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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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入学前
  入学前の仕事(1)

西暦2090年代から俺らは忙しい毎日をしていた。沖縄でのバカンスと思いきや沖縄海戦という侵略されつつ、ソレスタルビーイングによる武力介入で日本の勝利となった。その後から国防軍の動きに変化があった。

一つは、佐伯広海少将のプランにより創設された国防陸軍第一〇一旅団で部隊の中に玄信と繁留の名があった事。独立魔装大隊という大隊で、霞ヶ浦基地(茨城県南東部)にあると聞いた。風間と真田の階級も一個上がったそうで、俺は大隊がいる基地に向かった。表では蒼い翼の関係者としてだ。基地に通された俺は、ゲストルームに通されてから来たが俺の知らない人物がいた。

「やあ一真さん。お久しぶりですな」

「久しぶりだな風間。それに真田も」

「こんにちは一真さん」

「それでそちらの方は?」

「初めまして。私は国防陸軍第一〇一旅団の旅団長をしております佐伯広海少将です。あなたの事は風間少佐と真田大尉に聞いています『聞こえておりますでしょうか?織斑少将』」

「なるほど。あなたがその旅団のリーダーという訳か『今回は本当に多いな。記憶共有者』この部屋を防音結界を張りましたので、大丈夫ですよ。広海」

「佐伯少将も我らと同じ同志とは、気付きませんでした」

「今はタメ口で構いません。私達は織斑少将の元部下ですから」

そういう事で、佐伯少将を名前で呼んで今回ここに伺った理由を話した。玄信と繁留の階級祝いに会いに来た事と、俺らとの繋がりを持つ為に来たという事。

「すると一真さんは表は技術を提供する、裏ではCBとの取引で繋がりを持ちたいとそう言いたいのですね」

「そう言う事だ広海。にしても今回のこの外史は知り合いが多すぎる。まるでブラック・シャークの隊員や各企業の社長や関係者が、そのままこちらの世界に来た。という感じではあるが、本来のブラック・シャーク隊人数は1万人ぐらいいた。記憶共有者という枠で企業の人間に成りすまして、こちらを援護するという形だったのだが今回が一番だと俺は思う」

「そうだね。私もそう思うよ。何せ私は、色んな事をして一真さん達をフォローしていたからね。例えば社長秘書や企業の人間に軍属だったりと、今は日本の国防軍という形で一真さんをフォローできるとは。ですが、この先から余りフォローできない気がしますね」

「私もだわ。今回の一真さんの役目は、3年後には魔法科高校に入り実技も理論も満点取れる所を、実技が余り得意ではないと偽り劣等生になる。娘さんである深雪さんは、現代魔法でのトップとして優等生となる。第一高で言えばブルームとウィードという差別用語で一真さんを苦しめる気がします」

「それについては大丈夫だ。お前らも知っているが蒼太と沙紀が俺と深雪の護衛をする事になった。それより仕事の話をしようや」

昔話もいいが技術提供をしに来た訳だし、俺はデータを風間少佐に渡した。アーマースーツを改良したモノと前に、真田大尉に見せてもらったのを改良させたモノだ。使うか分からないけど、サード・アイのデータも渡した。

あちら側が有利になるだけだが、CBとの連携ができるように俺の番号を教えた。番号にはちょっとした仕掛けがあって、かけた後にこちら側がいる所を探査不可能にした。逆探知不能状態にしてな。その後に残りの独立魔装大隊の主要メンツに挨拶をした。

表では初めて会った感じにして裏では脳量子波で久しぶり~と言う感じでの会話を楽しんでいた。家に帰ったあとに深夜たちと真夜がいるマンションに向かった。弘一に呼ばれたからである。沖縄でああなったから、無事に帰ってきた事と丁度娘の誕生日と重なったのでそれを祝った。

七草真由美と言うそうだが、この先で出会う可能性大だなと思った。子供達の誕生日パーティも盛大に招待客を呼んで、毎年盛大に祝っていると聞いたがホントだとは。

「弘一に真夜も元気そうで何よりだ」

「私達は逆に心配したわよ。一真さんと深夜達が沖縄で、とばっちりを受けたと聞いたわ」

「まあそうなんだけどね。やはりというかトレミーに避難した方がよかった気がする」

「そういえば十師族選定会議で毎回の事何だが、僕は七草家現当主で真夜は四葉家現当主で出ているんだけど一真さんはいつも出席していないよね?」

「出ていないな。まあアイツに任しているから問題ないだろう。それに発言力あるのは、四葉家と七草家と聞いた」

「アイツって、もしかして老師と呼ばれていて私と真夜と弘一の教え子を持つ九島烈ですか?」

「そうだよ。それに深夜達を教えろと言ったのは俺だ。それに零家は序列関係ないし、十師族をコントロールしているのは俺ら何だぜ?」

とか話していた。帰りが遅くなったからゼロをオートにさせてから家に帰った。俺は酒を飲んでいないが安全運転。それからはフォア・リーブス・テクノロジーで、ループ・キャストを完成させようと何日も缶詰となって基礎理論から応用にしてから数日で完成させた。

