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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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原作前~大漢崩壊~
  会見×覚醒

『ではこれより、大漢によるテロリスト誘拐未遂を阻止させた我々についての記者会見を始めたいと思います。今回司会をやらさせて頂きます桜花と結衣ですので、どうか宜しくお願い致します。それでは我々ソレスタルビーイング総司令官が発言を致します』

「私がソレスタルビーイングまたはCBの総司令官をしている者だが、名前は残念ながら教えられない。今回起きた出来事について語るが、我々は事前に大漢というテロリストがここにいたとされる者を誘拐し、人体実験の被験体にされる事を知った我々は独自で動きました。四葉家報復を阻止する為でありますが、もしそのまま誘拐されて人体実験と生殖能力を喪失されていたでしょ。そしてこの会見終了後、準備が整い次第大漢というテロリストを粛清しに行きます。無論武力介入でね」

『との事ですので、総司令官のお言葉はそれまでとしてここからは質疑応答となります。質問があるメディアは挙手でお願いします。ではそこの女性、そう貴女です』

「先程ソレスタルビーイングと仰いましたが、それは本物でしょうか?今まで偽物ばかりが宣言をされておりましたが」

「それについてお答えしましょう。我々ソレスタルビーイングの旗がこれになりますが、我々の武力は以前日本の国防軍が我々に対して宣戦布告をしてきました。結果は我々が勝った事については、貴方達も知っているはずです。我々に魔法は一切効きませんし、戦略級魔法師が来たとしても殲滅可能な武力を持ってます。詳細は言えませんが、例えキャストジャミングをされても動けますし魔法も使えます。先程大漢のテロリストを倒した映像はもう見ていると思いますが」

『では次の方はそこの男性、どうぞ』

「ソレスタルビーイングと名乗りましたが、部隊名はブラック・シャーク隊なのでしょうか?今は国際魔法協会と名乗ってますが、その前は国連軍と聞きました。その国連軍所属の部隊なのでしょうか?」

「元々の所属名は、国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャーク。それも国連軍内では、極秘部隊として扱われていました。その部隊の長がこの私で、尚且つ私の名は公開しません。副長名を公開する気はありませんから、我々の基地はとある場所が基地になっています。旧国連軍基地は、国際魔法協会のモノになりましたからね」

と発言したら、一気にフラッシュが真っ白になった。俺達はグラサンをかけているので大丈夫だが、他に保護した少年少女は全員無事なのか?とか保護した者達の名前公表についてだった。俺達の武器についても、襲撃を受けた時キャストジャミングを受けているのに魔法を使えるのは何故か?とか、この武装は何だ?とか。まあISの事は公表出来ないから、極秘の武器及び武装だと答えた。これについて、どこの国家だったとしても言えない秘密事項である。

「この後については先程も申した通り、大漢という国を滅ぼします。それに関しての準備をするので、我々はこれにて会見を終了させて頂きます」

俺達は会場から立ち去り別室に行った。大部屋で治療完了した少年少女達、そこにあるテレビには緊急ニュース扱いで、さっきまでいた会場の様子が映し出されていた。内容は『ソレスタルビーイングの初陣か?』や『大漢を本当に滅ぼすのか?』とかだった。

で、少年少女達はそれぞれの家に帰国させたが、四葉真夜は俺と雪音と桜花・結衣・沙紀を率いて、四葉家の本宅に向かった。七草弘一は、別の部下達数名と蒼い翼の秘書と共に七草家へと向かった。日本までは俺達零家の自家用機で行き、そこからは車で行った。

運転は俺だけど、会見中の俺の姿ではなく本来の姿となり、雪音も本来の姿として隣に真夜ちゃんがいる。移動中、雪音が楽しく話していたから問題なさそうだな。四葉家の者達なら俺達がソレスタルビーイングと知る機会だと思うし、零家と繋がりを持つ者でもある事を。

