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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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新たな旅立ち!美食屋一夏!

何処まで透き通った水のような隕石が絶えず降り注ぐ大地、透き通った隕石は地面で炸裂せずにそのまま地面に溶けるように消えて行き、地面を絶えず光らせている。此処はグルメ界、八王の人柱が支配する大陸、その一部にのみ降り注ぐ天の恵みの雨。ここはエリア8、馬王ヘラクレスの治める大陸の奥の奥にある秘密の場。

「あっぐ、うんぐんぐんぐんぐ………」

本来馬王の許可なしでは立ち入ることが出来ないとされるこの場に、一人の男が立っていた。そして降り注ぐ5キロほどの巨大な隕石を受け止め、それを口へ運び咀嚼した。最初は恋人の唇に触れるような優しげな咀嚼、口に含んだ隕石を一噛みした途端にあふれ出る旨味と圧倒的な存在感。身体の隅々までに浸透する激震とも言うべき旨味はグルメ細胞を大きく活性化させながら更なる高みへと押し上げた。もう一噛みすればまるでプリンのような軟らかさでつるんと口の中へ入り、その優しげな暖かさが身体を燃やす。

「うっめぇえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!これが、空から降り注ぐ神秘に包まれた最も強く優しい隕石、ヒーリング・ノヴァ!!」

ヒーリング・ノヴァ 捕獲レベル測定不能

ビキビキと筋肉に張り詰めていく力を感じながら歓喜の雄叫びを上げる男、龍神 一夏。その近くには巨大な猛獣、パートナーアニマルであるエンペリアファルラのファルザーがヒーリング・ノヴァを啄ばんでいた。ファルザーもその美味しさに驚きながら喜びながら食している。

「空気、湿度、重力、磁場、風向き、温度全てで味が変化し続ける神秘の宇宙食材!最高だぜ!!(ズオオオオオォォォォ!!!!)」

更に巨大な隕石を見つけるそれをダイビングキャッチしそれを勢い良く吸い始めた。不思議な事に水よりも、空気よりもまるで無いように身体へと入っていくのを感じる。口に含んだ瞬間には強い存在感を発揮するが、次には口の中に残っている味にマッチするように形を変えて適合する。どんな食材であろうと適合し自らの存在を更に強くする。

「かぁぁぁあああ最高だ!!」

そんな隕石を楽しんでいる所、背後の空間が裂けそこから一人の女性が現れる。それは

「おんや、どうかしましたか紫さん?」
「ちょっとね」

そこには妖食界から入界出来る土地『幻想郷』の管理者である妖怪の賢者 八雲 紫が立っていた。

「伝言よ、一旦戻って来いって龍人からよ。それじゃあ確かに伝えたわよ」

言いたいことを言うとさっさと姿を消してしまうが、一夏は最後のヒーリング・ノヴァをたいらげてファルザーの背中に飛び乗った。羽ばたき大地から離れると、すぐさま音速を超え、グルメ界と人間界を分離するサイクロンを突っ切って人間界へと帰還した。

冬と夏が混ざり合う島、サマーウィンターアイランド

「来たぜ龍兄」
「おう、良く来たな。まあ座れ」

兄、龍神 龍人に促されて席に着く。そして一夏はテーブルの上に広げられている如何にも古そうな髪を目にする。

「つかなんの用で俺を呼び戻したんだよ。折角ヒーリング・ノヴァを堪能していたところなのによ」
「そりゃ悪い事したな、でもかなりすげぇもんを見つけたんだ。美食神アカシアの伝説に関する物だ」
「美食神アカシアだって!!!!!????」

思わず大声を上げて驚いてしまった。美食神アカシア、美食神と呼ばれ、グルメ時代の象徴として崇拝されている伝説の美食屋。グルメ神社には等身大の象が祀られている。 500年ほど前にこの世のあらゆる食材を食破。グルメ細胞の発見や、100年間続いたグルメ戦争を終わらせるなど、数々の偉業を成し遂げた。

「ああ、これを見てみろよ」

そう言いながら古い紙を広げると、そこには日本と思われる島があった。それを見た瞬間に一夏は自分が元居た世界を示していると理解した。そして龍人が示す先にあるのは、小さな島。

「ここには、アカシアが残してたという伝説の空前絶後の食材が眠っていると言う話だ。食ってみたいと思わないか?」
「食いてぇええ!!!」
「よし!明日、出発する」 
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