| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのムシノスケ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十幕その五

「自覚していなかったわ」
「そうなのね、けれどね」
「今の私は笑顔なのね」
「とてもいいね」
「そうなの、笑顔なの」
「最初の貴女は寝てて」
 そして起きればです。
「凄く不機嫌そうだったけれど」
「喧嘩して家出したから」
「そう、けれど今はね」
「幸せな笑顔なの」
「美味しいものを口にすると」 
 それで、というのです。
「誰でも笑顔になるから」
「私もなのね」
「そうなっているわ、じゃあね」
「それなら」
「これから群れに戻るけれど」
「仲直りも」
「明るい気持ちで行けるかしら」
 ドロシーはヘラジカさんの目を見てです、そのうえで尋ねました。
「このまま」
「そうなれたらいいけれど」
「じゃあいいわね」
「ええ、そうね」
 笑顔のままですが考えるものを含めてです、ヘラジカさんはその笑顔でドロシーに答えました。
「そうなる様にするわ」
「それじゃあね」
「では飲んで食べ終わったら」
 それでと言う教授でした。
「いいね」
「群れに」
「そうしようね」
 こうお話してでした、そのうえで。
 まずは皆でお茶とお菓子を楽しんでなのでした。そのうえでテーブル掛けを畳んでなおしてです。それから。
 再び先に進むとです、そこで。
 森の中から沢山のヘラジカさん達が出て来ました、そのヘラジカさん達を見てなのでした。ヘラジカさんは少し立ち止まって言いました。
「来たわね」
「あのヘラジカさんがだよね」
「ええ、私の群れよ」
 カルロスにも答えます。
「あの群れがね」
「着いたね、遂に」
「そうよね、ただ」
「ただっていうんだね」
「正念場ね」
 足を止めたまま言うヘラジカさんでした。
「いよいよ」
「仲直りのね」
「そうなるわね」
「じゃあ」
「前に出て」
「まずは、よね」
「そうしてね」
 こうしたことをです、カルロスとお話してでした。
 ヘラジカさんは前に出ました、すると。
 そのヘラジカさんをです、群れのヘラジカさん達が見て言いました。
「ええ、エイミー」
「エイミーか」
「何処に行ってたんだ?」
「家出するって言って飛び出したけれど」
「何処に行ってたのよ」
「ちょっとね」
 こう群れのヘラジカさん達に言うのでした。
「草原のところまで」
「そうか、あそこか」
「あそこに行っていたのね」
「そうなの、けれどね」
 それでもと言うエイミーでした。
「この人達に言われてね」
「あっ、これはドロシー王女」
「ムシノスケ教授」
「かかしさんに木樵さん」
「トトもいるじゃないか」
 ヘラジカさん達は皆を見て言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