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世界聖戦 絶域攻魔の栄光

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第七話 攻魔ミサイルの飛来

 
前書き
戦闘になると描写が
颯→間桐
遥華→黒羽
になります。 

 
帝都防空本部では米露の衛星攻撃による大型ミサイルへの対応に追われていた。
「敵大型奇形ミサイルの情報は!?」
司令官が叫ぶ。
「現在敵大型奇形ミサイルは高度25000mから毎秒7000mで真っ直ぐ帝都に向っています!」
管制員の報告から司令官はすぐさま指示を出す。
「了解!これより高度15000mに絶域防壁を通常展開!」
すぐさま高度15000mから地上にかけて絶域防壁が通常展開された。ちなみに通常展開とは1500層の絶域防壁から成る波状型展開のことである。防壁が連鎖することによりたとえ一つが突破されようとも次の層が対処するという構造だ。これにより目標物の落下エネルギーを徐々に落とすことができる。最終的に勢いが無くなったミサイルは防壁に負け爆発するという仕組みだ。この波状型展開のもうひとつの利点は一度に多数の敵に対処可能だということだ。マニュアル通りになると誰もが思った。しかし管制員はレーダー見て驚愕する。
「司令!敵大型奇形ミサイルは現在、絶域防壁第12層を突破!速度は毎秒100mと大きく速度を落としましたが現在も定速で絶域防壁を突破し続けています!136秒後には地上へ到達する模様!」
「な、なんだと!?勢いによる数層の突破は想定内…しかし勢いが無くなっても定速で防壁を突破し続けている…だと!?」
「司令!指示を!」
管制員は指示を乞う。
「もはや…防壁を解除し迎撃ミサイルを射出するしか道はない…!」
司令官が唸る。
「しかしそれでは防壁解除と同時にミサイルは元の速度を取り戻し、二秒後にはミサイルが地上に到達してしまいす!それにこの状況では迎撃ミサイルの命中は望めません!!」
管制員は叫んだ。
「ならどうしろと言うんだ!?」
司令官が叫ぶ。
「何故勢いが止まらない!」
「敵に何が起きているんだ!」
「こちらのシステムの故障か!?」
「いや!システムは正常に作動中だ…!」
「一か八かやるしかないだろ!」
「いや、それは危険過ぎる!」
管制員達が思い思いの意見を言い、管制室は騒然とする。ミサイルへの対処は不可能と誰もが思った時、突然無線が入った。
「そのミサイルには完全では無いが膨大な攻魔が伴っている。絶域防壁の波状型展開をやめ集中型展開に転換してもらいたい。」
突然の入電を管制員は司令官に報告する。
「その見解は無視出来ないがその前に貴公は何者だ?」
司令官は問う。
「大日本帝国総括軍絶域攻魔士の間桐中尉だ。私に考えがある。」
精鋭揃いである総括軍のしかも絶域攻魔士という存在に管制室がどよめく中、間桐は続けて言う。
「貴公達には高度2000m地点に絶域防壁を集中型展開してもらいたい。同時に絶域攻魔士の黒羽中尉も同地点に絶域を展開する。強力な絶域が展開されるだろうがミサイルは絶域を侵食し続ける。そう長くはもたない。しかしミサイルをしばらく静止対象とすることができる。そして静止対象となったミサイルを私が全力を持って破壊する、以上だ。事態は一刻を争う、質問は後にしてもらいたい。実行は今から23秒後の14時12分。」
間桐の言葉に司令官は即答する。
「了解した。貴公にカウントダウンを依頼する。」
「ご協力感謝する。カウントダウンを開始する。」
間桐はそう言いカウントダウンを始める。
「12」
「11」
「10」
「絶域防壁!集中型展開への転換用意を急げ!」
間桐のカウントダウンが進む中、司令官は管制員達に指示を出す。
「5」
「4」
「3秒前!」
「2!」
「1!」
「絶域防壁を集中展開!」
「遥華!今だ!」
二人の檄の直後、帝都上空高度2000mに強力な絶域が展開された。2099年10月24日、帝都東京は戦場となったのである。 
 

 
後書き
大変間が空いてしまいました。申し訳ありません。やっと世界聖戦に入ることが出来ました。説明書きが多いですがこれからはこんな感じに行くんでよろしくお願い申し上げます。最後まで読んでくれた貴方に精一杯の感謝を!今後ともよろしくお願い致します。 
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