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ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士

作者:竜胆
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第三十話 懺悔と後悔と決意

 
前書き
作者「はぁ…最近スランプやなぁ…いっそのこと長期休業しようか…たわらばっ!!!」

ジルベール「書け!お前に拒否権はない!」


作者「そ、そんなぁ…勘弁してくれやぁ!」

ジルベール「叩き斬るぞ…」


作者「お前の次の台詞は、『斬られたくなかったらさっさと書け!』と言う!」

ジルベール「斬られたくなかったらさっさと書け!」

アルティナ「抵抗できた予言でしょーが!」 

 
アークスシップでの戦いは何とか終息したのだが、テロが避難民のシャトルを撃墜、避難民の死者100人超と最悪な結果となった



この後、テロ方面に当たっていたジルベール達は上層部による処分検討がされたが、当時の避難民シャトルの機長が不適切なルートを指定した為、ジルベール達の処分は無しとなった




しかし、この日を境にジルベールの心は崩壊してしまったのだ













一週間後 ハルシオン学園




キース「…あいつ…また休みか…」

レイジ「…ああ…どうしたんだよ…あいつ…」


ミスティ「流石に心配じゃのう…一週間も学校を休むとはな…」


エルシア「同時にアルティナも一週間学校を休むなんて…」


現在、ジルベールの幼馴染みが学校でジルベールの心配をしていた、残りのメンバーはクエストに行っているのであった




ジルベールは一週間も学校を休んでいるのだった、丁度テロが終った途端にジルベールが倒れ込む様にベットで寝たというが…




アクア「さあ!SHRよ!座ってー」


2-Bの担任で、ジルベールの姉のアクアが副担任のセシルと共に教室へ入ってきた



アクア「さて今日はクエストで何人かいないわね…これはしょうがないとして……っ……」


アクアがある席を見つめていた…ジルベールの席である





アクア「ううっ…」



途端に泣き出してしまったアクア

一斉に驚いたクラス全員

セシル「ど、どうしたのアクア!?大丈夫?」

副担任のセシルがいきなり泣き出したアクアの下に駆け寄った

アクア「ううっ……もう……耐えられない……ジルのあんな姿…」



キース「一体どうしたんですかアクアさん!ジルはそんなにまずい状態なんですか!?」


あんな姿という言葉に反応したのは、ジルベールの親友のキース

レイジ「教えてください!ジルは…一体どんな状況なんですか!?」

ミスティ「頼む!何時までも幼馴染みに会えないと不安になるのじゃ!」

エルシア「先生…おねがい…ジル君どうなってるんですか?それにアルティナも…」


ジルベールの幼馴染み四人の嘆願にアクアは泣き顔を直し




アクア「わかったわ…」

そして渋々話始めた









ナハト家 ジルベールの部屋






ジルベールの部屋のベットで寝ているのはジルベールとその彼女、アルティナである

現在、アルティナがジルベールを抱いている体制であり、彼の顔を自分の胸に包み込むように抱いているのである



ジルベールが帰って来た時は、目に生気がなく、虚ろな目であった…そのままシャワーを浴び、ベットに潜り込んだまま、一週間も過ぎていた


当然、何も食べていない、ただ水は飲んでいるが、日が経つに連れてその量が少なくなっている


アルティナ「ジル……」


静かにジルベールを呼んだアルティナ…しかし返事はない…まるで死んでるように反応が無いのである


怖くなったアルティナはジルベールの胸に耳を当てた




ドクッ…ドクッ…

ジルベールの心臓の音がまだ鳴っている…生きている…
しかしその音は何処か生きている様な感じではなかった


アルティナ「……っ……ぐすっ…ジル……」



またアルティナは自分の胸にジルベールの顔を当てたのだった…













放課後


キース達は学校が終って、ジルベールのお見舞いに向かっていた


