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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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入学編〈下〉
  先週のお礼×魔法に対する疑問

「座って待っていればよかったと思いますが」

「それじゃあ織斑君が気付かないかもしれないでしょ?こっちが誘ったのだから、探させるのは悪いと思ってね」

女性らしいというより、年上からの気遣いなのだろうか。明らかに年上はこちらなのだが、今は擬態した姿だから歳も壬生先輩より下だ。というより目立ち過ぎだと思った。壬生先輩の外見は、美少女で美人とまでは言わないが、剣道小町まで言われたことだけはあるなとは思った。あとはまた変な噂がまた増えるのではと思ったし、上級生のある二人の顔が思い浮かんだ。初対面の女性と待ち合わせてため息などはタブーにあたる。

「とりあえず、飲み物を買ってから座りましょうか」

「そうね。今は混んでいないから」

俺はコーヒーで、壬生先輩はジュースだ。それを購入してから、空いている二人席に座った。護衛の蒼太は、俺の後ろにて立っていたけど。コーヒーを一口飲んでから、壬生先輩はストローで夢中で吸い上げる。そして飲んでから改めて言われたけど。

「改めてだけど、先週はありがとうございました。織斑君のお陰で大事に至らずに済みました」

揃えた両膝に手を置き、一礼をする壬生先輩。さすがは剣道小町と言われただけのことはあるな、だが俺は箒と同じだなと思った。顔立ち以外は面影があるからだ、ポニーテールだし剣道もやっている。今は剣術も一緒にやっているが。箒の腕と壬生先輩の腕だとどっちが勝つのか脳内で分析をしてみたが、箒の方が勝ると思ったし実際真剣で鍛錬することもある。それとISも紅椿だし、またの名をジャスティスとも呼ぶが箒にとっては紅椿の方がいいらしい。

「礼を言われるほどではありません。あれは仕事の一つでしたから」

「桐原君を止めてくれただけではないの、果し合いじみた真似をしたんだもの。あたしと桐原君だけじゃなくて、剣道部と剣術部の両方に懲罰があってもおかしかった。穏便に済んだのは、織斑君がお咎め無しを主張したからでしょ?まあ差別用語発言者は御用となったと聞いたわ」

「実際に騒ぎ立てる程ではありませんでしたし、壬生先輩と桐原先輩以外怪我人は出ませんでしたが、その後の剣術部の暴走行為に関係のない者が御用になったのは俺の前で差別用語を発した時点で御用になったのですから。それに拘束者の中には未遂犯やら常習犯がいたので正直驚きはしました。剣道部員が咎められることはありませんよ」

「あれこそ、相手が織斑君だったから大問題にならずに済んだようなものよ。他の人だったら、怪我人は免れなかったわ。怪我をせずに取り押さえることは他人にも出来たかもしれないけど、怪我をさせずに自分を傷を負わずにあの大人数をあしらうなんて、今でも信じられない。後ろにいる護衛者と一緒とはいえ、手加減してもらったことだけでも剣術部は感謝がいるかどうかは分からないけど。その点、あたしは桐原君に怪我をさせちゃったけど、言い訳に聞こえるだろうし。武道をやっていればあの程度、よくあることだわ。上達の課程で、自分の強さをアピールしたいという気持ちは抑えられない時期が必ず来ると思うんだけど、織斑君はあるかしら?」

「そうですね。武道や武術をやっていれば誰だってそういう風になると思いますが」

これは半分ホントで半分は嘘だ。俺のは武道の鍛錬ではなく、戦闘の技術を教え合ったりする。この歳で教え合うのはないから、今はそうだけど実際はあのバカ弟子の師範だし、単純に強さを求めるのはあまり縁がないと言う感じではある。

「そうでしょ?」

だが、当たり前だが彼女とは今日が初めての会話となる。俺や蒼太の内心までは理解するはずがないと思った。

「大袈裟に騒ぎ立てる必要がないのよ。あの後の乱闘で怪我人が出てたら、大問題かもしれないけど。実際に怪我人が出たと言っても桐原君だけだし、あたしと桐原君は怪我をするかもしれないというのを納得した上で竹刀を向け合ったのだから。それをあれこれ言われるのは余計なお世話というものよ。それなのに、あのくらいの事を問題にしたがる人が多いの。今回も、同じ程度の事で摘発された生徒も大勢いる。ただし、それは半分が風紀委員によるものだけど、風紀委員は点数稼ぎとしか思っていない。まあ織斑君は権限持ちだというのは知っていたけど」