「もうすぐ真夜ちゃんの家に着くぞ」

「そう何だ。ところで貴方は一体誰なの?ソレスタルビーイング総司令官がいなくなる代わりに、貴方がいるというのは」

「時期に分かりますよ。真夜ちゃん」

「うーん。雪音さんがそう言うのならそう信じたいな。私を助けてくれた英雄だし」

「英雄かどうかは真夜ちゃん次第かな?ほら見えてきたよ、真夜ちゃんの家がね。玄関には真夜ちゃんの姉である深夜ちゃんと、四葉家の使用人にあれは君の父親かな?」

何時間掛かったが、ようやく到着した四葉家本宅。車を部下に任せてから俺達は降りるが、真夜ちゃんを連れて行くと、雪音の手を繋ぐ真夜ちゃんを見た四葉家と黒羽家の者かな?確か四葉家には分家がいるという情報があるし、黒羽家は主に諜報部門を統括してると聞いた。

「姉さん!」

「真夜!」

姉妹の再会という感じになったが、いつの間にか雪音が手を放したようだ。感動の再会になったが、姉妹は家の中に入って行き代わりに父親である四葉家の先々代当主が自己紹介をする。が、ここで念話兼脳量子波が飛んできた。

「初めまして。真夜の父親で四葉家当主の四葉元造と申します。娘を助けてくれてありがとうございます『聞こえますかな?織斑少将』」

「いえいえ。我々の関係者達によって救助されたのですから、私と娘は零家関係者とでも言いましょうか『脳量子波!という事は記憶共有者か?』」

「零家の者、という事は十師族を束ねる家の者ですかな?『はい。私もですが、あと二人程覚醒する者がおりますが、もうすぐでしょうか』」

「そういう事です。それに蒼い翼の社長は、零家の者というのは御存じのはずですが?『まさか俺達が助けた真夜ちゃんとその姉の深夜ちゃんという事か?』」

「なるほど。立ち話も何ですから、我が家に上がって下さい。四葉家当主として話がありますので『そう言う事です。私は当主を真夜に引き継ぐ事にしてますが、織斑少将とはずっと繋がっておきたいですな』」

「それなら上がらせてもらいましょうか。雪音と桜花、沙紀は俺と共に来てくれ。結衣は車内で待機だ『なるほど。ならば話しやすいですな』」

俺達が外で話していた時、真夜と深夜は先に談話室に行っていた。そしたら、いきなり外から父親の声が聞こえたと思ったら、覚醒した姉妹。俺の声も脳量子波で知れた事で、俺と雪音の正体を知った。

『姉さん。これが聞こえるという事は』

『ええ。私達もようやく覚醒したのでしょうね。私達は記憶共有者で、織斑少将の部下だったからね』

二人は目を瞑りながら脳量子波で会話をしていると使用人である葉山と青木は、何をしているのかは分かってはいなかったが、これから来るお客人の為に会談を準備していた。しばらくすると、現当主と客人である俺達が来た事で緊張していたと後々聞いた。何しろ零家の関係者だからね。俺と雪音は座り、桜花と沙紀は立っていた。俺達の護衛でもある。席に座ると、俺達と現当主と姉妹だけになってから深呼吸をした姉妹達。

「改めてですが、お久しぶりでございます。織斑少将」

「「お久しぶりです織斑少将」」

「おいおいマジか!話は聞いたがもう覚醒したのか、それとここの部屋は大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ。ここは主に、一族主要メンバーによる会議に使われる所で防音です」

この部屋をスキャンさせたが、本当の事だった。この部屋の壁は厚くドアも一般的なドアであったが、魔法によるもので音が一切外に漏れないようになっていたから、俺達は警戒を解いた。

「まあ普通なら警戒はするが『この声が聞こえるなら問題はなかろう』それに俺達の事も知っていそうだな」

「そうなのですけどね『記憶共有者のオプションとして、不老不死と脳量子波が付けられたと知ったのは、織斑少将が第三次世界大戦となった直後に覚醒を致しましたから』零家の事は最初何者なのだと思いましたが、まさか織斑少将とは驚きです」