キース「あいつ…そんな状態だったのかよ…」

レイジ「一週間も食べていないって…あいつ死ぬ気か?」

エルシア「レイジッ!嫌なこと言わないでよッ!あたし…ジルが死んだら……」

ミスティ「とにかくじゃ…せめて幼馴染みのわらわ達が行けば、大丈夫じゃろう…」


そう話してジルベールの家に向かっていた四人





「あ、あの!」


「「「「!?」」」」


キース達が後ろに振り向いたら、そこには



キース「おまえ確か…ジルのD.T.Pの…ティアラだっけか?」


ジルベールのD.T.Pである、第一学年のティアラ・ルメールであった

ティアラ「あの…私もお見舞い行っても良いですか?」

どうやら彼女もジルベールの事が心配であろう…自分の慕う先輩が、一週間も学校を休んでいるのは


レイジ「良いよな…?」

キース「俺は別に良いぜ」

エルシア「あたしも良いけど」

ミスティ「わらわも構わぬ」


と承諾を得たティアラはキース達の後に続いてナハト邸へと向かった














再びナハト邸 ジルベールの部屋



未だに死んだ様に寝ているジルベール、アルティナはずっとそのジルベールを一緒に寝て看ていた


アルティナもここ一週間まともに食事が喉を通らなかったのである

ジルベールの事が心配で堪らなかったのだろう


自分の愛している人が、死んだ様に寝て、返事もなく、生気が感じられないその寝顔…

誰よりもジルベールを愛しているアルティナだからこそ…ジルベールの容体が気になるであろう…


そして彼女はずっと…ずっと…ジルベールの隣で…ジルベールを優しく抱いて…横になってジルベールを看ていたのだった






ピンポーン!




アルティナ「……」


アルティナも今は誰にも会いたくなかった…

それ故、無視しようとしたのだった





キース「おーい!アルティナ!いるんだろ?開けてくれ!」

訪問に来たのはキース、レイジ、エルシア、ミスティ、ティアラの5人であった


大声で叫んだキースだったが…中からの反応が無い


レイジ「…なら強行突破だ!」

ミスティ「馬鹿者!家を壊す気か!?」


扉を蹴飛ばそうとしたレイジを泊めるミスティ、因みにナハト邸の玄関は前後押し引き式の扉ではなく、横に引くタイプである


エルシア「でも…どうすれば…」

エルシアが考えてると



ティアラ「あの…あたし…ここの家の鍵持ってます…」


「「「「はい!?」」」」



全員が素っ頓狂声を上げてティアラを見た


ティアラ「あ…あの…ジル先輩がD.T.Pは鍵を共有するって言ってて…その…」




キース「いや!でかしたぜティアラ!」

レイジ「よし!開けてくれ!」


ティアラ「わ!は、はい!」



そしてティアラはナハト邸の玄関を開け、5人は一斉にジルベールの部屋に飛び込んだ




バタァァァァァァァァァァン!!!



アルティナ「!?」


一斉に5人が部屋に入ってきたので驚いた表情のアルティナ、しかし直ぐに表情を戻して



アルティナ「帰って!!!」


と大声で叫んだ


キース「バッキャロー!何が帰れだ!」

レイジ「とにかくこっち来い!!」


アルティナ「嫌ッ!」

アルティナを部屋から出そうとするが、彼女が抗って部屋を出ようとしない


ミスティ「アルティナ!いい加減にしろ!お主がそこにいてジルは何か変わったのか?」


アルティナ「…」


アルティナ固まった…

確かに…アルティナはここ一週間ジルベールの側で看ていたが、何も変わっていなかった…


エルシア「ねえ…このままだとアルティナまでおかしくなっちゃうよ…」


アルティナ「…いいわよ…あたし…ジルと死ねるなら…いっそのこと…」



エルシア「っ!」


パァアァァァン!



エルシアはアルティナの頬を平手打ちした


突然頬を叩かれたことに驚きの色を隠せないアルティナ

そして叩いた本人であるエルシアは泣いていた



エルシア「ふざけないでよ……じゃあ…ジル君はそう思ってるの?…」

アルティナ「…え?」


エルシア「ジル君は!本当にそんな事を思っているの!?死ぬ時は一緒の方が良いって…そう言ったの?ジル君が死んだら、アルティナも死んでって…本当にそうジル君は言ったの!?」


