にしていると後からの生活がな、普通の男なら心躍る展開だが。親父=自分の事のように言うが、本人だからな。

「あとはこの辺りの事は知らんからな、いつもの道を知っているのはそっちは知っているんだろ?」

澪が通っている学校は、引っ越し先の近くにある学校で良かったら街を案内してくれと頼んで快く了承してくれた。深雪は万理亜と一緒に何かしているから誘ってみた、車よりバイクの方が小回り利くし自転車で通る所と一緒なのでな。

「ねえ・・・・一真、あなた本当にあたしの学校に来るの?」

「まあな、俺は前まで外国に住んでたんでな。帰国子女みたいだが、日本は知り合いが多い。帰国学生とも言うが、とりあえず親父の会社の知り合いが凄く多いのさ。あと深雪も同じクラスに編入する予定だ」

俺は基本的に自由だが、一応この年齢なら学校に通ってないといけないので澪がいる学校も知り合いがやっていたので、快く受け入れてくれた。俺は外国から来た編入生という形で入る事になった。高校生で一学期を終えた後に転校という事だが、俺と深雪はもう大学生並みの頭脳を持っているがそれを合わせるのが俺達の部下の仕事だ。外国から日本の学校に編入する手続きも蒼い翼からやってくれた。学生気分はあの時振りだなと思いながら、次の角を右と言われたので右へ曲がった。そんで散策ついでに食材を買う事にしたので俺と澪はスーパーへ。

「結構買ったが、これはこれで何とかなるな」

そう言いながらカートの中にあったのを浮かしてから、空間に丸ごと入れたのだった。引っ越し直後だったが、あの広さだから食材も凄く多く金もかかるところだが店長がカートを引いていたので澪や他の客たちも驚いてはいた。風の噂によるとこの辺りで引っ越してきた金持ち夫婦らしいという事らしいが、俺は気にしないかのように選んで行った。そしてカートの中を空間にしまったのを見た澪だったがまあいい。

「澪はそこにいてくれ、バイクを取ってくる」

「あ、うん。了解」

頷く澪を残して店の外に置いてあるバイクを取りに行く、辿り着いてから駐輪場でバイクのキーを差した当たりでゼロが話しかけてきた。主に今回のはどうなんだ的な感じだったけど、俺的には拠点にいるリアスとあまり変わらんよと独り言を言ってたら店の入り口に行くと俺は面倒な展開になりそうだと悟った。一応拳銃とナイフを持っているが今ここで出すと誰かが警官を呼ぶかも知れないので、徒手空拳でやるかと思った。バイクを置いてから、一度店内にいた店長を見た俺は手を電話をかけろとジェスチャーして、俺は澪を中心に周辺に屑野郎を見たのだった。馴れ馴れしく肩に手を伸ばしガラの悪い四人のガキに囲まれていた澪。

「・・・・触んないで。あたしに触れたら、百回殺すわよ!」

「おいおい、俺の連れに何手を出しているんだ?」

「一真!」

「・・・・あン?ナンだお前?」

「その口といいその態度を叩き直してやるよっ!」

そう言って素早く澪のところに行ってから、まず雑魚から片付ける。素手ではあるが、手刀でまず一人目を片付けた。二人目は殴ってくるが遅い遅いと思いながら、二人目を腹に向かって殴る。そして三人目は飛び蹴りでスーパーの看板に当たり、気絶したのだった。片付けた後になるとちょうどパトカーが来たが、俺の事を見ると「お疲れ様です」と言って来てから、三人をパトカーに乗せる。

「全くこの辺りのガキは俺を何だと思ってるんだ?」

「お疲れ様です、織斑様。そして相変わらずですね、まあ素手で倒したのはお見事と言っておきましょうか。では我々はお先に失礼させて頂きます」

「ああ。今度からコイツらを見ただけで殺すと言っとけ」

警官の一人に言ってから苦笑いでスーパーから立ち去ったパトカー数台と野次馬共。ま、俺の殺気ですぐに周辺一帯はいなくなったのでバイクに乗ってから澪にヘルメットを渡したのだった。

