千年の魂.
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第1シーズン 〜千年の謎〜
第一章 【THE NEW STORY】
第六話《両手剣を片手で振り回すやつ=脳筋?》
前書き
千魂ターイム!!!
騎士の巧知・・・ソウルナイト1人1人が持っている、能力の才能。ソウルナイトならば、ある程度は、使いこなせるが、戦闘で使うには、かなりの特訓と実戦が必要となる。そして、ナイトスキルは、個人の想像と力量で様々な使い方ができる。しかし、現在の迅は、ソウルナイトになって日が浅いため能力をうまく使いこなせない。ナイトスキルにおいても今のところでまとめることができるのはこんなもんです。後々、千魂タイムで何度かに分けて取り上げようと思います。
それでは、第六話はじまりはじまり〜
「炎の聖騎士 火蛾 カイン参上!!!」
すると、カインと名乗る青年は、地面から剣を抜くと片手で両手剣を振りあげながらナイトに向かって飛び出した。
カインは、ナイトに接近するとそのまま振りあげた剣を両手持ちに変えナイトに叩きつけた。
ナイトは、とっさに黒ローブの中から剣を取り出し、カインの剣を受ける。そして、2人は鍔迫り合いの状態になる。ナイトは、平然とした顔をしているが、カインは歯を食いしばってかなりきつそうだ。
そんな中、ナイトがカインに言った。
「お前、炎の聖騎士とかいったな。どうしてその聖騎士がこんなとこにいるんだ?」
すると、カインは押し合っていた剣を横に倒しナイトの剣を受け流すと、ナイトと距離をとった。
「ふっ、別に俺は、言ってみただけで、聖騎士でもなんでもないさ、俺は、ただ強い奴と戦いたいだけだ」
ナイトは、それを聞くと剣を黒ローブの中にしまった。
「そうか、、、ならば、次の出場者は、お前だな?かかって来い!!!」
その言葉が発せられた瞬間、カインは再び両手剣を片手で構える。
そして、俺は、このタイミングで今回はじめて声を発した。完全に忘れ去られていた気がしたから。
「ちょっと待った〜!」
するとカインは、こっちに視線をやって言った。
「おっと、大丈夫か?」
そして、俺がカインと話そうとしたとき、カインの後ろにナイトが現れた。
「よそ見したら危ないぜ?」
ギュンッ
そう言ってナイトは、カインに勢いよく拳を放つ。
そして、カインはとっさに剣を顔の前にあげて防御する。そのとき、カインの目は獣の眼になっていた。
「不意打ちしたら--------------」
カインは、ゆっくりとナイトの拳を押し返し、ある程度押したところで剣を大きく振り、ナイトの身体を飛ばす。
「--------------危ないだろ‼︎」
ナイトは、弾かれた身体の態勢を緩やかに修正し静かにカインと距離をとったところに着地する。
そこにカインは、剣を大きく振りかぶりながら突進する。しかし、ナイトは、再びその場に立ち尽くし、恐れる事なくカインを見ている。
それを、見て俺は、さっき、俺があいつに突っ込んでいった時のことを思い出す。
そう、あのときも、ナイトはただ立っているだけだった。つまり、このまま行くとカインも------------。
バシイィィィィィィィィィィィィィイイン!!!
「な⁉︎」
----------------全く関係のない所に剣をふる。
カインの身体は突如ナイトと、全く逆の方に向き、カインはそこの空気を剣を大きく横にふって切る。
俺は、カインも勝てないのかと思った。しかし、そのとき、小さな奇跡が起こった。
なんと、カインの大きく振り切った後の剣の腹が、カインの後ろにいたナイトの顔面にクリティカルヒットした。
ガンッ!!!
そのとき、あまりにも思いがけないことだったので、カインの剣がナイトの顔面にあたった時、一瞬時間が止まったように感じた。そして俺は、思わず声をもらしていた。
「あ」
顔面にカインの剣がヒットしたナイトは勢いよく半壊していた家に吹っ飛ぶ。
バコオォォォォォォォォォォオン!!!
