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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二話 大角少佐!!柔の道の奥義を見よ!その十一

「武器を持たぬ者に剣を向けることは一切ない!」
「聞きましたか今の言葉!」
 全世界のマスコミが満面の笑顔で放送していた、それも実況で。
「これこそ日帝衆です!」
「圧倒的な強さ!素晴らしき美徳!」
「我々に今もそれを見せてくれています!」
「例え卑怯卑劣の輩にも正々堂々!」
「そして命を奪うことはない!」
「これこそが誠の強者です!」
「武士です!」
 現代のそれだというのだ。
「日帝衆、素晴らしき戦士達!」
「今度こそジャスティスカイザーを倒してくれます!」
「そして彼等が阻む再併合を実現してくれます!」
「ようやく人類は最悪の災厄から解放されるのです!」
「あの半島という災厄から!」
 最早勝利は決まっているという報道だった、彼等は確信していた。
 誰もが鈴木を応援していた、あの誹謗中傷や罵倒ばかりの某巨大掲示板でもだ。
 実況板でだ、矢次早にこうした言葉が書き込まれていた。
「鈴木さん頑張れ!」
「ジャスティスカイザーを倒せ!」
「正義は日帝衆にあり!」
「鈴木少佐の勝利を願おう!」
「鈴木!鈴木!」
 アスキーアートまでしきりに使われ書き込まれていた、最早鈴木少佐の勝利を願うスレと言っていい状況だった。
 その中でだ、遂にだった。
 ジャスティスカイザーがそれぞれのマシンに乗って現れた、赤いバイクと青いバイクに。鈴木は彼等を見てこう言った。
「来たな」
「ああ、約束通りな」
「勝負だよ」
「負けろジャスティスカイザー!」
 いきなりだった、子供の一人が二人に言って来た。
「御前等なんか負けちまえ!」
「そうだ、卑怯者は負けろ!」
「さっさと鈴木少佐に懲らしめられろ!」
「成敗されろ馬鹿!」
「いってよし!」 
 日本人達も言う、素晴らしい人気だ。
 そしてだ、世界のマスコミもだった。
 二人を見てだ、実に忌々しげな顔で報道するのだった。
「悪人達が来ました」
「人類の敵ジャスティスカイザーが」
 もうこういう評価だった。
「今度こそ負けて欲しいものです」
「というかすぐに負けろ」
「地獄に落ちろ」
 全世界が突っ込みを入れた、二人に対して。
「何で再併合の邪魔するんだよ」
「日帝衆が折角厄介ごとを引く受けてくれるんだぞ」
「これ以上いいことはないだろ」
「どうせ日本が厄介ごと引き受けるのは嫌だっていうんだろ」
 核心だった、まさに。
「そんな我儘言うんじゃねえ」
「日程集の人達がいいっていうんだぞ」
「それならいいだろ」
「大体災厄の元凶な何だよ」
「前の不充分な併合だろ」
 前回の話もした、世界の人々は賢かった。はた迷惑なことに。
「それで災厄を全世界に撒き散らしやがって」
「その責任位取れ」
「本当に何で再併合しないんだよ」
「迷惑な話だ」
「ジャスティスカイザーさえいなかったら再併合の話が進むんだ」
「だからさっさと負けろ」
「成敗されろっての」
 とにかく全世界の者がだ、ジャスティスカイザーに怒りをぶつけていた。初戦でこれだけの人気を掴むことはそうは出来ない。
 それでだ、当の二人にしても周りのブーイングと携帯でチェックした某巨大掲示板の実況の書き込みを見て怒って言うのだった。 
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