アルティナ「あ……ああ……っ…」


アルティナは思い出した…ジルベールは…間違ってもそんなことは言わないと


アルティナ「ううっ…うう…うわあああああん!」





今まで彼の事を間近で見ていた彼女はすぐに泣き出した…


そんな泣き崩れるアルティナを優しく抱き締めるエルシア


エルシア「大丈夫…ジル君は元通りになるよ…絶対に…」


優しく、耳元で静かに言った






レイジ「おいジル!!お前…本当にどうしたんだよ…!何でそんなに現実から逃げるんだ!」


キース「そうだぜ!今回はお咎め無しって上層部が決めたじゃないか!お前がそうなる理由がわかんねえよ!」



ジルベール「うるさいっ!!!」



「「「「「「!?」」」」」」


いきなりジルベールの怒鳴り声が閉じられたジルベールの部屋から聞こえてきた


そしてゆっくりと開けられた扉から、明らかに生気の欠片のないジルベールが出てきた



ジルベール「さっきからぁ…ゴタゴタァ…うるせぇよ…楽に寝させてくれ…俺は…人を殺した…相手だけじゃない…あの避難民100超える人間まで殺したんだ!」

自らの罪を数えるように…懺悔をするかのように…悲しく叫ぶジルベール

キース「で、でもよ…死神蜘蛛の奴は仕方ないだろ!あいつがいたら…多くの人が死ぬ事になってるかも知れないだろ?だからさ…」


ジルベール「…俺は…甘かったんだ………自分の甘さが……こんな結果を生んだんだ…」


そう言ってまた部屋に入ろうとしたジルベール



エルシア「待って!」


エルシアがジルベールの左腕を掴んだ


エルシア「ねぇ…久しぶりに幼馴染みが集まったんだよ…悩みがあるならあたし達に言ってよ…」


ジルベール「エル…」





ミスティ「その通りじゃぞ」


腰に手を当てたミスティがジルベールの側に行き


ミスティ「お前にとってわらわ達幼馴染みは、家族みたいな物だって言うておったではないか…」

ジルベール「ミスティ…」




レイジ「ジル…俺達が蒼紅白翠で誓った事を忘れたのか?どんな事があっても俺達全員で乗り越えるって…そう誓ったろ!」




レイジが胸に拳を当てて言った



ジルベール「レイジ…」




キース「だからさ…もう一人で抱え込むな…何の為の俺達だよ…」


ジルベールの肩をポンと叩いたキース




ジルベール「キース…みんな……ありがとう……」

ジルベールに生気が戻った瞬間であった…


ティアラ「良かったです…いつものジル先輩に戻ったです!」


ティアラが喜びのあまりに抱き付こうとした


ジルベール「ふん!」

バキィィィッ!
ティアラ「むぎゅっ!!」


ティアラの顔面に正拳突きをかましたジルベール



ティアラ「ほ…本当に…も…元通り…」

一斉に笑い合った5人であった












「ほほう…精神崩壊からここまで立ち直るとはな…」


「「「「「「!?」」」」」」



突然聞き慣れない男の声が玄関から聞こえ、一斉に玄関に向かったジルベール達



そこに黒いコートを着た大男が立っていた



強面の顔立ちは威圧感を醸し出し、普通の人間ではない雰囲気の大男であった





レイジ「何だあんた!?」

キース「俺らに何か用か?」




と詰め寄るキースとレイジ





「貴様らのような雑魚に用はない…」




キース「な…」


レイジ「誰が雑魚だぁっ!」

キースとレイジは武器を取出し構えた





「ふん!」






黒いコートの大男は目を見開き真っ黒のオーラを放った




そのオーラを受けたキースとレイジは



レイジ「ぐっ…ああああっ!」



キース「がはっ!…な…何だ…これは…があああっ!」




途端に苦しみ始め、その場に倒れた




ミスティ「キース!レイジ!…一体…何なのじゃ…?」


いつも高飛車な彼女も、大男が発するオーラを見て震えが止まらなかった







そして大男がジルベールの前に来て






「久しぶりだな…ジルベール…」






ジルベール「!?…何故俺の名を?」


突然ジルベールの名前を言ったこの大男、ジルベールは驚きを隠せなかった



「そうだな……ならこの名前の方が聞き覚えがあるかな………被検体『GN-175』…」



