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ハイスクールDxD  ~最強の兵士~

作者:みやとし
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旧校舎のディアボロス
一章
  第七話  友達助けに行きます

~sid悟志~

次の日

俺は部室には向かわず、学校を出ようとした。だが、俺の前に二つの影が俺の行く手を遮った。
一つは木場、もう一つは小猫ちゃんだった。

「何の用だ、木場に小猫ちゃん。俺は今日とても大事な用があるから部活は休ませてもらう。だからそこを退いてもらえないか?」
「悪いけど、それは出来ない相談だよ」
「サトシ先輩を教会に行かせるわけにはいきません」

やはりばれてはいたようだ。
だが別に構いはしないし、ごまかす気は無い。
俺は周りに人気のないことを確認し、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出した。

「俺は仲間を殴りたくない。だから、道を開けてくれないか?二人とも……」
「嫌だね、サトシ君一人では行かせないよ」

木場は何か意味深な言い方をした。
木場は一人ではと言った。つまり…

「一人じゃなければ良いってことか木場?」
「まあね」
「私も行きます。御二人だけじゃ心配ですから」

俺はブーステッド・ギアを仕舞った。
俺たちは一緒に学校を後にした。

「それより良いのか、本当に俺と一緒に来ても。部長に言われてたんじゃないのか、俺が怪しい行動をとったら止めろって」
「まあね。でもね、さっき部長がこんなこと言ってたんだよ。君は兵士(ポーン)だから私が敵陣地だと判断し、許可すればプロモーションが使える。例えば教会とかね、それでも一つの駒では奴らには勝てないって」

プロモーション。それはどの兵士にが持っている力、自分の主がその場所を敵陣地と認めプロモーションの使用を許可すると、女王(クイーン)騎士(ナイト)僧侶(ビショップ)戦車(ルーク)、つまり(キング)以外の駒に昇格することが出来る。つまり、他の駒の力を扱えるということだ。

「つまり、部長は教会を敵陣地と認め、俺一人じゃ流石に無理だろうから二人を送り込んだ訳か」
「そういうこと」
「サトシ先輩、木場先輩、見えてきましたよ」

小猫ちゃんはそう言って指差した先には教会があった。俺たちはその場で一度歩くのを停止した。

「それでどうするんだいサトシ君、このままあそこに乗り込むのかい?」
「まさか、イグニ周囲に人の気配はあるか?」
『いえ、民家に居る人は居ますが外に出ている人は居ません』

イグニがそう言うと俺は軽く準備運動を始めた。

『ですが…教会周辺に結界が張られています。まあマスターなら余裕でしょうが目的は時間稼ぎでしょう』
「分かった。それじゃあ、Blowup(ブロウアップ)応用系Wing(ウイング),Type(タイプ)イカロス」

俺は背中に力を溜めると、背中から天使の羽を生やした。
当然木場たちは驚いたと言わんばかり顔をしていた。

「ああ、この羽か?悪魔の羽はまだ慣れてないから使い慣れてるこれにしたんだ。嫌かもしれないが、我慢してくれ」

二人は「わかった」と言って、小猫ちゃんはおんぶ、木場は俺の脚を持つと言った格好でぶら下がった。

「それじゃあ二人とも、捕まってるところの骨を折るぐらいの力で使ってろよ。かなりスピード出るからな!」

俺は地上から数十mのところまで飛翔し、そのまま教会に向けて加速し時速数百kmで突っ込んだが山に入る直前で結界にぶつかった。

「しゃらくせせせええええぇぇぇぇぇ‼‼」

だが、そのまま結界を貫通し、協会の側面から中に入り着地した。

~sidout~

「着いた~‼大丈夫か二人とも?」
「死ぬかと思いました」
「まったくだね」

二人とも特に外傷はなく、立ち上がった。
だが、予想に反して教会には神父も堕天使も見当たらなかった。だが……

「やあやあ、これはこれは糞悪魔の皆様ではあ~りませんか」

そこに居たのはフリードだった。

「居たのか、気付かなかったぜ糞神父」
「本当に口の減らない野郎だぜ、それにしても一度会った悪魔にもう一度会えるなんて思いませんでしたよ~ほら、俺めちゃくちゃ強いでしょ。会ったら即はいこれよ」