俺は、正直倒したと思った。しかし、それはあまかった。ナイトの突っ込んだところの瓦礫が吹き飛び、中からナイトが----------
「つつ、なかなかやるな」
俺は、現れたナイトの顔をみて驚いた。顎の部分の皮がボロボロに剥がれている。
「お、お前、か、顔が!」
俺は、それを見てナイトの顔を指差す。
それにつられて、ナイトは自分の顎を触ってから言った。
「あ、やべ、剥がれちった」
そう言うと、ナイトは顔の偽の皮を剥いだ。
ベリッ
俺は、その顔に見覚えがあった。神様に一番最初に飛ばされたときに俺を突然襲ってきたやつだ。
「お前、N......なのか。」
するとナイトは戦意を無くしたのか構えるのをやめた。
「あーあ、ばれちった、後で神さんにドヤされるわ......」
ナイトは、一人でぼやいているが俺は、ナイトと少し距離があるため何を言っているかは分からない。
そして、完全にNの事を敵としてみていた俺は、ナイトに向かって敵意むき出しでいった。
「なんでてめぇがここにいる!」
するとナイトは面倒くさそうに言った。
「うるせぇな、神さんがてめーらを見て来いって言ったんだよ」
俺はその言葉で、ある仮説を立てた。ナイトが天界の関係者だということだ。俺は、それを明らかにすべくナイトにたずねる。
「お前神様のしもべなのか⁉︎」
すると、ナイトは気に障ったようで声を少し荒くして言った。
「しもべとは失礼だな!れっきとしたとした天界直属の部下だよ!」
すると、突然横からカインが俺たちの間に割って入ってきて言った。
「そんな事どーでもいいんだよ!早く俺と戦えナイト!」
それを聞きナイトは、ローブに手を直した。
「ったく、仕方ないやつだ」
その言葉を、『仕方ない戦ってやろう』の意味だと勘違いしたカインは、剣を構える。
しかし、ナイトにそんな気は全くない。ナイトの仕方ないとは『戦うことしか脳がないとは仕方ない奴だ』の意味だったのだ。
するとナイトは、カインに言った。
「俺は、意味の無い戦いはしねぇんだよ」
その言葉に、俺の顔が少し笑顔に変わる。そう、もう戦わずして占ってもらえると期待している。
「とっ言うことは----------------」
ナイトは、俺の目を見て言った。
「あぁ、ここのドアはもう直せない」
「すんませえぇぇぇぇぇぇぇぇええん!!!」
俺は地面に頭をつけて謝る。
そのとき、懐かしい声が聞こえた。
「いや、まだドアの事引きずってんのかよ!!!」
そう、半壊した家の瓦礫の中から貫が肩を抑え突っ込みをしつつ現れた。
俺は、それをみて正直なことを言った。
「貫!無事だったのか⁉︎正直忘れてたぞ!」
貫は、それを聞き顔を歪めながら言った。
「最後の一言は聞かなかったことにしておこう」
すると、ナイトが迅たちに会って始めて声を出して笑った。
「ふっ、冗談だ。占ってやるよ。ていうか、知ってるんだけどな、神様の情報提供のおかげで」
すると、ナイトは、そこらへんにあったボロボロの木材(めっちゃ高かった)に腰をかけて話し出した。
「まずお前は、大妖精のところで始まりの泉に飛び込んだあと別の時代から来た、蜚蠊蝿蜘蛛と言う奴に時空ホールごとぶっ飛ばされたんだ」
それを聞き俺は、衝撃を受けていた。
「そんなことが」
だがナイトはまだ続ける。
「それだけじゃ無い、お前の子孫がお前を助けてこの世界に送ったんだ。身をていしてな。」
俺は、まさかと思って聞いてみる。
「身をていしてって、俺の子孫ってのはどうなったんだ?」
ナイトは、暗い声で言った。
「コックローチに捕らえられた」
俺は、それを聞いて、何も口にすることが出来ず、拳を強く握った。
そのとき、ナイトが沈黙を破った。
「さてっどうする千年に一度の存在?行くのか?」
俺は、ナイトの目をみて言った。
「当たり前だろ!」
俺の決意のこもった返事を聞きナイトは言った。
「よし!決まりだな。場所は初まりの泉。明日出発だ、いいな?」
「あぁ!」
そのとき、隣から、申し訳なさそうに会話に声が挟まれた。カインだ。
「あの〜君たち?俺の事忘れてない?」
「はっ!誰⁉︎」
俺のその一言にカインは、キレて剣を振りかざす。
「ぶっ飛ばしてやろうか貴様!!」
それを、俺は、両手のひらを出してなだめる。
「ドードー」
しかし、それは、カインにとって挑発の他何でもなかった。
さらに怒る、カインに貫が言った。
「そんぐらい我慢しろよ火蛾とやら、俺なんか喋るの今回でこれが2回だぞ?」
すると、カインはため息をついて、剣を下ろす。
「はぁ、まあいい」
その言葉を聞き俺は、前に出していた両手をおろし言った。
「よし」
「てめぇ、俺を犬みたいに扱うのやめようか」
カインは、かなりイライラがたまっているようで、額には怒マークが見える気がする。
だが、俺はテキトーに謝る。
「わりーわりー」
それを見て呆れたのか、カインは振り返って歩き出した。
「たくっじゃあなっ!」
バッ!!!
すると、カインは近くの崖の上に跳び去っていった。
そのあと、俺たちも明日またこの場に集合することにして俺と貫は貫の家に帰った。
だが----------------------------
------------------------家が無くなったナイトがこの夜どこでどう過ごしたか、俺たちが知るよしもなかった。
後書き
To be continued...
ナイトどんまい!いつか神様が新しい家買ってくれるよ!!!
次回《蜚蠊、蝿、そして蜘蛛》
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どうでしたか?今回は、前半の戦闘シーンがなかなか大変でした。上手くかけてたでしょうか?(汗)
そして、後半のやりとりは笑いの要素を混ぜつつもちょっと真面目なことを話しました。少し、笑いの要素の方が大きかった気もしますがwww
そして、何と言ってもナイトの家ですね。一体いつまで引きずられるのやらww
それでは、誤字脱字、指摘などあれば参考にしたいので感想にてお待ちしております。そして評価もお願いいたします。
ではまた。
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