「私達は感動の再会後、この部屋に来てから覚醒しました。私と深夜は元々隊長の部下でしたが、今回はこのような姿で再会するとは」

「まあ隊長とは、この先も盟友みたいな感じで付き合いたいですし」

「一応言っとくが、お前らとは歳が離れている。年相応の話し方はもう出来んか、さっきまで普通の中学生の話し方だったが」

「出来ますけど『今回のお前らは、俺の部下ではない』でしたら年上の友人としてならいいですか?」

「まあそれでいいか。それより雪音の事も知っているよな?」

「はい『雪音さんは隊長の娘ですよね。あと本名は深雪さん』」

「そういう訳だ。ここは防音という事で、気楽に話をするが、俺は蒼い翼の社長とソレスタルビーイング総司令官でもあるが、この先からの俺と雪音の関係は知っているよな?」

「無論です。この先の事と親子から兄妹という設定になる事も」

「我々四葉家と関係を良くしたいと思いますが、何なら深夜と結婚でもしますかな?」

「真夜は確か恋人がいたよな?七草家の。真夜はいいとして深夜はいいのか?」

「本来の私は、妹である真夜が誘拐・強姦された後に心を閉ざした事で精神構造干渉魔法にて、経験を知識に改変してから姉妹の仲は無くなるはずでした。ですがこの外史では隊長がいます。救助されてからは、こうしてまた会えた事の喜びと記憶共有者の覚醒により隊長と会えた事は誇りに思います。それに私は現在中学生ですが、先の未来になったら私は四葉家から零家または織斑家の者になりたいです」

「私は恋人関係にある七草弘一とは仲がいいですし、それに恐らくですが彼も覚醒すると思いますよ『真夜に少将、聞こえるかい。僕だよ』ほら噂をすれば」

「そうみたいだな『その声は弘一だな。俺の声が聞こえるか?』俺の部下と接触をすれば、覚醒するみたいだな」

俺の頭に響く声は、遠くにいる記憶共有者で恐らく俺の部下だった者だ。今回は七草家の者として、この外史での役目だそうで、俺達と関わったら即記憶共有者になるとは驚きだね。他の外史だと、名前は同じでも名字が違うし役柄も違う。でも俺らと関わる者は、皆記憶共有者らしいと分かったのはつい最近だ。

『で、真夜と婚約してどうするつもりだ?弘一』

『勿論これから先で活躍する僕達の子を産みますよ。真夜は四葉家の当主として四葉のままでいいですけど、表では七草の姓になります』

『ホントなら私も隊長と婚約者のはずだったのに、この外史では弘一と婚約とは。残念ではありますがしょうがないですね。今回の役柄ですし』

『これからもよろしくお願いしますよ。真夜』

『分かってるわよ』

『俺らの事忘れているんじゃねえぞ?俺の事は気軽に呼んでほしいが、零達也の時もあれば総司令官や本名である織斑一真と名乗る時もある。あとは姿な。会見時は違う姿にしているが、今の姿が本来の姿で、西暦2095年に入学時は別の姿になっている。雪音、深雪も今は本来の姿であるが入学時は別の姿となるさ。今は零家の当主であり社長であるからな』

しばらく脳量子波での会話をしていたら、使用人が入ってきたので普通の会話に戻した。どうやらこの葉山さんは、我らの同志ではなさそうみたいだ。会談で護衛が必要だなと言う風になったので、ボディガードを付ける事にした。

今回の現当主と真夜と深夜は、記憶共有者で三人とも元俺の部下だった者達。身体能力は下がっているし、これからの事もある。本来だったら守護者(ガーディアン)だが、ボディガードと同じような雇用体系として、今から生まれる桜井穂波を真夜の護衛者となった。この事については、覚醒前から決まっていたそうだが、四葉家との交渉という形で俺達と繋がりを持てたのだった。 
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