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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜

作者:カツゲン
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襲われた特殊警察 〜後編〜

イェーガーズリーダーのエスデスは
帝都の道を急いでいた
大臣の所に行っている間に
本拠地が何者かに襲撃されたという話が来たからだ

「くそ…一体何者だ…
ナイトレイドか…?
だがこんなことやつららしくない…」

そんなことを呟きながら走る



イェーガーズ本拠地に着いた時、
エスデスは唖然としていた

「そんな…これは全滅したと…いうことなのか?」

庭には、警備隊の兵士達の隊員達の死体が
転がっていた
そしてエスデスは、庭の中心に立つ
一つの影を見つける

「貴様か?襲撃者は…」

エスデスは身構えながら尋ねる

「エスデス将軍か…待っていたぞ」

低い声で
答える

「その姿…鎧型の帝具か?」

男の姿を見たエスデスが聞く

「まあ、そんなとこかな
それより…お仲間の心配はしないのかい?」

そう言って男は
後方を示す
そこには…

「ウェイブとラン!?」

エスデスは驚きを隠せなかった
イェーガーズの中でも戦闘能力が高い彼らがやられているのだ

「安心しろ、生きてるさ
俺がこの国を支配した時の大事な戦力を
消したくはないからな」
「この国を支配だと…?
笑わせるな
お前は今ここで私に倒される
それに彼らがお前に従うはずもない」
「どうかな?この世は力が全てだ
今のお前らはまさにそれを体感している最中だろ?」
「貴様…さっきから好き勝手に…!」

エスデスが怒りを露わにする

「名乗れ!貴様をここで倒し、
その名を永遠に残しておこう!
帝都を支配するなどとほざいた愚か者だと!」
「悪いが本名は内緒だ…お前も生かしておく予定なんでな
そうだな…名乗るとするなら…
我が名はエンペラー!
この国を支配する者!」

エスデスが
手をあげる
すると幾つもの氷が現れ、
エンペラーの方へと飛んで行く

「当たらんよ…」

そう言ってエンペラーは
瞬間移動をするかのように
避けていく
同時にエスデスの方に近づいて行った

「ぶっとべ」

そう呟き、エスデスの腹に蹴りを加える

「ぐはっ…」

身体が後方へと吹っ飛ぶ
が、氷で壁を作って受け止め、直ぐに体制を立て直す

「ならば…」

そう言って、さっきよりも
さらに多く、また多方面から氷の粒を飛ばす

同じようにエンペラーはよけていく
だが…

ピシィィン

一発だけ
氷の粒が当たり、
右腕が凍る

「どうやら、完全によけられるというわけではないようだな」
「ふん…この程度…ん?」

エンペラーが少し戸惑う
どうやら、ウェイブ達との時の傷のように
氷を消そうとしたようだが、上手く行っていないようだ

「その氷は簡単に消せはしないぞ
一度凍りついたら相手の全てを凍らせるまで
止まらない」

エスデスが話しているうちにも
みるみると氷は広がって行き、肩まで届いていた

「なるほど…
だがその程度の仕組みなら…」

すると突然氷の侵食が止まる

「ん?」

次の瞬間には
氷が引き始めていた

「そんな…一体どういう…?」
「甘かったな」

次の瞬間にはエスデスの後ろに立っていた

「なっ…」

エンペラーの手元が光り、
剣が現れる

「終わりだ」
「くっ…」

振り下ろされた剣を
氷の盾で防ぐ
同時に剣を凍らせ、使い物にならないようにする

「耐えたか…」

剣を手放したエンペラーに
再び氷の粒を大量に向かわせる

「同じ手はくらわんよ」

そう言うと、足元にあった兵士の死体を両手に掴み、盾にする

「プレゼントだ」

氷を全て死体で防いだ後に
その死体をエスデスの方へと投げる

(一体どうすれば…)

エスデスは急いで考える
だが…

「剣を一本だと思って油断したな…
いつから一本だと錯覚していた?」

再び後ろに回り込んだエンペラーが
もう一本の剣を出現させる
そして…

ズシャァァッ…

エスデスの背中を大きく斬る

「馬鹿…な…」
「無駄なんだよ、無駄無駄」

エスデスの身体が崩れ落ちる
それを見届けたエンペラーはゆっくりと歩いていく

「皇帝によろしくな…」

そう呟いた次の瞬間にはエンペラーの姿が消えていた






エンペラーが去って2.3分後
激しかった戦いの跡地に
時空の歪みが現れる
そこから出て来たのは…
鳴滝だった

かつてディケイド/門矢士が
ライダーの世界を救うための旅をしている時、
何度も現れた謎の男
今ではディケイド達、全てのライダーのために
暗躍する男…

「エンペラー…
仮面ライダーエンペラー…
恐ろしい力だ…
あの力、もしかすると…」

鳴滝はそういいながら顔をしかめる

「今回もディケイド達に
戦ってもらわねばならないようだな…」

再び時空の歪みが発生する
鳴滝はその中へと消えて行った…









 
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