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SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
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第1部 SAO
  26話 世界の終わり

 
前書き
今回SAO編最終回です
途中キリト視点、アスナ視点入ります 

 
「いやああああ!私を置いていかないで!」

アスナさんが泣き叫ぶ
兄さんが残した<<エリュシデータ>><<ダークリパルサー>>を抱いて

「キリトのバカ!何も自分で背負う事は無いじゃないか!」

ソウさんも泣き叫ぶ

「ユイちゃん.....ユイちゃんは知ってたの?」

「はい.....パパは茅場とのデュエル後、私に問いました、「あいつが使ったのは何だ?」と
私は全てを話しました.....パパはそのときから、「自分は死んでも、皆を守る」そういってました」

「どうして.....どうして、兄さんを止めなかったの?」

「止めても無駄だと思ったからです....私やママがどんなに言ってもパパは考えを変えることは無い
そう思ったから.....私はせめて.....パパが勝てる方法を作りました.......」

ユイちゃんは泣き始める......

「最後に名前を聞かせて?」

アイリが言う

「僕は桐ヶ谷拓人、15歳」

「俺は高橋蒼太、16歳」

「私は福原愛羅、16歳」

「私は結城明日奈、17歳」

「兄さんの名前は、桐ヶ谷和人、16歳だよ」

「知ってる....さっき教えてくれた」

アスナさん.....明日奈さんがそういう

「さっき?」

「うん.....和人君が教えてくれた....声が聞こえたの....和人君の声が」

「兄さんはきっと明日奈さんに大事な事を伝えたかったんだね」

その時アナウンスが入る

『アインクラッド標準時、11月7日14時55分、ゲームはクリアされました。』

  ◆

私は泣いていた
どうして.....生きて帰るって約束したのに.....
どうして私を置いていくの!
ソウ君、タクヤ君、ユイちゃんの会話が聞こえる
でも私はそんなの聴く気が無かった
その時声が聞こえた
大好きな人の声が

――――泣くなよ....アスナ....

泣くよ.....だってあなたがいないんだもの!

――――笑って......アスナ....俺は君の笑顔が大好きだから

笑えないよ!あなたが.....キリト君がいないから!

――――俺はいつもアスナのそばに.....心の中にいるよ.....だから、笑って?

分かった.....つらいときはいつも思い出す....君が私のそばにいてくれた事を.....

――――ありがとう.....俺の名は桐ヶ谷和人.....たぶん先月で16歳だ。アスナ.....大好き

私は笑った.....だけど涙は止まる事を知らず、頬を幾度と無く伝い落ちる

「ありがとう.....和人君.....愛しています」

ようやく涙が止まり、皆の会話に耳を傾ける

「最後に名前を聞かせて?」

アイリちゃんが言う

「僕は桐ヶ谷拓人、15歳」

「俺は高橋蒼太、16歳」

「私は福原愛羅、16歳」

「私は結城明日奈、17歳」

「兄さんの名前は、桐ヶ谷和人、16歳だよ」

「知ってる....さっき教えてくれた」

「さっき?」

「うん.....和人君が教えてくれた....声が聞こえたの....和人君の声が」

「兄さんはきっと明日奈さんに大事な事を伝えたかったんだね」

拓人君は笑ってそう言った

アナウンスが入る

『アインクラッド標準時、11月7日14時55分、ゲームはクリアされました。』

  ◆

俺が気がついたところは不思議な場所だった
ふと、自分を見てみる
いつもの服装だった.....試しにメニューを呼び出してみる
メニューはいつも通りに出てきた
そして下を見ると城が崩れていた

「ここはアインクラッド?」

「その通りだよ.....絶景だとは思わないか?」

白衣を着た男が出てくる

「茅場.....」

「ゲームクリアおめでとう.....キリト君」

「なぜ、こんな事をしたんだ?」

「私はずっと思ってるんだ....こんな世界がどこかにあるんじゃないかと.....」

「なるほど.....それで作ったと....」

「そうだよ.....」

「たしかに、こんな世界も悪くない.....」

「そんな言葉をくれるとうれしいよ.....じゃあ、私はいくよ」

そういって茅場は消える

「またな.....アスナ、ユイ、タクヤ、ソウ、アイリ、クライン、エギル、リズ、シリカ、
サチ、ケイタ、ササマル、ダッカー、テツオ.....皆.....ありがとう」

俺は光となって消えた

  ◆

僕は目を開ける
真上は白い天井で機械の音がする.....
僕はそれだけで確信した.....

「帰ってきたんだ......元の世界に.....」

声がかすれ、喉が痛む.....
そして涙を流している事に気がつく

「兄さん......」

兄さんの死という結末であの世界は終わった
その時聞きなれた声がした

「ア.....アスナ.....」

「兄さん?」

「タク?」

兄さんは生きていた

「どうして.....」

「知らない.....」

兄さんは分からない様子だった.....
でも、兄さんは生きていたという事実は変わらない

―――――SAOゲームクリア 
 

 
後書き
タ「SAO編終わったね」

ソ「次回はALO編です」

タ「お楽しみに!」 
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