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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜

作者:カツゲン
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ファイナルフォームライド

「ぐっ…」

アポロガイストの斬撃が
ディケイドXの胸に当たる
一瞬仰け反るが、すぐに体制を立て直し、アポロガイストと向き合う

「いいぞ、ディケイド…実に面白い
Xライダーの姿で私に挑むとは…」

ライドルスティックの突きを避けながら
アポロガイストが言う

「ちょっと黙ってろ…」

ディケイドがXにカメンライドしてから
かなりの時間が経つ
お互いの攻撃が何度も決まるが
どちらも倒れない

「ずいぶんと疲れているようじゃないか?」
「お前だって人のこと…言えないだろ!」

ディケイドXが力任せにライドルスティックを振るう
アポロガイストは避けたが、
ディケイドXがとっさに装備した
ライドブッカーの銃撃に吹っ飛ばされる

「ディケイドォ!
決闘で卑怯な手を使うんじゃあない!」
「うるさい!
こっちは急いでるんだ
邪魔するな!」

体制を立て直したアポロガイストに
ディケイドが駆け込む
二人が同時に武器を振るい、ぶつかり合い、火花が散る
そして衝撃で、二人は後ろへと飛ばされた

「くっそ…何をしてでもこいつを倒して
早く行かないと…」

ディケイドが再び体制をなおしたとき、
通路から誰かが入ってきた

「タツミ…?」
「ん?…誰だお前」

ディケイドXを見たタツミが首を傾げる

「コッチヲミロォ!」

隙ができたディケイドをアポロガイストが蹴り飛ばす
タツミの方へ飛び、カメンライドも解除された
そしてライドブッカーから、数枚のカードが飛び出す

「士か!
あいつは誰だ?」

タツミがカードを拾い、ディケイドに
近づく

「あいつは…アポロガイストってやつだ
俺たちの敵ってことをわかればいい」

タツミからカードを受け取る
その時に、そのうちの一枚、
何も書かれていない、
カードが変化し、タツミのインクルシオと大きな槍が写った

「これは…なるほど
確かにこの姿、それっぽいな」
「え?なにこれ?え?」

ディケイドがカードをベルトに入れる

【ファイナルフォームライド イ イ イ インクルシオ】

「インクルシオ?何が…」

タツミの疑問を無視してディケイドがタツミの背後に立つ

「士…これは…」
「静かにしてろ
ちょっとくすぐったいぞ」

タツミの背中を押す
すると、タツミの身体がすごい方向への曲がり、変形し始めた

「うおお!?おお!?うおおおおお!?」

タツミは人型から巨大な槍の形へと変化した

「なんだこれ!」
「俺とお前の力を合わせたのさ」
「力を合わせた?どうやって?」
「そこは気にするな」
「ディケイドォォォォォ!
この決闘で他のやつの力を借りるというのか!」
「黙ってろ!急いでるんだ!」

アポロガイストが走ってくる
だが、士の方が早かった

【ファイナルアタックライド イ イ イ インクルシオ】

インクルシオランスが電撃を放つ
それを構えたディケイドのシンプルな突きが
アポロガイストを貫く

「また…負けるのか…!」
「もう二度と地獄からでてくるな」
「いや…私は…負けん!負けんぞ!
永遠にライダーの敵として存在し続ける!
あの計画が終わるまで…私は死なない!」


\ドゴォォォォォォォォォォォン………/


アポロガイストが爆発する
それを見届けたディケイドの手からインクルシオランスが離れ、
元の姿へと戻る

「やったな士!」

タツミがディケイドの
肩を叩く
だがディケイドはそれには返さなかった

「いや…逃げられた
完全に貫く寸前に脱出したらしい」
「え?でも爆発が…」
「俺たちの技は大体そういうやつなんだよ
それより、さっさと行くぞ」

ディケイドはタツミを連れてエンペラーの元へと向かった


 
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