フリードは自分の首に手を当て、首を斬る動作をした。

「だからムカつくんですよ、この俺に恥じかけたアンタらが。特にそこの黒髪の悪魔君がよ~」
「アーシアはどこに居る!」
「ああ、悪魔に魅入られた糞シスターなら、この祭壇から地下の祭儀場に居りますです。まあ、行けたらですけどね」

フリードは銃と光の剣を掲げ、悟志は未覚醒の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を装備、木場も剣を構えた。そして、小猫は椅子を持ち上げフリードに投げた。

「潰れて」

小猫が投げた椅子をフリードは斬った。

「しゃらくせーんだよ、このチビが。俺はてめえの隣に居る糞悪魔に用があるんだよ~ん」

フリードが言ったチビという単語に小猫は反応し、そこら辺にあった椅子を投げまくった。
だが、フリードはそれをすべて避けた。そして木場はすかさずフリードを切りに行った。それでもフリードの実力はすごく、木場都県を競り合う形になった。

「あんた結構やるね」
「そう言うアンタもなかなかだね~」

すると、木場の刃が急に黒く染まりフリードの光の剣の光を吸収し始めた。

「これは光を喰らう剣、ホーリーイレイズ」
「ち、てめえも神器使いかよ!」

フリードは木場の剣から重ねていた剣を解き、距離を置いた。小猫はまた援護射撃と言わんばかりに椅子を投げた。
悟志は木場の神器に感心するとすぐさま赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の力を発動し「Boost」と掛け声が上がった。

「取り敢えず一発殴る!プロモーション戦車(ルーク)Blowup(ブロウアップ)転移(トランジション)leg(レッグ)!」

悟志は戦車(ルーク)にプロモーションし、魂解放(スピリット)を足に力を集中させた。そしてそのままフリードに突っ込みがフリードは銃で迎え撃とうとするが、それは全て赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)で弾かれた。

戦車(ルーク)は桁外れな防御力と…」

悟志はただ突っ込むのではなく、そこから壁や天井に飛び不可解な軌道をとった。
そして隙を見せたフリードに突っ込んだ。

「そして桁外れの攻撃力‼」
「マジっすか?」

悟志はフリードを殴り天井を貫き空高く飛んでいった。

「とりあえずアーシアに酷いことをしやがった分だけスッキリした」

この後悟志たちは、祭壇から地下の祭儀場に向かった。


時間は少し遡り

〜sidリアス〜

「着きましたわ部長」
「ありがとう朱乃」

私たちが教会に着くと木からゴスロリ服を着た女の堕天使が降りてきた。

「これはこれは、私ひと呼んで堕天使のミッテルトと申します~」

見た目は可愛らしい少女系かと思ったわ。

「あらあらこれはご丁寧に」
「私の下僕が貴女を察知したの、私たちに動かれるのは一応は怖いみたいね」
「うんうん、大事な儀式を悪魔さんに邪魔されるのはちょっと困るってだけ~」

前言撤回この子全然可愛くないわ。

「あらあら残念、さっき家の元気な子たちがそちらに向かいましたわ」
「え、ウソ!それマジっすか~」
「はい、表から堂々と」
「くっそ仕舞った~裏からこっそりと侵入してくると思ったのに~‼」

ミッケルトと名乗る堕天使は地団太を踏んでいる。ある意味見てて飽きないわねこの子。

「でも三下なんだ~なら無問題じゃね?うん決めた問題なし。何せ本気で邪魔になりそうなのは貴女方御二人だし~わざわざ来てくれてあっざ~す。それにここに張ってある結界は堂々と正面から向かってきても入れないし、貴女方みたいに転移してくれば話は別ですけどね~」
「無用なことね、だって私は行かないもの」
「へ~見捨てるってわけ?」