ジルベール「なっ!?…そんな…馬鹿な……何故…お前が……」

突然震え出し、その場に力が抜けた様に座り込んだジルベール


アルティナ「どうしたの!?大丈夫!?」

ミスティ「しっかりせい!どうしたんじゃ!?」


アルティナとミスティに支えられ、どうにか立つ事が出来たジルベール、その顔は…絶望に染まっていた



ティアラ「あ…あなた…何故ジル先輩を知っているんですか?一体何者ですか!?」



「ふむ…君たち幼馴染みなら知っていよう…ジルベールが四歳の頃、拉致されたと言うことを…」


キース「何?」

レイジ「拉致?」

ミスティ「拉致じゃと?」

アルティナ「何…それ…」

エルシア「ジル君が…拉致された?」



其々初耳の様子の幼馴染み達


ジルベール「や…止めろ!それは…」



「そのジルベールを拉致したのは………この私だ…」





レイジ「なっ!?」

キース「なん…だと…」

ミスティ「お…お前が…」

アルティナ「ジルを…」

エルシア「拉致…したの…」




ジルベール「くっ…!」



キース達は信じられなかった…まさかジルベールが幼い頃拉致されており、その拉致した張本人が目の前にいることを…


キース「おい………ジル……何で黙ってた…」


ジルベール「……」



キース更に語気を荒げ


キース「何で黙ってたんだ!?」


キースの怒号が響く玄関…


ジルベールゆっくりと口を開けた



ジルベール「……かよ…」


レイジ「何?」


ジルベール「お前らにこの事話したら…心配かけるだけだろうが!俺は…そんなこと…したくなかった…」


アルティナ「ジル…」



仲間思いなジルベールは、心配をかけたくなかったので…拉致された事をキース達に今まで黙ってたのである


「まぁ…精神崩壊した君をまた拉致しようと考えたが…」


大男が言った拉致という言葉に


アルティナ「冗談じゃないわ!」


ミスティ「また拉致しようと考えたじゃと?とろくさあな事を言うなたわけ者!」


エルシア「あたし達が護ってみせる!何時もジル君が護ってたけど…今回はあたし達が護る!」


三人武器を構え、ジルベールの前に立った



しかし不敵に笑う大男は外に出ようとした



ミスティ「なんじゃ?逃げるのか?」


「ふむ…逃げる…か…なら…せめて種を採っておこう……」


そして大男が突然消えた


ミスティ「な!?」


アルティナ「ど…どこ?」



ドガァァッ!


ジルベール「がっ!!!」


エルシア「ジル君!?」


大男はジルベールの背後に瞬間移動し、ジルベールを壁に叩きつけ、片手で拘束した


ジルベール「ぐ…あ……は…なせ…ぐっ!」

拘束の痛みか顔を歪めるジルベール


ティアラ「ジル先輩…やあああああああっ!」



ティアラはガンスラッシュを装備し、大男に突撃した



「ほう…私に刃を向けるか……しかし……弱い!」


バキィィィッ!

ティアラ「ご…ふぁ………ぁ…っ…!」


大男の剛拳がティアラの腹部にめり込む様に入り、肋骨が何本も折れると同時に口から大量の血を吐いた


エルシア「ティアちゃん!きゃっ!」


エルシアの体が急に浮かんだ、大男が念力の様に左手でエルシアを触れずに持ち上げていた


「脆いな…」



ミシッ!ギギギギギギギギギギ…
エルシア「がっ!!!あああああああああッ!」



全身の骨が軋み、悲痛な叫びを上げるエルシア


「ヒビだけにしといてやる」


ゴキャ…!


エルシア「が…あっ……っ…」


全身の骨にヒビが入り、念力の拘束が解けたエルシアはそのまま落下し、受け身を取らずにぐったりと倒れた


ミスティ「おのれぇ…許さん!!!」



ミスティは既に詠唱を終え、大男に向けてテクニックを放とうとしていた


「ふむ…」


大男が体ごとミスティに向けると同時に右手で拘束しているジルベールを前に出した


ミスティ「な…!?」


突然目の前にジルベールが現れた事に驚いたミスティはテクニックの集中が切れてしまった


「闇夜・剛掌破!!!(なはと・ごうしょうは)」


大男が左手を突き出した瞬間、赤黒いオーラを纏った気の塊がミスティに向かっていった



ボゴォォォォォォン!!!