「一真って強いのね、それとごめんなさい。私の所為で」

「澪のせいではない。あのバカ共の所為だ、ま、あんなクズがまだいるなんて思わなかった」

そう言いながら澪はヘルメット越しではあるが、澪の所為ではないと言いながらも澪の顔を見ていた。自分とトラブルをすぐに解決してくれたのは良かったものの、周りに顔を覚えられてしまったのを嫌うというのを家族となった後に知った澪。これは深雪から教えられたようだけど、まあいいかと思った。が、そういう顔もするんだなと思ったので俺は寄り道をしようとした。

「ならさ、少し寄り道しないか?」

「・・・・え?」

信号が青になったと瞬間に家とは逆に走らせてから、俺はある場所へ向かった。もうすぐ夕方ならそろそろだなと思っての事。俺は澪を連れてきたのは、家よりも狭いが広大な敷地のある公園だった。バイクは近くに止めてあるが、盗まれる心配はないのがキーは抜いてある。夕陽の丘ちお呼ばれる景観スポットもあるかもしれんが、澪はここら辺は地元の人間だ。だからあえて人が来ない場所に来たけど、この風景は見慣れてないかのような反応をする澪。ここは穴場スポットかもしれんが、展望台ではないが街の風景を一望できるポイントである。さっき一人の警官が、ここを教えてくれたのだ。無論脳量子波で、俺の知っている警察官は地域課とかではなく特別な課で独立蒼翼黒鮫課である。国連軍ブラック・シャーク隊の警察官バージョンだ、だから俺を見たとしても正当防衛や俺の権限により捕まえたりも出来る。

「わあ・・・・!」

おっと独立蒼翼黒鮫課についてはまたあとにして、街並みを見下ろした澪は驚きと喜びの声を上げた。俺の計算通りになったのか、それとも天空神がちょうどよくさせたのかは知らんが到着と同時に夕焼けの風景が広がっていた。

「綺麗・・・・でも引っ越して来たばかりなのに、どうしてこんな場所を知っていたの?」

「一つは俺の親父が密かに教えてくれた事だ、ここはあまり人が来ない場所だから穴場スポットだとね。二つ目はさっきの警察官からも教えてもらった事だ。ここは有名な公園だが、ここはまさに夕焼けを見るに相応しい場所だと知ったのさ」

澪の隣に俺が自然体となって隣に行く。ちなみに警察の組織図は普通だが、俺らがいる豪邸周辺の方から学校や行きそうなところには特別な課が急遽出来た事になっていると聞いた。署の署長も俺の部下であり独立部隊のようにしたのは、国連軍ブラック・シャーク隊をそのまま警察のとこに異動となった感じだ。今回は国連軍には入ってないので、俺は普通の一般人ではあるが蒼い翼所属として特別に銃やナイフや車やバイクの運転などなど。

「悪くない風景だろう?」

「うん。こんな場所があったんだ・・・・全然知らなかった」

「今度は夜にも来ようか、ここは夕焼けもいいが夜景も絶好だと言われたんでね」

「うん・・・・そうだね。・・・・また今度」

ふと澪の表情が曇ったが、今夜決行するのかなと俺は思った。今夜の内にまず迅を出張だと言う風に家から追い出して、その後に俺達兄妹を追い出すカタチにするんだろうな。ここからは先ほどいたスーパーが見えるからなのか、さっきのを思い出したのかなと思った。

「そんな心配するような顔をするな、あの時やった事は正当防衛だからな。それに家族というのは、妹が兄を起こすのも案外悪くないんだなと思った。俺ら織斑家は早朝から鍛錬で朝が始まるから、ああいう起こし方というのは俺的に新鮮だったよ。あとは親父がいない間は妹を守るのも兄の仕事だ」

「一真って、随分と言葉慣れしているんだと思った。それとそう聞いているとホントのお兄ちゃんに見えたかも」

そう言うと少しは家族になれたのかと思い込ませてから、俺と澪はそろそろ遅くなるからと言ってからバイクの方に戻ったらまた屑野郎共が俺のバイクを盗もうとしたのでお仕置きをしてあげた。ボコボコにした後に、誠達警察官が来たのでそいつらを確保したのだった。ボコボコにした方はあっちが傷害罪だとか言ってきたが、俺が蒼い翼の関係者だからと伝えた後に蒼白した屑共。蒼い翼の関係する人物に触れようとしたら、ボコボコしたとしても悪いのは屑共だとな。警察官たちが俺に向けて敬礼をしてきたので、澪にとっては俺は何者?と知りたいようだったがまあいい。バイクを動かしてから俺と澪は乗って家に帰った。 
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