会長である俺が開発させたと思われると、とばっちりを受けるので第三課のCAD開発センターにいる牛山と共同開発した事となった。完成したのを牛山に見せてから、ハードは牛山に作らせて俺はソフト担当をしてから完成した。

フォア・リーブス・テクノロジーでトーラス・シルバー名義で、ループ・キャストを発表した。本当は俺がトーラス・シルバーだが、功績を部下に奪う訳にはいかないと思った。でも完成時の功績は俺で構わないと牛山主任と椎原辰郎開発本部長は言っていた。

あとは特化型CADの起動式展開速度を二十%向上させ、非接触型スイッチの誤認識率を三%から一%未満へ低下させるなどを公表してから、元々有名だったのがさらに知名度を増した。

「全く織斑会長は凄い事ばかりしますね」

「ホントですよ。本来だったらトーラス・シルバーは織斑会長の名を出せばよかったものを」

「それだと今後、俺の行動に支障があるからな。俺はここの会長でもあるし、蒼い翼CEOをしているからな」

「そうでしたね。社長業に会長業におまけに魔法工学技師をしている御方。万能以外ありませんね」

今後の事を話したが、トーラス・シルバーの本名・姿・プロフィール等を一切公表しないように言っておいた。バレたら支障が出るし、今後の活躍もね。そういえばイギリスで、大規模な飛行魔法の実験が行われたらしいが失敗したと聞いた。

まあ当たり前だが、魔法では限界はあるかもしれないし翼があれば自由に飛べるが今はまだ実現しないだろう。まあまたその名を使って俺と牛山で飛行魔法を開発するが、基礎理論は伝えてあるから。あとは応用したソフトを開発してから、牛山のハード開発だろう。

俺と深雪はこの先忙しくなるので、訓練や仕事を最優先として地上にいた。CBメンバーであるフェルト達は月中基地支部にいる。数年待つのは俺らだけで十分だ。九重寺を建てたのは、蒼い翼関連の建築者が建てた寺である。

そして住職の九重八雲は俺の弟子。表は知り合いとしているが裏では俺が師範代をしているし、九重八雲の事をいつもバカ弟子と呼んでいる。記憶共有者が多いと思うが、バカ弟子も記憶共有者の一人だ。

「一真さん。そのバカ弟子というのやめてくれないかな?」

「だったら俺を倒してから言ってみろっつうのっ!」

古式魔法の伝承者で忍術使いだそうだが、まだまだ甘いと俺は思う。深雪は、一応バカ弟子の門下生なので先生と呼ぶ。たまに深雪を変な目線で見るから、そん時は俺のハリセンで気配なくしてから叩く。たまに電気や雷を乗せてから叩くと一種の痺れが発生する。

バカ弟子は、変化に弾き玉・鬼火・点穴術・纏衣の逃げ水とかを使うとか聞く。俺のハリセンを畏怖しているのはバカ弟子と記憶共有者に対してだけ叩く。これは拠点である所で散々畏怖させたからだ。

「考えながら戦うのはよくないと思うけどっ!」

「おっと。考えていてもまだまだだぞ。ほら、来なさいバカ弟子」

「だったら行かせてもらうよっ!」

組手をしたが、十戦十勝。今はちょうど国立魔法大学付属第一高校の入学式1週間前だ。俺らは日本国籍を持っているけど、中学卒業資格は持っていないからコネを使わせてもらった。一応試験を受けたが俺と深雪は共に一科生となる所を、それでは面白くないので俺自ら二科生になる事を志願した。

まあその方が何かと楽しめそうだし、今の姿は正史の司波兄妹の姿をコピーしたものであり、声も違うからな。デバイスはいらないが、現代魔法を使う所なので一応シルバー・モデルシリーズのシルバー・ホーンを2丁持つ事になった。

それも複数のストレージではなく、1つのストレージで全系統の魔法を使えるのと同時に、実体弾を持つハンドガンを持つ事と護衛を持つ事の許可された。お蔭で予定通り蒼太は俺と深雪は沙紀と行動を共にする事になる。

当初は幻術で忍びのようにすればいいとの事だったが、堂々と姿を現してもいいとの事だった。後で生徒会に知らせると校長や教頭は言っていた。この学校を多額の寄付をした企業も蒼い翼だからだ。 
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