ミスティ「ごはっ…!!!」


剛掌破をまともに受けたミスティは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられて倒れた


アルティナ「ミスティ!きゃあっ!!!」




大男はアルティナをジルベールと同じ様に壁に叩き付け、拘束した


その力は女の子のアルティナにとっては結構きつい程であった


アルティナ「うぐっ…ううっ…あっ……」


痛みに顔を歪めるアルティナ、その目の前にジルベールが壁に叩き付けられ拘束された



「貴様…ジルベールの女らしいな…」

突然聞いてきた大男


アルティナ「ぐっ…う…そう…だけど……それがどうしたの!」


抗う様に声を張って怒鳴った


「ふふふ…愛する人が目の前で死んでいく様…君には耐えられるかな?」



アルティナ「え…目の前でって…」



大男はジルベールの胸に掌を当てた





ジルベール「ぐああああああああああああああああああああっ!!!」

ジルベールは苦しみ出した


アルティナ「ジル!な…何してるのよ!」


「言った筈だ…種を採っておこうとな……ぬん!」


ジルベールの胸に当てている掌が赤黒く光り


ジルベール「があああああああああああああああああああああああああああッ!!!」



ジルベールはさらに苦しみ出した、恐らくこの大男は、ジルベールの心臓を潰すつもりだろう



アルティナ「や…やめてぇえええええっ!!!」


アルティナが制止の叫びを上げるが、それを聞いて止める筈もなく更に光りが増した


同時にジルベールの苦しみが激しくなった


恐らく大男はもう心臓を掴んでいるのだろう


アルティナ「おねがい…ジルだけは……おねがい…やめてぇ……」


アルティナはただ懇願するしかなかった

ジルベールが苦しむ姿を見て泣き出し、もう耐えきれなかったのである



「ふむ…では君にとって、ジルベールはどんな存在かね?」


そう質問した大男


アルティナ「あたしの……あたしのぉ……大切な人なのぉっ……何時も一緒にいるって……約束して……そして…」


「もういい……さあ見ろ!愛する男が無惨に死んでいく様をな!!」








アルティナ「いや……やめてええええぇえええええええええええええええええ!」











ジルベールは苦しみに意識が遠退いていた




どれ程経ったんだ……



彼奴に…




捕まってからどれ程経ったんだ…




確か奴の名前って…なんだっけ……





くそっ……わかんねぇ……もう十年も前の事だしな…








「やめてええええぇえええええええええええええええええ!」











この声……アルティナ……?







「さあ見ろ!愛する男が無惨に死んでいく様をな!!」




死ぬ様を見ろ…だと…?






アルティナに…だと?




「やめて…いやぁあああぁああああああああああああああっ!!!」





こいつは…アルティナに俺の死に様を見せるつもりなのか…




俺だけじゃなく…アルティナまでどん底に突き落とす気なのか…




……それだけは……それだけは…





駄目だ…いや絶対駄目だ…







俺はアルティナと決めたんだ…一緒にいるって…一緒に護ろうって…



俺は…生きる……




アルティナの為…みんなの為に………俺は





ジルベール「生きるんだあぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」







突然蒼白い閃光がジルベールから放たれ、徐々に蒼白いオーラを纏っていくジルベール




「な…なに?」



アルティナ「ジル?」




大男はその閃光で吹き飛ばされ、アルティナの拘束も解けた




しかしそれだけでは無かった…






真っ白なジルベールの髪が蒼白になり、その髪がなんと腰まで伸びていたのだった



目は血の覚醒の鮮血の如く赤い目ではなく、広がる青空を宿した空色になっていた




右頬にはこれまでと同様、ナハトの紋章が刻まれていた









大男アルティナはジルベールの突然的変異にただ、言葉を失ったのであった


 
 

 
後書き
イメージ声優

ジルベール・ナハト 宮野真守
アルティナ・シュトラーフェ 井上麻里奈
キース・イクリプス 梶裕貴
レイジ・ムラサメ 保志総一朗
エルシア・ラトゥール 加藤英美里
ミスティ・ネレイス 田村ゆかり
ティアラ・ルメール 麻倉もも
アクア・ナハト 佐藤利奈
セシル・エア 下屋則子
大男 若本規夫

 
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