見捨てるわけじゃあないわ、これはあの子の…サトシの戦いなのだから…

「まああれよ、あんたを倒しちまえば他の下僕っちたちは終わりなわけだし~いでよ、カラワーナ、ドーナ・シーク!」

彼女が叫ぶと私たちの後ろから堕天使二人が召喚された。

「何を偉そうに」
「生憎また会い見えてしまったようだグレモリー嬢」

そこには数日前に悟志を襲った二人だった。

「あんたの下僕には借りがあるんでね」
「あらあら、これはお揃いで」
「貴様らが我らが目的を妨害するのは明白」
「死をもって購うがいい!」

二人の堕天使は羽を生やし飛んだ。

「朱乃」
「はい部長」

私が指示すると朱乃の上空に雷雲が出来、そして朱乃自身が光に包まれる巫女装束に着替えた。

「なに!私に張り合ってコスプレ勝負!?」

どうやら彼女は自分の姿が可笑しいことを理解はしているらしい。
そんな事は置いといて、朱乃は手で印を組み天に手を掲げると空から魔方陣が現れ私たちを囲んだ。

「これは結界か‼」
「これってマジやばくない?!」
「うふふ、この檻からは逃げられませんわ」

流石家のドSの女王(クイーン)は頬を赤らめ嬉しそうに自分の指をペロリと舐めていた。

「貴様ら最初からこれが狙いで‼」
「ええ、そうですのごめんあそばせ。最初からゴミ掃除が目的でしたの」
「うちらはゴミかい!」

そう言ってゴスロリ堕天使も飛び、全員が私たちを見下ろす形となった。

「そうやって虚勢を張れるのも今のうちだぞ」
「我らが主の儀式が終われば貴様らでも敵わない」

そうか、こいつらの…こいつらの主レイナーレの目的は

「そう言うこと堕天使の狙いはシスターの神器(セイクリッド・ギア)奪うつもりなのね」
「それではその子の命は…」
「ええ、神器(セイクリッド・ギア)を奪われたものは死ぬわ」

すると彼女たちは光の槍で攻撃をしてきた。
それを朱乃に守ってもらった。

「なまやるじゃん」
「だがその程度の障壁いつまでもつか」
「貴様らの結界が仇となったな」
「それとも子の結界を解いて私たちを逃がしてくれる?ののの~ん、うちらがアンタらを逃がさないっす。あんたの下僕っちもボロカスに遣られてるだろうしね~特にレイナーレ姉様にぞっこんだったあの餓鬼、あいつなんかもうとっくに…」
「あんまりサトシを馬鹿にしないほうが良いわよ。あの子は史上最強の兵士(ポーン)なんだから」
兵士(ポーン)?ああ、あの前にずらっと並んでるやつよね」
「要するに捨て駒か」
「あらあらうちの部長は捨て駒なんて使いませんわ」

朱乃がそう言うとこの三匹はまた光の槍で攻撃してきた。朱乃はすぐさま私の前に出て障壁を展開してくれたが壊されてしまった。

「貴女かなりあの子を買ってるみたいだけど、あの子じゃ勝てないわ。だって元カノだものね~話を聞いて大笑いよ」
「フフフ、やめろミッテルトまた腹がよじれる」
「まあ酒の肴にはなったがな!」

三匹はまた宙を飛び私たちに向けて光の槍を放った。
だけど私は、私の可愛い下僕を馬鹿にすることは許さない。
私は三つの槍を弾いた。

「な、弾いただと!」
「笑ったわね、私の下僕を笑ったわね!」

私は魔力を全開にした。

「あらあら、怒らせる人を間違えましたわね」
「消えなさい、虫けら‼」

私は三匹の堕天使を滅ぼした。

「それじゃあ、行きましょうか朱乃」
「はい、部長」

私は朱乃と一緒にサトシたちのところに行くことにした。 
 

 
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