「・・・・俺の権限はそういう輩を排除するまでのものに過ぎません。それに俺も風紀委員のメンバーなんで、申し訳ない」

「ご、ごめん!そんなつもりじゃないのよ!ホントに!」

決まり悪げな顔を装い頭を下げる俺に対して、いつの間にかエキサイトしていた壬生先輩は、大慌てで釈明をした。

「あたしが言いたいのは、織斑君はそんな連中とは違っていて、そのおかげで助かったという事で、えと、風紀委員の悪口が言いたいのではなくて、そりゃあの連中は嫌いだけど、ってあれ?」

何か知らんが崩壊して顔を赤く染める壬生先輩を、俺は顔一つ変えずに無表情で観察中。目は笑っていたらしいが、意味がない単語を声に出さないでいたが顔を染まっていたから、いじめっ子というワードが出たが、俺にはそういう性癖はないし。

「それで本題に入るとしましょうか?お話とは」

「担当直入に言います、織斑君。剣道部に入りませんか?」

唇の震え感がなくなり、一息ついたあとに本来の用件を切り出した。こちらとしては予想通り過ぎて少し拍子抜けではあったが、俺は既に答えを準備していたのでそれを言ったけど。

「せっかくですが、お断りをします」

「・・・・せめて理由を聞かせてもらってもいい?」

「逆に問いたいのですが、俺を誘う理由を知りたいですね。俺が使ったのは徒手空拳や真剣相手やテロリストに対しての技能です。なので、剣道とは全く異なる技能であり壬生先輩ならあのときに見ていたはずですが?」

僅かな考慮もない即答に、壬生先輩はショックを隠しきれていなかった。特に声を荒げたりしないで、逆にこちらが問いただしたのか壬生先輩の視線が宙をさまよっている。これは必死に脱出路を探しているような感じではあったが、その意味は正しかったのだと思う。一つため息をつくと、観念した顔で口を開く。

「魔法科学校では魔法の成績が最優先される・・・・そんな事は最初から分かってて、こっちも納得して入学したのは確かだけど、それだけで全部決めちゃうのは間違っていると思わない?」

「続きを」

「授業で差別されるのは仕方がない。あたしたちに実力が無いだけだから。でも、高校生活ってそれだけじゃないはずよ。部活動まで魔法の腕が優先なんて、間違っている」

まあ言っていることは理解している。この一週間でどれほど見てきたのかを、魔法競技に関係ない部活動が学校側から不当な圧力を受けていると言う報告は聞いていないし、もしあればこちら側から圧力をかけた者を処罰している。魔法競技系統の部活は、学校側から様々なバックアップを受けている。それについては、学校の名を上げるあための宣伝の一種であって学校経営者側からしてみれば、この少女が言っている優遇と冷遇の区別がついていないのだろ。しかし、少々結論が早すぎるのではと思ったのは俺だけじゃ無いのだと思ったに違いない。

「魔法が上手く使えないからって、あたしの剣まで侮られるのは耐えられない。無視されるのは我慢が出来ない。魔法だけで、あたしの全てを否定させはしない。あたしたちは、非魔法競技系の部活で連帯することにしたの。剣道部以外にも大勢賛同者を集めた。今年中に、部活連とは別の組織を作って、学校側にあたしたちの考えを伝える気よ。魔法があたし達の全てではないって、その為にも織斑君にも協力してもらいたいの」

「なるほど・・・・」

この子はアイドルかと思ったが、とんだ女闘士だった。自分の見る目がないと笑ったが、バカにはしていない。それに学校側に伝えると言ったが、俺も学校側の関係者であり非魔法の部活を作ったのも俺らの会社のが言ったことだし。百年前からある部活をそのまま無くすのは惜しいと考えた俺らは、非魔法の部活があってもいいのではと。

「バカになんてしてませんよ。俺の思い違いがおかしいだけであり、壬生先輩の事をただの剣道美少女としか見ていなかったので」

入学以来一癖も二癖もある美少女が登場したのか、普通の美少女を期待していた一部分も期待してたのか、思わず笑い飛ばしたいくらいだった。

「美少女・・・・」

意識が内側に向いていたのか、壬生先輩の呟きも彼女の顔を更に赤く染まるという事実のみとなった。そしてそわそわと挙動不審みたいになっていたが、俺はそのまま口にしたのを言った。

「壬生先輩」

「な、何かしら?」

「考えを学校側に伝えて、それからはどうするんですか?」

「・・・・え?」

と、俺はそう言ったらまるで何も考えていなかったという顔をしながらだったけど。俺が言ったのは正論に近い、学校側に伝えたら次の行動は何をするのかを。そう聞いたのに返ってきた言葉は何も考えいないことだったので、考えがまとまったら話を聞きますと言ってから俺は飲みかけたコーヒーを飲んでから立ち上がり図書館へと向かったのだった。 
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